■Dolby Atmos/DTS:Xを簡単に解説4
★Dolby Atmos/DTS:Xの仕組み
Dolby Atmos/DTS:XはDolby社及びDTS社が開発した新音響システムでどちらも同様の仕組みです。
従来は前後左右方向のXY軸平面で製作してましたが、上下方向が加わり立方体のXYZ軸で製作します。

使用している音源から自由な位置に配置したい、立体的に動かしたい、高さのある空間を表現したい
という音を、ベッドではなくオブジェクトに指定します。指定した音は立方体空間のどこでも自由に
配置・移動させる事ができ、XYZ軸の座標とオブジェクトサイズを記録します。
これがメタデータで、7.1chベッド+オブジェクト音+メタデータで収録します。
https://icon.jp/archives/16822
https://www.youtube.com/watch?v=WZ7hirFv-WI
https://www.youtube.com/watch?v=vK0Dk2bsnk8
https://www.youtube.com/watch?v=L7lfLMoCl1g
https://www.youtube.com/watch?v=hXCENvc8QZM
https://www.youtube.com/watch?v=TUPqQTd2B8E
再生時は7.1のベッド音源はそのまま7.1chのスピーカーへ出力、オブジェクトはメタデータから
座標とサイズを読み取り、実際に使用しているスピーカー構成に合わせてどのスピーカーへ
分配・配置するかを計算して出力します、これがレンダリングです。
https://mixingsound.files.wordpress.com/2017/07/dolby-atmos-renderer.png
https://www.youtube.com/watch?v=28flkZ9q8Tw
https://www.youtube.com/watch?v=8YZj5-ypOxg
https://www.youtube.com/watch?v=Lk8_ESziE5c
https://www.youtube.com/watch?v=5S6YpgZldVo

劇場用Atmosは音源が128トラックまで対応、そのうち10トラックがベッド用(7.1.2)118トラックがオブジェクト用で
スピーカーが64ポジション対応です。これをDolby社の業務用専用プロセッサーでレンダリングして再生します。
https://www.dolby.com/jp/ja/professional/cinema/products/cp850.html

家庭用AtmosはBDに収録するため、劇場用のままではデータサイズが大きすぎて収録不可能。
さらに大量のオブジェクト処理が可能な高性能プロセッサーを導入できないため、
使用可能なオブジェクト数を16まで縮小、スピーカーポジションも24.1.10chまで縮小。
DTS:Xは規格上32chですが今は7.1.4chの制限が掛かっており、7.1.4のチャンネルベース制作が多いです。
2019年登場予定のDTS:X Proでは制限が解除されるらしい。
https://drive.google.com/file/d/0BxUoES6zRVO2ZzFhSGQ3OUJhal8ySXZpcGtxRm45SzNmS25j/view