平成の初めの頃だったかな。
NHK-BSで名人戦、竜王戦って人気コンテンツで
一日目の午前から生中継やってたんよ。
解説が一段落したらシ〜ンとした静寂の時間がそのまま放送されて
庭の風景だったりボケーッとただ見てるだけみたいな
実に優雅な時間が流れる番組だった。
当時は解説は田中寅とかよく出てて詳しくてよかった。
あれ何年だっけかな、中原、高橋道雄の名人戦だったかで
大山とか谷川とか歴代名人が春の陽射しの中
揃い踏みという神回の中継があったのが印象に残っている。
もうね神々しかったよね。
高橋道雄が当時矢倉最強で中原もまともに矢倉やって連敗したので
こりゃまずいというのか
相掛かりばっかり採用して連勝、だったら無理やり矢倉に組む方法も
あるのではという記者に高橋は「そんな情けないことやったことがない」と
顔を真っ赤にして答えていた。

中原を3勝1敗に追い込んでから中原の相掛かりにお付き合いして
結局負けちゃったんだけど、、
大山は「高橋さんももうちょっと柔軟に指した方がねぇ」って言ってた。
大山の解説の手が実に軽くて若々しいというか居飛車の解説なのに
振り飛車感覚の大局観でホント素敵!というか記憶に残っている。