>>115
>しかし結果的に露西亜海軍を壊滅させて日本海軍が勝利したのですから、閉塞作戦の失敗のみを指して低評価するのは酷

ことは「海上優勢をどう確保するか?」という大きな戦略の話です。

当初の作戦計画では、海軍の第1・2艦隊が旅順港を閉塞あるいは封鎖し、第3艦隊が朝鮮南部海域の海上優勢を確保。
陸軍の第1軍が朝鮮半島に上陸し北上、第2軍が遼東半島に上陸し旅順を孤立化させつつ北上。
満州で第1・2軍と新たに第3・4軍が分進合撃で同地のロシア軍を撃破し北進限界で防勢転移。

ところが、この戦役計画全体が海軍の甘い見積に足引っ張られ破綻する。
ロシアのバルト海艦隊到着前に旅順を攻略するため、
第2軍の2個師団と新たな1個師団により第3軍を編成し、北上して満州どころか南下させるはめになった。

もし、日本が日露戦争に負けるとしたら、この海軍の「いいかげんな見積」による統合作戦の破綻が原因になったろう。