防衛力強化に影落とす円安 「1ドル=108円」設定は現実と乖離、計画数量の調達困難に
2023/10/28産経
令和9年度までの5年間の防衛費の総額約43兆円は、必要な装備品を積み上げて算出したものだ。

為替の影響を受ける装備品は6年度予算の概算要求で1兆5433億円(歳出ベース)に上る。
装備品の調達や維持整備など物件費の約28%を占めている。

現在の円相場は1ドル=150円前後で推移しており、6~9年度の4年間で設定している同108円とは開きが大きい。
円高に振れる気配はなく、防衛省幹部は「全体額は閣議決定されている。このままでは装備品の数量が抑制されてしまう」と危機感を示す。