■Dolby Atmos/DTS:Xを簡単に解説8
★仕様
劇場用Atmosはスピーカーが64chまで。9.1chベッド(7.1+トップ2ch[全トップSPへ出力])と
最大118オブジェクト対応。最大100MbpsのデータをDolby社の専用プロセッサーでレンダリング再生します。

家庭用Atmosはスピーカーが24.1.10chまで。容量制限のあるBDに収録、処理能力が低いAVアンプで
レンダリング再生するため、劇場用データをSpatial codingという技術にて空間情報を圧縮します。

12〜16要素に収まるよう、オブジェクト(ベッドも静的オブジェクトに変換)の位置情報が近いものを
動的に纏めクラスタリングし、11〜15(ベッド位置+α)のクラスターオブジェクトとLFEに集約。

そしてLFEとオブジェクト+メタデータ、オブジェクトの7.1chレンダリングを作成しTrueHD/DD+で
エンコードします。7.1ch+オブジェクト+メタデータとなりデータ量は通常の7.1ch+20%程に収まります。

全ての音はTrueHD/DD+の7.1にMixされているので、Atmos非対応機はそのままTrueHD/DD+ 7.1を再生。
Atmos対応機はオブジェクトとメタデータを分離してレンダリング再生します。

なお家庭用Atmosが24.1.10ch対応といっても、9.1.6で16chハイエンド機が必要。
24.1.10chにレンダリングできるのは超ハイエンドのプロセッサーとなります。
http://www.stereosound.co.jp/news/article/2015/02/23/35935.html
https://www.phileweb.com/interview/article/201511/27/328.html

DTS:Xはスピーカーが30.2chまで。オブジェクト数に制限はありませんが、
家庭用の場合は16ストリーム+LFE対応で、16ストリームはchとオブジェクトどちらも可。

全ての音はDTS-HD MA/HRの7.1にMixされているので、DTS:X非対応機はそのままMA/HRの7.1を再生。
DTS:X対応機はオブジェクトとメタデータを分離してレンダリング再生、又は7.1.4ch再生します。
ちなみに現在発売中のBDは7.1.4のチャンネルベース収録が多いです。

なお30.2ch対応といっても、一般のDTS:X対応AVアンプは7.1.4chに制限されています。
DTS:X Pro対応機なら制限なしで使えます。(13.1ch機以上の最新FWで対応)
https://drive.google.com/file/d/0BxUoES6zRVO2ZzFhSGQ3OUJhal8ySXZpcGtxRm45SzNmS25j/view