アングル:「嵐」に見舞われる欧州洋上風力発電、脱炭素目標に黄信号 | ロイター
https://jp.reuters.com/world/europe/LTFLEH6UAZM45PRL6YPJ4QORGA-2023-10-01/

>洋上風力発電は過去20年間に急成長を遂げ、一部の国ではコストが化石燃料と同等か、
それ以下になった。だが、タービンをより大きく、より効率的にしようとする開発競争が
性急すぎたのではないかといった指摘が、経営者やアナリストの中から出ている。

>タービンの大きさは10年ごとにおよそ2倍になり、2021年と22年に稼働した最大級の
タービンはブレードの長さが110メートル、出力が12─15メガワット(MW)もある。

>しかし、大型化すればするほど故障しやすくなると、コンサルタント会社サンダー・サイド
・エナジーのアナリスト、ロブ・ウェスト氏は指摘する。ブレードは大きくなればなるほど
たわみが大きくなり、より剛性の高い補強材が必要になるという。

>シーメンス・ガメサは今年6月、最新の陸上風力タービン2基の品質問題への対処に
16億ユーロ(17億ドル)の費用がかかると発表した。

>再生可能エネルギー事業向け保険を扱うGキューブ・インシュアランスのフレイザー
・マクラクランCEOによると、風力発電事業者からの保険金請求件数はこの1年で減少したが、
請求額は大きく増え、深刻さの度合いも高まっている。「洋上風力発電市場への参入は、
保険会社だけでなく、メーカー、デベロッパー、サプライヤー企業にとってもリスキーな
ビジネスになっており、存続の危機に直面している企業もある」と話す。

>一部の風力発電事業者は入札で提示される電力価格について、コスト上昇という業界が
抱える問題を考えると、新規プロジェクトに着手するには低すぎると訴えている。

>英国は2030年までに洋上風力発電容量を3倍の50GWに増やすことを目標としている。
しかし、8日の入札では風力発電事業者からの応札がなく、見通しに暗雲が垂れ込めたとの声が
専門家から聞かれた。


バカなのでは?