深刻な弾薬不足のウクライナ軍
ついに弾薬を配給制へ


ロシア軍、ウクライナの新たな防衛線に攻勢
https://www.cnn.co.jp/world/35216046.html

(CNN) ウクライナ軍が東部の要衝アウジーイウカから撤退した後、ロシア軍は迅速に前進して、ウクライナの新たな防衛線に挑戦しており、
ウクライナ政府の前線での戦術と勢いについて、懸念が強まりつつある。

ウクライナ軍は2月17日、アウジーイウカからの撤退を発表し、陣地を同市の西に移した。小さな集落3カ所がロシア軍に占領されたものの、
ウクライナ政府は、そうした集落について防衛する意図はなかったと主張している。

ウクライナが後退すると明らかにした、より西側にある三つの集落を結ぶ防衛線はその後、ロシア軍による激しい攻撃を受けている。
親ロシアの情報筋によれば、ロシア政府は三つの集落全てを部分的に占領したと主張している。ウクライナはこうした主張を否定している。

ウクライナ軍は軍需品の面で深刻な危機に直面している。
弾薬は配給制にしなければならず、ロシアの圧力にどれだけ耐えることができるのか疑問を抱いている前線の部隊にとって、存亡の危機に近い議論となっている。

高まる不安のもう一つの兆候は、新たに軍総司令官に起用されたオレクサンドル・シルスキー氏が前線での低調な戦果をめぐり、
過去1週間で2度、部下の将校を叱責(しっせき)したことだ。

特殊部隊の兵士のひとりは、ロシア軍の勢いというよりは、ロシア軍の進軍を食い止めるための準備が不十分だったと指摘。
準備の整った陣地を確保できない限り、ウクライナ軍は後退し続けることになると語った。