悲報!レート1位と2位がタイトル獲得できない
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レーティング高くても試合多けりゃどっかで負ける
どのぐらいの優先権持ってるかはかなり大事やな スレも静かになったところでまとめに入りますよ
レーティング1位や2位の棋士がタイトルをとれないのは挑戦するまでが大変だからというのは間違ってますね
現に豊島は過去4回、永瀬は2回挑戦しながらタイトルをとれなかった
やはり、レーティングランキングは下位でもタイトルホルダーのほうが実力上位だと認めるべきでしょう
これは以前から指摘されているようにイロレーティングがあまり役に立たないということを再確認させたようです
@全盛期が重なっていない棋士の比較に使えない
A個別の対戦の勝敗予測の役に立たない
個別の対戦なら過去の対戦記録のほうが参考になるし、初手合いならそれこそ互いの棋風や得意戦法で相性を推理したほうがよいでしょう
現役の棋士の対戦すら予測困難なようでは時代が違う棋士を比較することなどできるわけがありません
今は、コンピュータ解析の結果から勝敗予測を語り合うことが普通になってきました
そこで、Z値推奨人としてZ値が優れているところをまとめてみました 史上最強が大山康晴十五世名人だということがよくわかりました Z値を用いた勝敗予測@
Z値を用いた勝敗予測の方法を改めて説明します
1局ごとに棋士の指し手を同一の方式(ソフト、スペックetc)で評価して数値にします
この数値を指し手の絶対評価の意味でZと呼称し、A棋士のZをZaのように表記します
棋譜の解析が進むと
Za(1,2,3,....n)やZb(1,2,3,....n)の集合が得られ、集合から期待勝率を計算できるようになります
Zaの個々のZ値とZbの個々のZ値を対で比較して勝敗をカウントするだけのことです
するとお互いに10の集合なら10×10で100回の対局がシミュレートできます
Z値のシミュレーションではZ値が小さいほうが勝者と判定されるので、Z値が小さい割合が多い棋士のほうが勝率がいい結果になります Z値を用いた勝敗予測A
Z値の名前の由来は絶対指標ということからきています
このZ値による勝敗予測方式のおもしろいところは、対局相手のZ値の平均値が同じでも対局相手が違うと勝敗のシミュレーション結果も違うことにあります
@Z値のバラツキが少ない棋士同士の対戦は平均値が小さい側が勝つ確率が高い
AZ値にバラツキがあると平均値の差よりも勝敗が拮抗したり逆転することもありうる
いわゆる相性問題にZ値が絡んでいるわけです Z値を用いた勝敗予測B
Z値の平均値が劣る棋士でも先手番のZ値が対局相手の後手番のZ値より小さいときは、先手番を引けば勝ちが期待できます
逆に後手番を引いたときは平均値の差以上に勝ち目が薄いことになります
こうした勝敗予測はタイトル戦や先後がわかっている順位戦では必須であるにも関わらずデータ数が少ないレーティングでは不可能でした
同じようにして、持ち時間や戦型ごとにZ値の集合を取り出して比較することも可能です
特定の1年間や最新の10局だけの比較とかも容易にできるようになります
こうしたことは棋風や愛用戦法や最強期が違う棋士の勝負を予測するために絶対欠かせないのに、これまで誰もやっていませんでした
ソフトに詳しい人が将棋の実戦の機微に疎く、実戦の機微に詳しい人がソフトに疎いがために、発想する人が現れなかったと考えられます Z値を用いた勝敗予測C
カテゴリーで分類する重要性が分かっていたとしても、同じことをイロレーティングでやろうとしてもできなかったでしょう
なぜなら、年間の対局数が少なすぎるからです
Z値が優れているのは1手ごとに数値を出すので、1局からイロレーティングの50倍の情報を得ることができます
10局の棋譜からイロレーティングの500局に相当するデータを集めることができるわけです
しかも、その情報は勝ちか負けかの2択ではなく最善手からどれだけ離れているかを数値で現したものなので圧倒的に情報量が違います Z値を用いた勝敗予測D
Z値への理解が進んだところで、現役棋士のランキング表を発表しましょう
総合では強さを比較できないので、相居飛車のランキング表と対抗形のZ値を振り飛車側と居飛車側で区分したランキング表を別々に発表します
イロレーティングの場合はレートの増減にしても順位の変化にしても相対的なものです
強くなったのか弱くなったのか、それとも相手が弱くなったのか強くなったのかまではわかりません
Z値ランキングならその数値の推移から強くなった棋士、弱くなった棋士がわかるようになります
