>>173,182
レーティングより有効なランキング法は理論的に確立してますよ
あとは実行する人が出てくるだけ
その方法の概略はこうです
1局ごとに棋士の指し手を同一の方式(ソフト、スペックetc)で評価して点数化する
この点数を方式固定の場合の絶対評価の意味でZと呼称し、A棋士のZをZaと表記する
棋譜の解析が進むと
Za(1,2,3,....n)やZb(1,2,3,....n)の集合が得られる
集合から期待勝率を計算できる
Zaの個々のZ値とZbの個々のZ値を対で比較して勝敗をカウントするだけでよい
するとお互いに10の集合なら10×10で100回の対局がシミュレートできる
この方式のおもしろいところは対局相手が違うとZの平均値差が同じでも、結果も違うことだ
力が安定していてZ値のバラツキが少ない棋士同士の対戦なら平均値の差以上に勝敗に差がつくし、どちらかでも力にムラがありZ値にバラツキがあると平均値の差よりも勝敗が拮抗したり逆転することもありうる
Z値なら、いわゆる相性問題にも対応できるわけだ

先手番のZ値や後手番のZ値だけを抜き出すことも可能だ
つまり、先手A棋士後手B棋士のときの期待勝率や手番を逆にしたときの勝率を計算できる
この予測はタイトル戦や戦前に先後がわかっている順位戦では必須であるにも関わらずレーティングでは不可能な計算だ
同じようにして、持ち時間や棋戦ごとにZ値の集合を取り出して比較することも可能だ
特定の1年間や最新の10局だけの比較とかも容易にできるようになる

学力テストの場合は、異なる学力テストの点数を比較できるようにするために偏差値を用いている
各棋士の1局当たりのZ値、あるいは1手当たりのZ値が得られれば、そこから各棋士の偏差値が計算可能だ
つまり学力偏差値と同じ要領で棋力偏差値のランキングをつけることができる

このように、今後はZ値や棋力偏差値がレーティングに替わって重宝されるようになるはずだ
進化した暁には、終盤の棋力偏差値や中終盤の棋力偏差値といったものまで分かるようになるだろうね