たとえば70年代くらいまでの高張力鋼開発は
軍事用・宇宙開発もあってソ連はかなり先進的だったけど
「ねじ切れに強いもの」が作れても加工・溶接する能力が低く
性能向上も頭打ちになり民生転用もコスト面からできなかった
雑な作りが多いのは割り切りじゃなくて加工ができないから

原油価格の下落からソ連経済が低迷し崩壊する90年代には
民生中心にやってきた日本に冶金分野でも追いつかれ
中国や韓国みたいに性能は低くても大量に作れる国が現れ
硬いだけじゃなく加工・溶接し易い高強度低合金へ
トレンドが移った
得意の極地環境用の鋼材作りもフィンランドとかに
抜かれることになった

ロシアを舐めるなというのは慢心への戒めとしてはいいけど
実態としてソ連崩壊とウクライナ独立のダメージが大きすぎ
金があっても基礎研究分野に投資せず、銀行も警戒し
どん詰まりになってるのが現状