私はもう17年経過します。治療を続けて身籠ったのは40を超えていて、
奇跡だと夫とも親族とも大喜びしていました。
ですが、予定日を超え、40週目で死産が確認されました。
夫に似て体が少しがっしりした男の子でした。
その後、もう産めない事はわかっている。
だからと死は受け入れられず毎年意味もなく、
その子に買い与える筈だった玩具やベビー服をたくさん部屋に買いました。
小学校に上がる年にはランドセルと息子と同じ世代で流行っている漫画やゲームを
調べては買い込み部屋が埋め尽くされました。
年齢が進むごとにその子の年の平気のサイズの服を買い、12年目には
地元の学区の制服とジャージなどですが中学を卒業する年から
本当に息子の為になるのかと夫は言い出しました。
ずっと見えない息子と過ごした15年、
部屋で溜めた物はその年の大晦日に全て撤去しました。
息子は今年で18歳を迎えます。
以前の10連休に夫に自宅から少し離れた神社の参拝へ誘われました。
「もうすぐあいつ受験だから合格を祈願しよう。」と。
長文ですいません。やはり私達にはそれだけの消えない未練が残るんです。