>>811

千葉県下でも火山からの距離によりその特性は大きく変化しますが、ローム層と言えば、概ね粘性土です。
粘性土は土粒子が細かく、それらには粘土鉱物と呼ばれる"鉱物"が含まれます。

これらが長い長い(数万年)堆積環境に置かれると、化学的に結合し特有の性格が生み出されます。
ローム層も同様に粒子間に特別な結合が生まれているので、強いしっかりした地盤です。

所が、これを掘削などして解してしまうと、粒子間の特別な結合が切れて強度を失います。
同じロームでも、雨などにより溶けだした土が再堆積したり土砂崩れなどで崩壊した土が堆積した箇所は、
一度、粒子の結合が切れてしまっているので、もとの地盤のように強くありません。

このようなロームを二次堆積ロームと呼びます。

台地の端にこのような土が良く見られますが、地形の変化のため、
普通のロームと見分けがつきにくいことが多いです。

ですから、台地=ローム=安心とは一概には行きません。

特に台地の端は、眺めもよく人気のスポットではありますが、
斜面保全の状態が悪ければ"最悪"、斜面崩壊によって家が崩れてしまう可能性も"なきにしもあらず"、なのです。


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