しばらく時間をいただいて発表したいと思います 小休止中になぜ総合ランキングがダメなのかをZ値で説明しよう
今週火曜日に棋聖戦の挑戦者決定戦の対戦が三浦九段と豊島八段で争われることが決定した
総合のZ値では中央値が三浦55.4、豊島43.6で、シミュレーション結果も豊島八段の294勝154敗 0.656と圧倒的に豊島の勝ちとなる
レート差も100なのでこの勝率は妥当なところだ
棋聖戦は5時間未満の棋戦であることや予想される相居飛車に戦型を限定したZ値でシミュレーションしてもあまり変わらない
ところが、居飛車党同士の勝負でもっともモノを言うのは振りゴマなのだ
前局の稲葉戦は三浦は先手番で勝っているが、これは先手番が功を奏したと言える
(Z値シミュレーションでは三浦は先手番のほうが稲葉に対して相性がいいという結果が出ていた)
今回は三浦は得意の後手番を握れればいい
後手番なら44勝46敗 0.489で互角といってよい
Z値も中央値が後手番豊島46.7に対して先手番三浦49.6でさほど違わない
逆に豊島が後手なら三浦の勝ちはほとんどない
三浦の7勝28敗 0.200というシミュレーション結果になる
Z値はこうした違いを探るのに適している 訂正
Z値も中央値が先手番豊島46.7に対して後手番三浦49.6でさほど違わない Z値の欠点は全局解析するための棋譜の入手に時間と金の両面でコストがかかることだ
その点イロレーティングは全対局をデータベースにできる
だから勝敗の結果を正確に反映した数値を出すことができる
その点ではイロレーティングのほうが公正に見える
しかし、それは見た目だけだ イロレーティングは、持ち時間や戦法、先後で勝率が違ったりすることを無視している
たとえば、三浦九段は2017年度は後手番の横歩取りで4勝1敗だった
そのなかには豊島八段から上げた1勝も含まれている
勝つ経験が蓄積されると益々研きがかかることはよくあることで、その実例は丸山九段が横歩取りで17連勝したり枚挙にいとまがないくらいだ
丸山九段には先手角換わり戦法で17連勝という隠れた記録もある
もちろん、ランキング表の宿命でどのようなランキングも棋士の一面しか見ていない
棋戦や相手次第で戦い方が違ったりする棋士にはお手上げだ
そこで、横道にそれるようだが、レーティングやZ値以外の指標についても考察してみた 新しい指標の開発@
1局はタイマンで競う「次の一手」解答選手権のようなものです
解答した50問が採点され減点が少なかったほうの勝ちです
50問で判定できなければ判定がつくまで延長されます
なので、1問あたりの成績スコア(Z値) でランキングを決めることに合理性があります
やっかいなのは、試験問題には初級、中級、上級の問題が混じっていてタイマンごとに難易度が違うことです
プロの力量は、初級、中級の問題をいくら解いても評価されません
難易度の高い上級問題をどれだけ解けたかが評価のポイントになるべきでしょう 新しい指標の開発A
そこで着目するのが敗着になりかねない悪手の数です
棋譜解析ソフトでは500以上評価値を下げた手を悪手と判定します
こうした悪手には自分から転ぶ悪手と転んだ相手を起こしてしまったり、起こしたばかりか自分のほうが転んでしまう悪手の2種類があって、いずれもその局面がプロでも転びやすい難解な局面だったことになります
つまり、これが上級問題です
こうした上級問題に相当する局面が1局に何回あったか、そのうち誤答(悪手)が何回あったかが重要なはずです
少なくとも、1局(50問)に何回悪手(誤答)があったかといった悪手平均や、1手(1問)あたりの悪手平均率よりはるかに重要です
(というわけで、近々研究の結果を報告します) 新しい指標の開発B
ならば、上級問題に相当する局面を数える方法を編み出すまでです
悪手を指していない局面がすべて正解が簡単な局面だったわけがありません
しかし、それはわかり得ないことなので後で考えることにします
先手の1手と後手の1手、あるいは後手の1手と先手の1手の、2手を1セットにして1局面(1問)と捉えて悪手に着目してみます
もし、1セットに悪手が1手または2手あれば、それが上級問題に相当する難解な局面です 新しい指標の開発C
悪手が1手だけなら、悪手を指した側は悪手1、悪手を指していない側は相手の手が悪手であることを指摘できたことになるので悪手0です
1セットに悪手が2なら、どちらも自分のほうか相手のほうに好手があることを指摘できなかったという誤りがあったことを意味しています
したがって、どっちも悪手1です
このように、大事なのはセットで局面を数えることです
