クロード・シモン 2
>>187
完全に同意。
「格」(笑)とか言ってる馬鹿の戯言はどうでもいい。
ただ、未邦訳のは一度は邦訳を試みて欲しいけどね。 >>199
日本で云えば谷崎がそうかも。
大江と古井がそれに次ぐ。 私コテやめます。
2ちゃんは余りにもレヴェルが低過ぎる。 山田ジャク訳フローベール『感情教育』(河出文庫)読み始めました。
岩波文庫の生島遼一訳よりいいですね。 でも文化(カルチャー)の語源は耕す(カルティベイト)から来てるらしい。 C・シモンの著書名には「草(ハーブ)」「植物園」「アカシア」があるから、
基本的に植物的なもの、園芸的なものが好きなのかもしれないね。 みんな買っとけよ。『アカシア』みたいにすぐ絶版になるぞ。 「ピレネ地方在住の葡萄栽培者にノーベル文学賞!」という言葉で彼の受賞を伝えた全国紙があったように、クロード・シモンは、 国際的な高い評価にもかかわらず、フランス本国では必ずしもポピュラーな作家ではない。
だが、農園主でもある彼の文章のほんの数行を読んだだけで、言葉をめぐる
感性と知性とが異様なまでに研ぎ澄まされていることに誰もが驚き、 その作
家の同時代人たりえたことに、言葉にはつくしがたい至福感を覚えずにはいら
れないはずだ。
・シモンが亡くなったとき、蓮実重彦が朝日新聞に寄せた追悼文(前半部)。
九一歳のクロード・シモンが静かに息を引きとったと聞いて、ほっとしてい
る。多くの優れた作家がそうであるように、彼もまた書くことであらかじめ死
を受け入れていた存在であり、その身に訪れたごく最近の死が、彼の作品を、
文学にふさわしい生きた時間へとようやく解き放ってくれたように思えたからだ。
言語という高度に抽象的な形式によって世界を記述する文学は、死の死とも
いうべき矛盾を解してしか世界と触れあうことはないのだが、どうやら人類は、
その矛盾になお鈍感なままである。
近代とは、この鈍感さの共有によってかろうじて維持される何とも脆い
社会にほかならず、優れた作家は否応なしにその現実を直視する。ノー
ベル文学賞受賞者、ヌーヴォー・ロマンの旗手、ジョイスやプルースト
の後継者、等々、この作家をめぐって口に出される言葉のほとんどは、
社会がみずからの脆さを視界から遠ざけて発信する生存本能の記号化さ
れたものでしかない。 そんな言葉がシモンの作品を視界に浮上させる
はずもないが、それとて近代の小説が感受すべき宿命にほかならず、
とりわけ目新しい事態ではない。 『歴史』読み始めて1年半経つが、今日現在まだ214ページまでしか読めていない。
あと100ページもあるよ。いつ読み終わるかなあ。 では、1989年に読売新聞に載ったシモンへのインタビュー記事から抜粋しよう。
「この小説に登場するのはすべて現実にあったことであり、何ひとつフィクション
の要素は入っていない。(中略)人が何かを書く時、その時点で起こりつつある
ことを書くわけだが、人間の知覚能力というものはまことに不完全である。
そこでは、まず記憶が出来事をデフォルメし、次いで書くことがさらに
デフォルメする。だから、これは自伝というより、生きたことをもとにして
書かれた本だ、とだけ言いたい。」新作『アカシア』について 自身、エッセーにて、平岡篤頼がクロード・シモン『三枚つづきの絵』を解説
した評論「フランス小説の現在」(『早稲田文学』1984年9月号)に影響され
たと語るとおり、ヌーヴォー・ロマン以降の文学的遺産をよく吸収し、独自に
換骨奪胎した作風で、同世代の作家が持ち得ない鮮烈さとポップ感覚を作品内
に共存させている。しかしながら、商業主義や制度としての批評に対して安易
におもねることのない真摯な書き手としても知られる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%91%E4%BA%95%E8%B1%8A%E6%98%AD
クロード・シモンによってかろうじて文学の命運が保たれているという
陳腐ともいえる言説もまた鈍感でナイーブな幻想にほかならず
クロード・シモンの作品から遠く離れた楽観的でなものでしかなく
その作品を文学空間の中において見出せるはずもないが…
…と219を読んでパスティーシュしたくなったw
向井の小説とヌーヴォー・ロマンは結びつきにくいなあ。 >>223
紋切り型のような惹句に余程辟易したのは分かるけど、「言葉にはつくしがたい至福感」も無いんじゃないの、と
だけれど、問題はそんなことじゃない この機会に「アエネーイス」もちょっとめくってみるか。
でブロッホ「ウェルギリウスの死」も今年読むと。 http://www.hakusuisha.co.jp/images/product/08190l.jpg
ヌーヴォー・ロマンの最高傑作
フランス革命、第二次世界大戦、スペイン市民戦争―三つの戦争をめぐる〈彼〉
らが、二百年にわたり培われてゆく長篇小説! シモンのノーベル文学賞受賞を
決定づけた、ヌーヴォー・ロマンの最高傑作。
全体は五部構成になっているが、おもに三つの話題が取り上げられている。ま
