>>445
実際の実力というのは、どれだけ深く正確に読めるかであり、
それは棋譜に表れる。

しかし、読みの深さや棋譜の素晴らしさなどに対する称賛とは別に、
将棋界では「勝ったか負けたか」のみを重視して、
「強いか弱いか」を考える文化がある。
こういう文化を「勝負の世界」と言う。

「勝負の世界」における「強さ」は勝ったか負けたかでしかないので、
必然的に「運も実力の内」という考え方をせざるを得ない。
(「運」という言葉を嫌う人は「勝負強さ」という言葉を使う)

将棋界だけでなく全てのプロ競技はこの考え方に基づいており、
「重要な試合で負けたけど、実際の実力は相手より上だから、
勝った人を差し置いて、負けた方を優勝とする」
みたいな事例は存在しない。

お前が言ってるのは「勝負の世界」とは全く別の、
「棋譜の世界」とでも言うような考え方で、
将棋界における「強さ」とは違う。