悪手の数は棋譜解析の通りですが、悪手を指した局面の数は悪手の合計より少ない場合があることになります
悪手/悪手/○/悪手/○なら悪手率を出す分母になる難解局面数は悪手の合計の3ではなく、2が正解です
○が?や疑問手でも○と同じです 新しい指標の開発D
さて、隠れた上級問題がありました
悪手がなかったとしても、100手で終局した対局なら難解な局面は2セットあったと仮定します
形勢がハッキリと傾いた局面(最終盤のおよそ10セット)を除外してさらに前半の40手(20セット)を除外すると残るのが20セット
約10セット局面につき1セット難解な局面があると仮定したことになります
これを標準局面数と呼ぶことにしましょう
標準局面数の計算式は(評価対象のセット数−20)÷10です
100手で終局した局なら50セット
このうち後半の10セットが1500を越えていて評価対象外なら評価対象は40セット
ここから前半の20セットを引いたら20セット
つまり100手で終局した場合の標準局面数は2です
先の悪手から割り出した局面数がこの標準局面数より少ないときは標準局面数を悪手率を出す分母にすればよいのです
悪手率が高ければ悪手を見逃してくれない棋士(トップ棋士)には勝てません
この[難解局面]悪手率を棋士ごとに出せば、上位の棋士相手にも勝てる力があるか判断できるようになります
さっそく調べてみることにしましょう Z値の簡単な計測方法を教えて欲しいです。
自分のネット将棋の棋譜からZ値を出して学習の参考にしたいので。 >>651
コンピュータでの解析はShogiGuiなら棋譜解析した一覧表示の下段に平均悪手率という数値がでます
これの<1500のほうの数値をZ値として採用しているだけですよ
例44.93(15/40)とあれば44.93がZ値で
40が評価対象になった手数なので
他に1局30.33(18/52)と合わせたZ値は
(44.93*40+30.33*52)/(40+52)で求めることができます Z値は差の平均なので、頓死などで1手でも飛び切り高い数値があると局数を重ねても高い数値のままですよね
そこで、棋士の1局ごとのZ値さえデータベース化できていればOKですよ
複数局のZ値は平均値より中央値に代表させたほうが合理的なので 新しい指標の開発E
調べた結果、[難解局面]悪手率は棋士平均で 46.0%になりました
上位棋士の対局データが多いことから、棋士全体の平均は50%と見なすことができそうです
つまり、難解局面というのは、50%の確率で悪手を指す局面と定義したことと同義です
上位10位以内の目安は悪手率が35%以下、もっとも数値が小さいのは25歳時のタイトル戦で記録した羽生七冠の15.6%でした 新しい指標の開発F
もう一つ、棋力の尺度に見逃率というものを出すことができます
これは相手の悪手を見逃してしまう悪手のことで分母は相手の悪手数から相手の見逃し悪手を除外した悪手数です
これが小さい棋士ほど、悪手が多い下位の棋士相手に確実に勝てる棋士ということになります
これも調べがついていて、棋士平均は10.2%でした
さすがに10位以内の棋士の目安は6%未満なのでなかなか悪手を見逃してくれないことがわかります
これは大橋四段の0.0%が最小でした
相手の悪手が30回あったのに対して大橋が見逃したことは一度もなかったという数字になっています
見逃し局面が30回以上ありながら見逃率が3%未満だった棋士はほかに千田六段の2.6%、久保王将の2.8%だけでした
なお、25歳時の羽生七冠も2.6%(39回で見逃しは1回)なので、終盤力の指標といってよいと思います 新しい指標の開発G
見逃し0といっても最善手で返したわけではなく相手の悪手に悪手を返していなければ見逃し0になります
棋譜解析に手心を加えないデータを採用しているわけです
さて、[難解局面]悪手率にしても見逃率にしても、対抗形の戦型に限定して調べるとまた違った結果になります
もっとも見逃率が低かった棋士は久保王将の 3.1%[1/32]で、同じ振り飛車党の北浜八段の14.3%[4/28]とは差があります
まだデータ数が少ないのが難点ですが10%未満の棋士には久保のほかに佐藤康光九段、鈴木九段、青嶋五段、都成四段、菅井が入っています
一方で対振り飛車の居飛車側の見逃率はほぼ軒並み10%を越えていました
データ数が多い悪手率で見ると、居飛車側振り飛車側を問わず対抗形はほとんどの棋士が30%以上の悪手率になっています
そうしたなか五冠時の大山15世名人が11.1%[2/18]と飛び切り低い数値でした
なにぶんデータ数が足りないので追検証していきたいと思います 序盤、中盤、終盤の力って出せないかね
序盤が少し弱くて、中盤に入ったときややマイナスでも
