世界の人口は年々増え続けており、2022年時点では約80億人に。国連が2022年7月11日「世界人口デー」に発表した 『世界人口統計2022年版』によると、世界人口は10年後の2030年には約85億人に達するとされています。 (出典|国連経済社会局プレスリリース) そこで問題となるのが食糧不足です。人口増加の一途をたどっているのは、主にはアジアやアフリカなどの開発途上国。 こういった国々では貧困問題を抱える地域が多く、増える人口に対して十分な食糧を確保することができません。 また、気候変動や紛争などで食糧の安定供給が途絶えた際、最も被害を受けるのは貧困国であることが多いのです。 実際に、世界において健康的な食事が行き届いていない人口は2020年時点では約31億人に達しました (出典|WFP The State of Food Security and Nutrition in the World (SOFI) Report ? 2022) さらなる人口増加に備えて十分な食糧を確保するためには、従来の食糧生産や食糧流通の枠組みから脱し、新たな糸口を見つけることが必要です。