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NATO防衛巡るトランプ氏発言、共和党内からも批判

[ワシントン 12日 ロイター] - トランプ前米大統領が北大西洋条約機構(NATO)加盟国をロシアによる侵攻から防衛しない可能性に言及したことを受け、身内の共和党内からも批判が上がっている。
大統領選の共和党候補指名争いから撤退したクリスティー前ニュージャージー州知事は11日、NBCの番組で「だから私は、トランプ氏が米大統領にふさわしくないとずっと言ってきたのだ」と述べた。
トランプ氏は10日の選挙集会で、過去にNATO主要加盟国の首脳から、もし拠出金を払わず、かつロシアから攻撃を受けた場合に防衛してくれるかと質問されたと明かした。トランプ氏は「あなた(の国)を防衛しない。逆に、彼ら(ロシア)に好きなようにするよう伝えるだろう。拠出金は払わなければならない」と答えたという。ホワイトハウスはこの発言について「恐ろしく、錯乱している」と痛烈に批判し、西側諸国の当局者からも非難が噴出した。 もっと見る
トランプ氏と候補者指名を争うヘイリー元国連大使は「われわれが最もすべきでないのはロシアの側につくことだ」と強調。CBSの番組で、ウクライナ侵攻を念頭に「他の国を侵略した者の側につくべきでない。プーチン(ロシア大統領)のせいで50万人が死傷したのだ」と述べた。
トランプ氏に近いとされるグラム上院議員は「彼(トランプ氏)の言い方には同意できない」としつつ、「同氏の大統領時代にロシアはどの国にも侵攻しなかった。彼が再び大統領になれば、どこにも侵攻しないだろう」と語った。