山下氏の論文(スライド)の問題点を指摘したが、これからは詳しい説明になる

@大山の48歳以降の棋譜を除外しないで比較している

山下氏はそれぞれの全盛期を解析するためにタイトル戦のみを解析したという
羽生は18歳から42歳まで536局(0.638)
中原は19歳から45歳までの498局(0.600)
大山は25歳から66歳まで586局(0.597)
実際の大山のタイトル戦は565局(0.602)なのだが詮索しまい
問題は、それぞれの全盛期を解析するとしながら大山の場合だけ46歳から66歳の対局207局104勝103敗(0.502)を含めていることだ

中原と大山を比較できるようにするためには
大山の棋譜は45歳までの330局220勝110敗(0.667)でなければならない

大山は全盛期は抜けた棋力があったがために棋力が低下した50代以降においても数多く挑戦者に名乗りをあげているが、タイトルをとるほどの力は失くしている
明らかに全盛期の棋力でない時期の棋譜を35%(207/586)も含めた解析に価値はない
このように、中原、羽生に比して大山だけが敗局を多く含む棋譜が解析されている
悪手は平均すると敗局>勝局になるので、大山に極めて不利な条件での解析だったことになる
ところが、それでもレーティングに換算した数値が中原と大山で同じだったわけだから、46歳以降の棋譜を除外して解析するならば全盛期のレーティングは大山が中原より上という結論になるのは明らかだ
当然、羽生と大山のレーティングが200点差という結論も無効だ