終盤が抜群に強けりゃ勝てると思うんだが ランキング表を発表します
棋譜解析の対象期間は2017年4月1日から2018年4月30日までです
棋士の敬称を省略してますが、参考として羽生竜王(2017年10月〜現在まで)と藤井六段(2018年1月〜現在まで)の数値を加えました
相居飛車のランキングはZ値中央値が60未満の棋士を
対抗形のランキングはZ値中央値が70未満の棋士を対象にしました
なお、対抗形振り飛車側の参考に大山五冠の数値を加えています
解析対象棋譜は1964年の名人戦(4-2)と十段戦(4-1)の11局のみなのであくまで参考ととらえてください
Z値のほかに悪手率と見逃率も併記しました
順位は3指標それぞれのランキングの合計値が小さい順になっています
Z値だけのランキングより納得が行く順位になっていると思います 相居飛車のZ値(中央値が60以上の棋士)
ランキング
順位 棋士名 中央値 悪手率 見逃率
藤井六段 21.9 24.1% 2.3%
羽生竜王 29.8 24.1% 2.3%
01 羽生善治 39.9 31.1% 2.4%
02 藤井聡太 43.6 32.1% 0.5%
03 永瀬拓矢 43.7 24.3% 3.4%
04 近藤誠也 39.8 35.1% 4.0%
05 千田翔太 44.7 25.6% 3.3%
06 豊島将之 42.3 36.5% 7.0%
07 千葉幸生 40.1 40.9% 7.1%
08 丸山忠久 49.5 27.3% 5.9%
09 広瀬章人 55.6 37.5% 2.0%
10 谷川浩司 43.8 37.5% 7.4%
11 大橋貴恍 45.2 50.0% 0.0%
12 三浦弘行 46.4 37.5% 10.7%
13 阿部健治郎 40.8 41.9% 14.3%
14 深浦康市 54.2 38.1% 3.7%
15 中村太地 45.1 39.0% 13.8%
16 阿久津主税 52.9 45.7% 5.0%
17 三枚堂達也 45.6 48.8% 12.5%
18 稲葉暘 51.6 43.5% 10.3%
19 高見泰地 51.7 36.8% 17.2%
20 山崎隆之 48.5 52.2% 15.4%
21 渡辺明 47.4 56.3% 16.0%
22 木村一基 59.4 51.5% 11.1%
23 増田康弘 56.0 54.5% 21.1%
24 佐藤天彦 59.4 53.2% 23.7%
25 松尾歩 57.9 64.9% 18.8% 対抗形のZ値(中央値が70以上の棋士)
ランキング
順位 分類 棋士名 中央値 悪手率 見逃率
01 居飛車側 高見泰地 38.9 8.3% 4.5%
02 居飛車側 千田翔太 29.7 33.3% 6.3%
01 振り飛車側 大山五冠 52.8 11.1% 5.9%
02 振り飛車側 糸谷哲郎 43.4 33.3% 8.3%
03 居飛車側 阿部光瑠 51.9 21.4% 8.3%
03 振り飛車側 羽生善治 45.5 33.3% 9.1%
04 居飛車側 斎藤慎太郎 60.2 33.3% 5.0%
居飛車側 藤井六段 28.7 34.5% 13.6%
04 振り飛車側 久保利明 56.4 40.0% 2.4%
05 居飛車側 豊島将之 55.8 30.8% 10.0%
居飛車側 羽生竜王 45.3 34.5% 13.6%
05 振り飛車側 佐藤康光 68.7 36.8% 4.2%
06 居飛車側 増田康弘 54.1 41.7% 7.1%
06 振り飛車側 黒沢怜生 54.1 31.6% 13.3%
07 振り飛車側 西田拓也 41.0 42.9% 11.1%
07 居飛車側 千葉幸生 36.0 61.5% 10.0%
08 振り飛車側 鈴木大介 67.8 41.2% 5.0%
09 振り飛車側 青島未来 67.2 38.1% 7.1%
10 振り飛車側 北浜健介 53.5 36.8% 14.3%
08 居飛車側 山崎隆之 57.9 46.2% 7.1%
09 居飛車側 藤井聡太 51.2 37.8% 16.4%
10 居飛車側 羽生善治 52.8 44.4% 11.8%
11 振り飛車側 都成竜馬 67.4 42.9% 7.7%
12 振り飛車側 阿部健治郎 48.4 45.5% 14.3%
13 振り飛車側 菅井竜也 68.8 45.1% 9.7%
11 居飛車側 三枚堂達也 66.8 57.1% 10.0%
12 居飛車側 谷川浩司 66.4 55.6% 12.5%
13 居飛車側 三浦弘行 62.5 53.8% 14.3%
