いい加減、設計のワークシェアと生産のワークシェアをごちゃ混ぜに語るのは止めろ

設計のワークシェアは日本が大半をやることで決着している
だから日本は機体の基本設計を進め、エンジンは製造段階、更に試作機搭載用エンジンの詳細設計を2024年度予算で計上
ワークシェアが70%決まってる云々という話は主に設計のワークシェアの話ということ
そりゃそうだろ、2024年度までは日本単独で開発を進めており、それは70%以上は日本が担当している
2025年度からは試作機制作が始まり、2027年度には設計完了して試作機の地上試験、更に飛行試験へと進んで行く
機体共用部分の設計・開発は日本が行い、カスタマイズ可能な部分を英伊がどう扱うかが決まっていく
日本が開発するものを用いてもよいし、独自開発の機材を使うのもよしということだ
GCAPは共通機体にすることは合意しても、全てを3カ国で同じにするなんて合意はしていない

GCAPは「設計のワークシェア=生産のワークシェア」ではない
開発費負担(ライセンス料)を払えば、設計を担当してなくも国内生産できる部分は多くある
日本が設計担当したからといって、必ずしも日本が生産を独占するわけではない
イタリアがシェア33%を目指す云々というのは、設計の33%を担当するという意味ではない
カスタマイズ部分と国内生産部分を増やせばトーネードやタイフーンでの国内生産比率より高められるという意味だ
イギリスやイタリアはカスタマイズの範囲やライセンス料を支払ってまで国内生産をどれだけするかを決める必用がある