中原と大山は年齢的な差は当然あったわけだが大山に分が悪かった米長や加藤は中原に肉薄できていた
それは相居飛車なら中原に作戦勝ちすることも可能であるのと、先手のときは誰でもアドバンテージが持てるから中原との対戦でもそんなに勝敗差がなかったのが理由

まだ若い大山だったら居飛車の研究に力を入れることができたから中原に勝ち越すことができていたことになる
しかし、大山は対振り飛車が得意な中原相手に先手でも後手でも分が悪いのを承知で振り飛車をやめなかった
居飛車に戻すには年齢と会長職の激務からして無理だったのだろう
高年になっても格下棋士相手の矢倉の勝率は7割だったのだから体力的な無理は承知で中原との矢倉戦も見てみたかったな