14 居飛車側 中村太地 69.9 63.6% 33.3% A級昇級を決めた糸谷八段は相居飛車ではランキング外になってますが対抗形の振り飛車側で現役1位にランキングされました
このようにレーティングのような総合ランキングとは異質なランキング表になっています 振り飛車党の第一人者といえば衆目の一致するところは久保王将でしょうが、羽生の振り飛車のほうがランクが上という面白そうな結果になりました
久保が強い理由は見逃率が低いところにあるようです
なので、久保との近年の対戦成績で勝ち越している棋士は終盤力があるといってよいでしょう
真っ先に思い付くのは羽生竜王ですが、15年以降は3勝3敗で互角の成績でした
不利飛車相手に互角では終盤力で久保に勝ててるわけでもないようです
久保に近年勝ち越している棋士といえば佐藤康光九段です
現在3連勝なのでその終盤力は流石といってよいでしょう 久保が強いのは改めて確認するまでもないことですが、大山五冠がどれほど強かったかは久保の数値と比べて見るとハッキリとわかることになります
対抗形振り飛車側の数値だけに限定した比較
中央値 悪手率 見逃率
大山 37.8 11.1% 5.9%
久保 52.3 40.0% 2.4%
これを見ると居飛車側をもって大山に勝つのは容易でないと思います
久保王将に勝ちあぐねている豊島では大山五冠にかなわないだろうということになります
豊島の対抗形居飛車側の数値
豊島 55.8 30.8% 10.0% ほかにランキング表で注目できるのは谷川九段が相居飛車の10位に入ったことでしょう
実は谷川九段の数値は、1997年34歳で名人に返り咲いた頃の数値とほとんど同じでした
谷川九段 43.8 37.5% 7.4%
谷川名人 43.7 37.5% 3.3%
相居飛車に限るならまだ往年の力を残していると理解できることになります
ということは、相居飛車ランキングで10位以内の棋士は、相居飛車に限るなら往年の谷川名人より強くなっている棋士です
ソフト等の利用で相居飛車が洗練されてきてようやく谷川名人を越える棋士が多数出現するようになったということなのでしょう 大介の振り飛車が羽生藤井の居飛車より強いってほんまかいな 大介のふり飛車は
12期竜王戦 で
藤井の居飛車に敗けている。
>>661
混在されると分かりにくいので居飛車側と振り飛車側で2レスに分けて欲しいです >>666
ランキングは目安にしてね
勝敗は中央値が小さいほうが有利ですよ
羽生が居飛車側で鈴木が振り飛車側のシミュレーションは羽生の23勝17敗 (0.575)
となりました
3つの指標のランキングに重みをつければ順位もかわるけど、その辺は今後の課題ですね 今データにあたってみたら対戦記録は2006年までで羽生の○○○○●○○●●
そんなに羽生さんが鈴木九段の振り飛車をお客さんにしていないのでZ値の勝敗予測は妥当なところですかね 一段落できたので、Z値をどのように応用しているか復習を兼ねて木曜日の羽生竜王vs木村九段の王位戦を占ってみましょう
まず相居飛車になることは間違いないですが、Z値でシミュレーションすると羽生の354勝179敗 (0.664)です
Z値の中央値は
羽生 39.9 木村 59.4
この棋戦はB棋戦(持ち時間5時間未満の棋戦)なのでB棋戦でのシミュレーションでは羽生の18勝21敗 (0.462)となり、まったく予断が許されなくなります
羽生 49.9 木村 60.0
B棋戦で中央値に差があるのになぜ予断が許されないかというと木村九段が3月の棋聖戦で完勝しているからです (Z値22.07)
先手角換わりの将棋で隙がない指し回しでした
もちろん竜王のタイトルを獲得したあとの羽生竜王ならB棋戦でも大丈夫なのではないかと思いたいでしょうが、
やはりB棋戦は取りこぼしもあります
もしこれが王座戦のようなA棋戦なら羽生の213勝67敗 (0.761)となり、羽生ファンは安心できました
羽生 34.8 木村 56.9
棋戦の区別なしで相居飛車の先後で見てみると羽生先手なら羽生の58勝6敗 (0.906)
羽生 27.5 木村 71.7
羽生後手なら羽生の35勝25敗 (0.583)
羽生 30.8 木村 34.5
どうやら、木村九段は先手番と後手番では勝敗以上に内容が異なる面があるようです
振りゴマの結果が大きく勝敗に影響しそうだとわかりました 振りゴマでなく先手木村で決まっているので予断を許さないようですね >>668
居飛車側と振り飛車側に分けるとランキングも違ってくるのでやってみます
大山のZ値にも間違いがありました
対抗形振り飛車の中央値は52.8ではなく37.8でした ランキング表を作り直しました
順位はZ値の中央値が小さい順に直しました
