大山康晴
 「加藤一二三は大天才である」

升田幸三
 「この子、凡ならず」
 「加藤君は名人になるのが遅すぎた」
 「加藤君は相手によって作戦を変える事はしない。こういう棋士がタイトルを取るのにふさわしい」

中原誠
 「加藤さんは雲の上の人でした」

米長邦雄
 「将棋を極める所までいけるのはやはり加藤さんだろうと思う」
 「僕の親友はね、関西では内藤國雄、関東では加藤一二三なんです」

内藤國雄
 「加藤さんとは同級生なんですが、私が奨励会六級の時、加藤さんは三段。
   私が小学一年生だとすると、加藤さんは社会に出る手前の大学四年だった訳です。
   私達は必死に戦ってるのに、加藤さんは涼しげに戦っている。
   天才というのは涼しいものかと思いました。」
 「関西将棋会館からの帰り道、一緒に電車で帰ってる時に加藤さんが言いました。
   『内藤くん、僕はね、八割の力が出せればいいと思って指してるんだよ』」