当時月に10万くらい出してデスメタルアルバムを漁ってたな
バーンに出てるデスメタル専門の音楽店の広告を凝視して、買いたいアルバム一覧をファックスで送って郵送してもらってた
CDを開封して音鳴らす瞬間のワクワク感
アベレージを楽に超えてるカンニバルとかモビエン、ディーサイドみたいな作品に出会えた時はガッツポーズ
アベレージに達しない音だった時は意気消沈
ロシアンルーレットみたいな感覚だった

シニスターやイモレイションはオッとくる感覚があったからアベレージ以上だったな、俺的には
シニスターは音の良さとドラムの速さ
イモレイションは圧倒的な重苦しさが印象に残った

音鳴らした瞬間に一番驚いたのはカンニバルの3rd、あのドラムとベースのユニゾン、これはいまだにはっきり覚えてる
大学を休んで昼過ぎに布団にくるまって寝ぼけ眼で聴いてたのが、驚きのあまり完全覚醒してしまったからな
アルバムジャケもサイコー(だし、いい趣味に出会えたと当時感じたよ

カニコーの4th the bleeding とモビエンの4th domination はどちらも音圧が上がってて、ああ、いい録音機材使えてるんだなあ、
こいつら順当に売れて金貯まっていってるんだろうなあとか感じたな
両バンドとも、マンネリ感なく新規軸をバンバン打ち出してたのはこの辺までだな


老害と言われそうだが、最近の突き抜けた作品を聴いても当時のカンニバルのような感動が得られないんだよね
慣れと言われればそうだし、老いて感受性が落ちたと言われても反論できないけど

まあ、あれだな、スラッシュメタルを超えるデス、ブラックメタルというジャンルの誕生にリアルタイムで付き合えたのは幸運だったと思うよ