悪手率や見逃率などの終盤力指標は参考指標ということで併記しました
前回発表の大山五冠と羽生竜王の数値に誤りが見つかったので今回直しました
前回発表から抜けている棋士はデータ数が十分と言えないのが理由です
一応これでZ値レスはおしまいにします 相居飛車のZ値(中央値が60未満の棋士)
ランキング
順位 棋士名 中央値 悪手率 見逃率
藤井六段 21.9 24.1% 2.3%
羽生竜王 29.8 23.1% 1.3%
羽生七冠 32.3 16.7% 4.8%
01 近藤誠也 39.8 35.1% 4.0%
02 羽生善治 39.9 31.1% 2.4%
03 阿部健治郎 40.8 41.9% 14.3%
04 豊島将之 42.3 36.5% 7.0%
05 藤井聡太 43.6 32.1% 0.5%
06 永瀬拓矢 43.7 24.3% 3.4%
07 谷川浩司 43.8 37.5% 7.4%
08 千田翔太 44.7 25.6% 3.3%
09 中村太地 45.1 39.0% 13.8%
10 大橋貴恍 45.2 50.0% 2.5%
11 三枚堂達也 45.6 48.8% 12.5%
12 三浦弘行 46.4 37.5% 10.7%
13 渡辺明 47.4 56.3% 16.0%
14 稲葉暘 51.6 43.5% 10.3%
15 高見泰地 51.7 36.8% 17.2%
16 阿久津主税 52.9 45.7% 5.0%
17 深浦康市 54.2 38.1% 3.7%
18 広瀬章人 55.6 37.5% 2.0%
19 増田康弘 56.0 54.5% 21.1%
20 松尾歩 57.9 64.9% 18.8%
21 木村一基 59.4 51.5% 11.1%
22 佐藤天彦 59.4 53.2% 23.7% 対抗形振り飛車のZ値(中央値が70未満)
ランキング
順位 棋士名 中央値 悪手率 見逃率
大山五冠 37.8 11.1% 5.9%
01 西田拓也 41.0 42.9% 11.1%
02 羽生善治 45.5 33.3% 9.1%
03 北浜健介 53.5 36.8% 14.3%
04 黒沢怜生 54.1 31.6% 13.3%
05 久保利明 56.4 40.0% 2.4%
06 青島未来 67.2 38.1% 7.1%
07 都成竜馬 67.4 42.9% 7.7%
08 鈴木大介 67.8 41.2% 5.0%
09 佐藤康光 68.7 36.8% 4.2%
10 菅井竜也 68.8 45.1% 9.7% 対抗形居飛車のZ値(中央値70未満)
ランキング
順位 棋士名 中央値 悪手率 見逃率
01 千田翔太 29.7 33.3% 6.3%
02 千葉幸生 36.0 61.5% 10.0%
03 高見泰地 38.9 8.3% 4.5%
04 藤井聡太 51.2 37.8% 16.4%
05 阿部光瑠 51.9 21.4% 8.3%
06 羽生善治 52.8 44.4% 11.8%
07 増田康弘 54.1 41.7% 7.1%
08 豊島将之 55.8 30.8% 10.0%
09 山崎隆之 57.9 46.2% 7.1%
10 斎藤慎太郎 60.2 33.3% 5.0%
11 三浦弘行 62.5 53.8% 14.3%
12 三枚堂達也 66.8 57.1% 10.0%
13 中村太地 69.9 63.6% 33.3% 羽生七冠や大山五冠よりも強い現役棋士はまだいなさそうですね。 レーティング脳の人は思考停止せずに
少しはレーティングの方を改善することも考えたら?
ウェイトのかけ方とかいくらでも改善の余地があるだろ ソフトの評価値って対戦相手が悪手を指せば(≒弱ければ)
自分に有利な数値が出やすくなることないか? 自分に有利な数値ってZ値のことをいっているのならそんなことはないですよ むしろ相手が弱すぎると不利になる可能性もある
どんな手を指しても勝てる、ってくらいに有利な局面なら、
人間はわざわざ踏み込まないだろう
安全勝ちを狙うはずだ
ソフト的には当然そういう手は最善手ではないから、低く評価される いろいろ語られているが個別の勝敗予想ができるといる論に対して疑問点がある
1)シミュレーションの方法
例えば>>671で 羽生-木村のB棋戦では3局対13局の組み合わせでZ値の大小で判定していると推定できるが、
この手法が成り立つ為には
@3局側:Z値がそれぞれ1/3の確率で3種類の値のみ取る
A13局側:Z値がそれぞれ1/13の確率で13種類の値のみを取る
@かつAが成り立つまたは近似できる場合であるが
実際ではそのような仮定は非現実的であるのでシミュレーションとしては不適切では?
