>>93
自分はジュリオ・ドゥーエの戦略論やアメリカ空軍のボンバーマフィアが主張する戦略爆撃の思想には疑問を持っている

戦略爆撃では、高価な戦略爆撃機を敵国生産拠点に対する攻撃に投入されるが、当然敵の迎撃戦闘機や対空砲火によって相当数の機が撃墜ないし損傷し、有人爆撃機を投入すれば当然人的被害も無視できない物となる
そして、高価な爆撃機、大量の爆弾、大量の燃料を浪費して敵国の拠点に爆弾を投下しても、ほとんどの爆弾が目標から外れる上に爆撃で与えた損害も敵側にすぐに修復されるので割に合わない

航空部隊は戦略爆撃を主体に編成するのではなく、陸軍や海兵隊などの支援戦力として整備し、電撃戦の補助戦力として運用する方が投入したリソースに対するリターンが大きと思う
実際、B-17やB-24を投入した対ドイツ空襲、B-29を投入した対日本空襲、B-52を投入した対ベトナム空襲で、
アメリカ空軍は相当な資源や人員を浪費したが、その何れもが戦争勝利への決定打にはなっていない