大山の手が見えてなければ大山に勝つのは容易でない
大山の手が読めるか実際に大山の棋譜で試しみよう

問題1
難解な終盤戦に突入した局面だが大山は5手先に指した手で形勢を大きくリードした
その手とは?

https://i.imgur.com/pyJdrxw.png


棋譜は1982-07-23の十段戦予選
正解を知りたければ直接棋譜を参照するも良し、下記の解説を読むのも良し
https://shogipenclublog.com/blog/2018/10/20/ooyama-29/

米長が読めてなかった手なので多分指せる人はいないだろう
現棋士にもいるかどうか
大山と対戦するとこのような読み抜けの手で負けることが多い
そこは棋譜解析の数値だけ見ていてもわからないところだ
そして、こうした手をいとも簡単に見つけてしまうのが大山の強さの秘密で、おそらく歴代棋士のなかで最も盲点がなかったのが大山なのではないだろうか
それが、50代に入ってもタイトルを11期獲得できた理由だろう
そして、大山がとんでもなく強い棋士だったことは、こうした棋譜を並べれば自ずとわかる
渡辺明が「実現可能だとしたら誰と指してみたいか」の質問に「無敵時代の大山先生と指してみたい」と答えたのも「大山の読みに追い付けるか試してみたい」という気持ちの現れであろう