2)サンプル数およびサンプルの抽出方法
それぞれのシミュレーションを行うときのサンプル数がばらばらで抽出したサンプル数であるが
>>671では3局で十分棋力を推定できるとしているので13局取らずに全棋士どこかで3局のみでよいのでは
1)と矛盾はしているが
あと
3)Z値の代表値(平均値、中央値)と勝敗の関連性は薄いのになぜランキングをしているのか
4)中央値として指標を使用していい理由は
5)総合ランキングがダメな理由として>>642でレーティングと概ね同じであるように
見えるがZ値もレーティングもカテゴライズしなければ同様の結果となるとも判断できるのでは etc
今のままでは、過去にいい手を指した、悪手を指した程度の解析をしているのみでは
勝敗予想をするならば、Zに対する確率分布を数式化して微積分を利用できれば勝敗予測はできるかも
数学に詳しい人で暇な人の見解を聞きたいものであるが・・・。 >>683
ご指摘の通りですよ
今はデモンストレーション中です
やっていることを理解していただければいいんです
なにぶんデータの蓄積が足りないですから
しかし、どのカテゴリーでも互いに10局以上のZ値データでシミュレーションできたときは予測の確実性は高まるでしょうね
それこそ確率分布を応用した分析が可能になるはずです
Z値の中央値がランキングの指標になるかどうかに関しては、カテゴリー別に棋士の特徴を掴むのには有効な手法になると理解しています 私が蓄積できたデータは2017年4月以降に限ればZ値で1000個です
1棋士平均6.5個にしかなっていません
プロ棋士の年間対局数は2500ほどです
1局から2棋士のデータがとれるので、私が蓄積できたデータは全数の1/5でしかありません
たったそれだけの数でも、イロレーティングの結果と遜色ないランキングが得られているわけです
なぜA級に上がってこれない永瀬六段がレート2位なのか?
なぜデビューから1年そこそこの藤井六段がA級に伍しても勝てる棋士なのか?
こうしたことがZ値からも説明できることがわかりました
まさにZ値の有効性が示されたのです
イロレーティングとZ値には、「Z値だったら切り貼りできて様々なデータ分析が可能になる」という大きな違いがあります
この便利なZ値を使わない手はありません 相居飛車先手番のランキング
棋士名 中央値 悪手率 見逃率
斎藤慎太郎 32.7 46.2% 0.0%
千田翔太 33.5 10.5% 2.9%
渡辺明 34.6 27.3% 3.1%
藤井聡太 37.8 28.6% 1.3%
羽生善治 43.7 32.7% 5.4%
豊島将之 44.6 39.6% 9.4%
佐藤天彦 50.7 60.0% 36.8%
稲葉暘 51.5 34.8% 3.3%
糸谷哲郎 62.9 43.2% 8.7%
相居飛車後手番のランキング
棋士名 中央値 悪手率 見逃率
豊島将之 23.6 21.1% 3.3%
羽生善治 39.3 30.3% 1.1%
永瀬拓矢 43.7 13.0% 4.8%
藤井聡太 45.5 34.6% 1.0%
稲葉暘 53.3 48.7% 16.7%
佐藤天彦 66.7 45.2% 10.5%
渡辺明 68.5 80.8% 44.4%
千田翔太 72.3 37.5% 6.3%
糸谷哲郎 68.2 65.4% 25.0%
斎藤慎太郎 86.0 63.3% 15.4% 相居飛車先手番後手番ともにデータが7局以上ある棋士をZ値が小さい順に並べてみました
10局以上にしたいところですが蓄積データが不足してます
このランキングは、お互いに先手をもって指せるわけでもないので見方には注意が必要です
悪手率や見逃率で逆転する棋士もいます
たとえば、先手番1位(32.7)の斎藤七段は後手が豊島八段(23.6)なら勝てないでしょうし、悪手率が高いので羽生や永瀬にも勝てる保証はありません
後手を引いたときはこの中の全員に負けてしまいそうです
そうした見方をするためのランキング表になっています 糸谷八段は先手番で一番下位(62.9)にランクされていますが、先手なら、佐藤名人(66.7)、渡辺棋王(68.5)、千田六段(72.3)、斎藤七段(86.0)には勝てるはずです
後手番なら勝てそうもありません
糸谷が後手番で振り飛車を採用する率が高い理由がここにありそうです
渡辺棋王も特徴がはっきりしている棋士です
先手番(34.6)は羽生や豊島の上を行っています
先手をもてば誰が相手でも勝てる雰囲気があります
ところが後手番のときは、ここにいる棋士全員に負けしまいそうです
後手番のZ値上位
豊島(23.6)、羽生(39.3)、永瀬(43.7)、藤井(45.5)
この表から
イロレーティングの上位には後手番でも強い棋士がきていることがわかります
なお、後手番の勝率が藤井六段よりよかった三浦九段は後手番局が6局しかなかったため対象外でしたが、Z値は49.6と優れています(悪手率45.5%、見逃率7.7%)
