川端康成総合スレ2@文学板
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今さらだけど雪国の冒頭さ
「高架橋を抜けたら雲の隙間に青が覗いた」
の方が良かったと思ってる。 『東京の人』読了
だらだら長いメロドラマだが戦後の都会人の孤独を描いたという文芸味はある
新聞小説として読者を楽しませたい意気込みは感じた
いつか映画も観てみたい 短編には面白いのが多いが、
とにかく文章が読みにくい。 >>836
西河は多くの映画を撮っておりとても追いかけきれず未見であるが、出来はどうなのであろう? 山口百恵・三浦友和シリーズが面白くなかったので観ることを躊躇ってしまう >>838
西河は本当に「映画屋」
監督としての作品性ではなく出演者の名前で客を呼んでいた人だからなあ
当時の東京の風景とか、月丘夢路や左幸子に興味があるなら
観ておいても損はないのでは
川端自身は『東京の人』をただのメロドラマではなく
文芸映画に仕立てた監督の力量をほめていたね
もともと自作の舞台化・映画化などには一切注文をつけない人だったそうだが >>839
左幸子はとてもいい女優だな、特に『軍旗はためく下に』とか。まあ西河で見るのはもう少し後かな。それよりも『遠い一本の道』が未見なのでこっちを先に見なくては >>839
今では死語だが「文芸映画」というジャンルがあったね。川端をはじめとして多くの文芸小説が映画化された。もちろんその中には傑作も駄作もある。いまは原作として使われるねはもっぱら漫画か、小説はあってもラノベばかりになってしまった。まあそれでどうという事ではないのだが 私が翻訳したある日本の学術書も過激な主張はないにもかかわらず、なんだかの理由で出版することができませんでした。しかし川端康成の文学は、「世離れ」をしています。
日本の大正から昭和にかけての、戦争がない平和な期間を舞台にしているものが多い。作品の多くが反体制運動や戦争をテーマにしていないので、検閲に通りやすいのです。
さらに、こうした規制による不自由な社会で、人々は川端文学の美しく詩的な情景描写に「癒し」を求めはじめています。
元々、中国では川端康成の類まれな表現力について評価が高く、2012年ノーベル文学賞を受賞した作家の莫言さんも『雪国』の美しい描写に大きな影響を受けたと公言していました。
そして書き上げたのが後に、映画にもなった小説『白い犬とブランコ』でした。1999年の秋、莫言さんははじめて日本を訪れてきた時に、
川端康成が執筆した宿に泊まりたいと言いました。私は彼を伊豆の天城湯ケ島温泉の旅館までご案内いたしました。とても喜んでいました。
現在の中国は、例えば、軍のスローガンをネタにしただけで、コメディアンに二億円の罰金が課されるなど、小説よりも現実社会のほうがもっとも魔術的で、
エキサイティングな出来事が次々と起こるような社会です。残念ながら、小説がそのような現実の刺激には勝てないのです。
そのため、人々は文学に物語の筋立てというよりむしろ、川端文学のように心を豊かにし、生活に潤いを与えるような美しい言葉を求めています。
彼らは文学をまるで「癒しグッズ」のように消費するということで、日々の不満や生きづらさを解消しようとしているのです ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています