次の考察に進む前に中原と羽生を比べてみよう
二人の年齢差は23歳で大山と中原の24歳差とほぼ同じだ
本来なら大山のように中原も羽生と162局とまでは言わないが、それに近い数の対局があってしかるべきだが、実際は中原の10勝19敗で終わっている
内訳は
中原が44歳までは中原の3勝2敗
45歳以降61歳まで対局があり中原の7勝17敗(0.292)
このように、中原といえども年には勝てず、大山の中原に対する生涯勝率の0.359より、羽生に対する自らの勝率が悪い
これは、中原より羽生が強いことを意味しない
44歳までは互角以上の成績だからだ

このことは、中原と谷川の成績でも共通している(通算で中原の42勝56敗.429)
中原は40歳までは20勝14敗(0.588)
44歳までは31勝33敗
45歳以降60歳までの対局が11勝23敗(0.324)だった

44歳以降の生涯記録は負け越すのが当たり前で負け越し記録は参考にならない
逆に互角以上ならその全盛期の強さは計り知れないことになる