ELQは棋譜解析で棋士の悪手度(低いほうが強い棋士と仮定されている)を評価値の局面ごとに数値化して、そのデータで仮想対局させたときの勝率をもって棋力差を判定するものである
互角局面を重視するやり方もあれば、全く逆に大差の局面を重視するやり方もあるし、とにかく終盤を重視するというやり方もあってよいわけだが、そうした考察はされていないし、ELQ方式の棋力判定の有効性の証明もされていない

このスレで6棋士(藤井羽生森内中原大山谷川)のELQを測定したグラフが>>29に貼られている
最初の頃は他スレにもその画像を貼り付けていたが、去年の5月からは急に貼ることをやめている
その画像がこれだ
6棋士の悪手度比較
https://i.imgur.com/rBPbzST.png
左から5番目が大山

これを見ると大山には他の棋士とは際立った違いがあった
評価値が2000以上の勝勢局面での悪手度が藤井、羽生、森内、中原、谷川と比して一番低かったのだ
これは6棋士の中で逆転を招くような悪手が一番少ない棋士が大山だったということだ
さらに、形勢が悪い局面を意味する-2000での悪手度は藤井と大山だけが唯一マイナス軸に伸びている
これは、指し手がソフトの最善手とほぼ同じで、ときにソフトの最善手より指し手のほうが好手のときに起きる
敗勢の局面でも辛抱強くミスがないように指して逆転のチャンスを狙っている棋士が藤井と大山ということになろう
終盤でのこうした悪手度の低さを棋力評価に反映させる必要性があるのではと思わせる画像なのだが、そのことを指摘された以降は貼ることを止めてしまったのである