>>324
中飛車が「どちらかというと居飛車感覚の将棋」と昔言われてたのは、攻めの重さとともに、捌くに捌き辛いその玉型にあると思う
4枚穴熊では絶望的なのに3枚穴熊だと行けそうな気がしたり2枚穴熊なら互角に捌けばいいや、ってなるように、玉の周りの金銀1枚の価値ってのはものすごく高い
3ニ金型高美濃のメリットは、本美濃よりも飛車の打ち込みの隙が少ないのと、飛車先を守っていること
これにより「升石は飛車捌けば優勢」「ノーマル中飛車に急戦は難しい」とされていたが、ゴキゲンの場合は話が違ってくる
まず、ゴキゲン中飛車というのは攻めれるときは基本的に飛車角銀桂で攻める展開となる
桂馬まで跳ねれば飛車の打ち込みなんて容易い
ただ、もちろんそんな将棋にはさせてもらえない
超速のように居飛車が急戦を仕掛けた際は、とりあえずは攻めをいなさなければならない
このとき△3ニ金型も勿論あるが、大体は3六飛4六銀3七桂から攻め潰される筋を狙われる
「急戦が通用しない」のは4四歩4三銀3ニ金型で尚且つ角交換を最高のタイミングでしてこそである
いかにゴキ中が4四歩4三銀3ニ金型を作ったところで急戦で潰れる定跡があるのはそこが違う。似てるようで全然違う将棋
勿論ゴキ中が悪い戦法ではない。プロでも未だに使われており優秀な戦法である
ただしそれは、沢山の駆け引きの上に成り立っており
アマチュア初段程度にならなければ使いこなせないと言わせて欲しい
因みにノーマル中飛車も、急戦には強いが完璧な戦法とは言い難い
それはやはり3ニ金型にある
これを早く上がると、玉の固さが柔らかいので持久戦の際に普段より不利な戦いを強いられる
具体的には穴熊、玉頭位取りの2戦法がものすごく刺さる
天守閣美濃、銀冠にはそれなりに戦えるが、それでも本美濃には劣ると言わざるを得ない(ただし銀冠は中飛車も玉の柔さ以上に急所を攻めやすい恩恵があるため、一概には言えないが)
最初は角道を止める四間飛車もしくは角道を止める三間飛車が定跡も整備されているしどんな戦型にも戦えるからオススメ