>>838
IMAX EnhancedはDTS:Xを使ったカスタム音源
DTS:XはDTSが開発したもので、Dolbyが開発したAtmosと同様なもの >>37-40

一般的なDTS:X音源は、Atmos同様オブジェクトで製作し7.1.4chで書き出し
DTS-HD MAの7.1.4chでエンコードしている、主にUniversal Studios作品で採用が多い

通常のDolby/DTS音源はフルレンジでミックスし、ここの低域はSWを使ってもっと強めたいとか
さらに低周波数の効果音を足したいという時に、LFEchを使い追加の低域エフェクト音を入れる
そして120HzのLPFを掛けてLFEとして収録する

劇場用IMAXにはIMAX 12(12.0ch)、IMAX 6(6.0ch)、IMAX 5(5.0ch)があり
追加の低域エフェクトはLFEchを使わず各chに加えている
それを70Hz(24dB/oct)のHPF/LPFを掛けて各スピーカーとSWへ出力する
つまり、70Hz以上の低音は全て各SPから出力、SWは70Hz以下の低音のみの出力となる

IMAX12やIMAX6は7.0.4/5.0にアッパーセンターchを加えた7.0.5ch/5.0.1ch
アッパーセンターchとは、仰角25度でスクリーン上部に設置されたスピーカー
https://i.imgur.com/lblAkqT.jpg

IMAX Enhancedは劇場用IMAXを模倣した家庭向け音源で、DTS:Xを使い7.1.4ch+1オブジェクトで収録
DTS:Xのセンターハイトとフロントハイトは仰角45度なので、アッパーセンターchはオブジェクトで収録
7.1.4chシステムなら、センターSPとフロントハイトSPで出力
7.1.5ch(Ch)システムなら、センターSPとセンターハイトSPで出力する

また全chに70HzのHPF(12dB/oct)を掛けたものと、各chに120HzのLPFを掛けて出力したLFE
及び互換用にフルレンジのLCRが収録されている

IMAX Enhanced音源を再生する場合、AVアンプのIMAX EnhancedモードをONにすると
各SPのHPFが70Hz(12dB/oct、既に12dB/octを掛けているので24dB/octになる)
LFEのLPFが70Hz(24dB/oct)に設定され、劇場用IMAXと同じ70Hz(24dB/oct)でメインSPとSWに分けて再生する
またDynamic Range ControlはOFFになる

IMAX EnhancedモードをOFF、又はIMAX Enhanced非対応機の場合は
通常のDTS:X音源(7.1.5)を通常のクロスオーバー周波数で再生する

なお現在流通しているIMAX Enhanced対応のIMAX DTS:X(7.1.5)ディスクは
ジュマンジ ネクスト・レベル 、バッドボーイズ フォー・ライフ、チャーリーズ・エンジェル
イコライザー2 and 3、ゾンビランドシリーズ、アングリーバード2など、数作品ある
配信のBRAVIA COREは、IMAX Enhanced対応のIMAX DTS(5.1)音源で数作品配信している