ずは、シモンの母方の先祖で、ナポレオン麾下において中将まで出世した将軍を
モデルとした話。次に、シモンと思しき人物が第二次世界大戦時に体験した話。
そして、ジョージ・オーウェルを彷彿させる人物が登場するスペイン内戦の話。
それぞれの話の主要人物は〈彼〉と指呼され、前後の描写や事柄からそのう
ちの誰であるかが、おおよそわかるように書かれているが、同じ場所や類似し
た箇所では、その三つの〈彼〉が渾然一体となるよう描写されており、〈彼〉
の総体が圧倒的臨場感とともに差し出されている。まさに、至高の「三人称小
説」。
わけても基点となるのは、老いた将軍が隠棲するスペイン国境寄りのフラン
ス南西部にあるらしい城館。そこはウェルギリウスの『農耕詩』を想起させる
広大な畑地や森や庭が広がり、軍事と農事をめぐる魅惑のエクリチュールへと
読者を誘う―極上の推理小説さながら。
金井美恵子氏推薦、待望の完訳! 中原昌也の来世を地獄に引きずり堕とすまで何があっても許さぬ 今頃、渡部直己はわくわくして寝れないくらいだろうな 渡部直己は「現代文学の読み方・書かれ方―まともに小説を読みたい・書き
たいあなたに 渡部 直己 (単行本 - 1998/3) 」の奥泉との対談の前日に
シモン「アカシア」読んで、あまりに興奮して、奥泉と日本の小説について
対談するはずだったのに、そのほとんどがもうどうでもいいや、とか思った
とかいって興奮してた。
シモンの新刊って何部ぐらい刷るのかな
実売5000部ぐらい行くのかな >>236 当然批評も出すんだろ
何をどう書いてやろうかと武者震いしてるんじゃ >>232
書影来たんだね〜
ちょっと「耕」の文字の崩し方がちょっと気になるなあ…
で、帯は金井美恵子かー。蓮實かも、と思っていたのだけれど。 おれもそう思ってたw
言うと荒れると思うから言わなかったが
訳者の芳川泰久は去年金井美恵子についての本を出してたから
そういう絡みもあるかもしれないね。 芳川センセが敬愛する金井大先生に推薦をお願いしたのでわ ◆第37回 新潮新人賞発表
【小説部門受賞作】冷たい水の羊……………田中慎弥
冒頭部分立ち読み
【受賞インタビュー】死ぬよりも生きる方に
【選評】浅田 彰、阿部和重、小川洋子、福田和也、町田 康
野田総理 マニフェスト 書いてあることは命懸けで実行
http://www.youtube.com/watch?v=y-oG4PEPeGo&feature=youtu.be
今と間逆でマジ腹かかえて笑えるww youtubeって大事だねw 必見
シモンは大学は行かなかったらしいが頭はよかったんだろうか クロード・シモンによって、小説を読むということが(あるいは書くというこ
とが)真の戦慄的体験であることを、私たちは皮膚の内側に接触する言葉で知
ることになる。果汁色の光線の中で空気をふるわせる小さなスズメたちのはば
たきも、オペラ劇場のざわめきも、戦場の軍馬の腹から立ちのぼる湯気も、バ
ルセロナの土も、詩も、錯綜して幾重にも重なる時間と映像の、おののきとよ
ろこびに満ちた読むことの快楽へと開かれつづけるのだ。…………金井美恵子
「アカシア」の帯の文も金井美恵子だったな。
白水社よ、他にいないのか? 明日はついに新刊の発売日ですね!
フランドル〜がまだ途中だけど買っておくつもり。期待。 『アカシア』の復刊もよろしくお願いします白水社さん。 >>237
そんなに売れるわけないだろ。
1000部売れればいい方だ。 俺も喜んで買うけどほんとに1000部くらいだろうね
4千円以上するしなあ
まあ、何か文庫化されても5000は売れないだろうなあ 29日発売というのも見るね。どっちでもいいけど。
どうせ売り切れにはならないし、近いうち買うから。
まあ、買っても、読むのは数年後だな。
その頃には絶版になっていて、読みたい奴が251のように
復刊してくれ〜と2ちゃんに書き込むんだろうな(笑) ちなみに、『アカシア』は1995年発売直後に購入し、
実際読んだのは2000年だった。
そして今、難解な『歴史』を2010年春からゆっくり読み続けている。
1週間に数ページという牛歩のペースで。これもまた愉しい。 >>260
マジかよ
アマゾンみたら、日〜火曜の到着予定だ
昨日なら渋谷いたのにな
どうせ読むのは10年後とかだから、いつ来るのかあまり関係ないが、
手元にないと不安なんだよな まだ『ファルサロスの戦い』『風』『路面電車』が未読のまま、
手許にある。いつ読めるかなあ。 高田馬場で『農耕詩』購入した。2冊しかなかったぜ。
とりあえずこれで一安心だ。 僕もさっき買った。こんな分厚い小説読むの久しぶりだわ〜(ドヤァ 訳者のあとがきが面白い。市川真人にはめられて訳す羽目になった
みたいなエピソードが書かれている。そうでもしないと未だに
この小説は翻訳されていなかったことになるから、そういう策略も
必要なんだね。ロベール・パンジェなんか誰も訳さないのかな。 予約した俺はまだ到着しないというのに…
全部でなんページ?
