★母の遺体燃やす 死体損壊・遺棄で被告、起訴内容認める 仙台地裁初公判

同居していた母親の遺体をバーベキュー用のかまどで燃やしごみ集積所に捨てたとして、死体損壊・遺棄の罪に問われた村上陽都(はると)被告(22)=仙台市太白区=の初公判が19日、仙台地裁(大川隆男裁判官)であった。村上被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

検察側は冒頭陳述で、村上被告が母・淑さん(当時55歳)の口座から無断で数百万円を引き出し、オンラインゲームの支払いに充てていたことがきっかけで、事件当日に口論になったと指摘。その後、死亡した淑さんを「失踪したことにして隠そうとし、ごみ集積所で遺体を燃やした」と主張した。

更に証拠調べでは、事件後に警察署を訪れた際に「リビングで(淑さんを)突き飛ばした。ゲームをしてから戻ると、目を開けて死んでいた」と話したとする父親の供述調書も読み上げられた。

証人尋問では村上被告の父親が「罪を償った後は(村上被告の)面倒をみたいと思っている。事実を話してもらいたい」と語った。

起訴状によると、村上被告は2020年7月16〜17日、淑さんの遺体を自宅から名取市のレクリエーション施設まで車で運び、灯油を使って燃やした上、袋に入れて捨てたとしている。

https://mainichi.jp/articles/20210120/k00/00m/040/037000c