それでも、稲葉より上、藤井六段より下ということになります
6局しか集まっていないのは私が怠惰なだけで他意はありません 対抗形居飛車のZ値(7局以上)
棋士名 中央値 悪手率 見逃率
藤井聡太 51.2 37.8% 16.4%
羽生善治 52.8 44.4% 11.8%
豊島将之 55.8 30.8% 10.0%
三浦弘行 62.5 53.8% 14.3%
対抗形振り飛車のZ値(7局以上)
棋士名 中央値 悪手率 見逃率
大山五冠 37.8 11.1% 5.9%
西田拓也 41.0 42.9% 11.1%
北浜健介 53.5 36.8% 14.3%
黒沢怜生 54.1 31.6% 13.3%
久保利明 56.4 40.0% 2.4%
都成竜馬 67.4 42.9% 7.7%
菅井竜也 68.8 45.1% 9.7% 棋士数が少なくて恐縮ですが、振り飛車側は代表的な振り飛車党が名を連ねました
振り飛車側は久保にしても菅井にしてもZ値が高いのになぜタイトルをとれたのかこの表からわかります
高いといっても居飛車側のZ値も高いので釣り合いがとれているわけです
たとえば三浦九段クラスで62.5なので十分戦うことができます 不思議なのは久保王将や菅井王位が振り飛車党のランクで上位になっていないことでしょう
着目点は久保、菅井どちらも見逃率が低いことではないでしょうか
居飛車側は軒並み二桁の見逃率になっています
この違いが振り飛車でタイトルをとれた勝因になっていると解釈できます
つまり対抗形の戦型は相居飛車の戦型より悪手が多いわけです
悪手を指しても咎められなければ何事も起こりません
どっちも悪手率が高くなるのなら、相手の悪手を見逃さない棋士の勝率が高くなる理屈です 技巧2のdepth12での悪手率が50付近だから
この辺がトッププロの棋力か >>692
それはデータの誤用ってやつだな
プロは詰みや形勢がはっきりした局面で投了するけど、ソフトは指し続けるから悪手率は単純比較できない レーティング増減早見表
8−8 レート差 0〜21
7−9 レート差 22〜65
6−10 レート差 66〜112
5−11 レート差 113〜162
4−12 レート差 163〜221
3−13 レート差 222〜292
2−14 レート差 293〜394
1−15 レート差 395〜596
0−16 レート差 597〜
レート1750の相手との勝率とレーティング
8−8(0.5000) 1750
9−7(0.5625) 1793.5
10−6(0.6250) 1839
11−5(0.6875) 1887.5
12−4(0.7500) 1942
13−3(0.8125) 2007
14−2(0.8750) 2093.5
15−1(0.9375) 2245.5
現在のレーティング上位棋士
1 豊島将之八段 1870 -09 (7/17羽生)
2 久保利明王将 1840 +08 (7/13稲葉)
3 広瀬章人八段 1833 -01 (7/13糸谷)
4 永瀬拓矢七段 1830 -22 (7/18藤井猛)
5 藤井聡太七段 1820 +24 (7/15今泉)
5 稲葉 陽八段 1820 -21 (7/13久保) >>679
wwwwww
ウェートのかけ方???
頭の悪い子はちゃんと算数のお勉強しようね
wwwwwwwwwwwwwwwwwww >>697
棋戦の重要度で重み付けをしたらって行ってるだけだろ
そんなに言い回しに違和感ないけど レーティング増減早見表
8−8 レート差 0〜21
7−9 レート差 22〜65
6−10 レート差 66〜112
5−11 レート差 113〜162
4−12 レート差 163〜221
3−13 レート差 222〜292
2−14 レート差 293〜394
1−15 レート差 395〜596
0−16 レート差 597〜
レート1750の相手との勝率とレーティング
8−8(0.5000) 1750
9−7(0.5625) 1793.5
10−6(0.6250) 1839
11−5(0.6875) 1887.5
12−4(0.7500) 1942
13−3(0.8125) 2007
14−2(0.8750) 2093.5
15−1(0.9375) 2245.5
レーティング自己ベスト
1967〜1999(1900台後半)渡辺 明
1933〜1966(1900台中盤)佐藤天彦
1900〜1932(1900台前半)豊島将之
現在の豊島のレーティング 1870(大爆笑) >>700
レーティングの最高記録って誰になるんだろう? >>702,703
基準となる棋士がいないので点数1位は意味ない
2位とのレート差なら意味あり
たぶん羽生だろうけど
2位以下の棋士がちょろすぎるときのレート差かも 面白いことを言う異端者はだいたいつまらない一般人に迫害されるなー >701
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