NHKスペシャル 中国文明の謎(2012年)

https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009050352_00000

「世界の古代「四大文明」の中で唯一、中国文明だけは4000年以上にわたってほぼ同じ地域で同じ文明を維持してきた。
その理由は何なのかを探るシリーズ。第1集では、「中華」という言葉の源流を探る。中華はかつて「中夏」と書かれた。
「夏」は、中国最古の王朝の名称である。今まで、多くの研究者は「幻」と考えてきたが、近年の発掘で、その実像が明らかになった。」

○夏(華)王朝
「「中華(=夏)」という言葉の源流となった幻の王朝夏の実像を探る。」
→宮廷儀礼(朝貢)によるレジティマシー

○殷王朝→周王朝
「殷王朝で生まれた漢字は、異形の文字だった。神の意志を聞くための文字であり、その際、生けにえとして周辺の部族の人々が大量に殺害されていた。
ところが漢字は、あるときを境に劇的に姿を変える。節目にあったのは、殷と周王朝の存亡を懸けた古代史最大の合戦。
漢字の変貌の理由とは? そして秘められた力とは?」
→表意文字による多言語・多民族の統合

○秦王朝
「秦」は、多様な民族を支配するため、夏王朝の権威を巧みに利用し、「中華」の世界観を完成させた。
それは皇帝が宇宙を支配するという壮大な構想だった。
→共通の世界観

突っ込みどころは満載ですが、中華文明を俯瞰する視点は興味深い。