1ページあたりの文字数も知りたい
教えて下さい
このスレ一気に活性化したなw >>269
あとがき入れて430ページ。
本文は9ページから420ページまで。
1ページあたり900字。 >>270
ありがとう。アカシアより少し長いくらいかな?
2月10日くらいに読み終えれば、日本で10番以内になれそうだな
自己満のために時間とって読むわ アカシアが約400ページでそれを上回る厚さだね。
でも表紙の紙質のためか意外に重くない。 『アカシア』が本文が9ページから372ページまでで、1ページ748字。原稿用紙約680枚。
『農耕詩』は原稿用紙約920枚。約1.3倍長い。 ちなみに、定価は『アカシア』3200円、『農耕詩』4200円で、
約1.3倍と、その長さに比例している。
もっとも、『アカシア』の現在の古書価はアマゾンだと8000円もする。 渡部はもう読了してるだろうな
みるぷらとー徹夜でよんじゃったらしいし ようやくアマゾンから発送メール来た。
明日中には付きそうだわ amazonは在庫をあまり持たないから一時的な品切れ状態になってるんだろうね。 次は『導体』か『植物園』の翻訳を頼みます。芳川さん。 植物園はレイアウトに出版社は苦労しそう。
原著で384ページとあったからアカシアと同じボリュームだね。
それから今年フランスで何やら新刊が出る様子。
4つの会議とかいう題みたいだ。 ↑
間違えた。品切れは2003年頃復刊した『三枚つづきの絵』『歴史』
『ファルサロスの戦い』『フランドルへの道』だった。 無事ゲット
思ってたより分厚かった
カバー外した時の装丁がしっかりしてて良かった
一週間で読むわ >>284
製本はいいんだけどさ、カバーの紙質しょぼすぎない?(´・ω・`)
もっとしっかりしたカバーにして欲しかったな 一週間で読むって速いなあ。
確定申告が終わらないとゆっくり読めないや。 >>275
渡部って、早稲田の仏文出ていながら原書で読めないのか? アカシアって結構貴重だったんだ。前にブックオフで105円で買えたのはラッキーだったんだな。まだ読んでないけどw
明日辺り農耕詩届く 前に書いた四つの会議がフランスで出た模様
ストックホルム講演などと合わせてノンフィクションも邦訳されるといいな。 ワセブンのヌーヴォーロマン特集でシモンのインタビューあったな 〉291
サロートは不信の時代、ビュトールは即興演奏ほか、ロブグリエはヌーヴォーロマンのためにがあるから
シモンも文学評論的なものが訳されないとさびしいなあと。
盲いたるオリオンなんかは岩波文庫に入らないかなw いい加減、サロートやロブ=グリエを一気に復刊や文庫ぐらいして欲しい。 【就職】応募条件「コネのある人!」 岩波書店が縁故採用を公式宣言
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1328191018/
応募資格は“コネ”のある人―。老舗出版社の岩波書店(東京)が、
2013年度定期採用で、応募条件として「岩波書店(から出版した)著者の
紹介状あるいは社員の紹介があること」を掲げ、事実上、縁故採用に限る方針を
示したことが2日分かった。
2003年3月号
こちらの商品は在庫切れです
◆何度でも、ヌーヴォー・ロマンのために◆
◇小説 「息子」ロベール・パンジェ
◇ラジオドラマ 「嘘」ナタリー・サロート
◇講演
散文と予言 フロランス・ドゥレ ×蓮實重彦
聖書翻訳と自作を語る ジャン・エシュノーズ ×谷昌親
◇シンポジウム
回帰不能点への道
岩崎力 菅野昭正 清水徹 平岡篤頼
●追悼 保昌正夫
栗坪良樹 紅野敏郎 曾根博義 藤田三男
●評論
石原慎太郎と「見るなの禁止」 大塚英志
●小説
ヤパーペジ・チセパーペコペ・イタヤバイ 向井豊昭
●連載
○冷戦文化論(4) 回帰するアジア、余白のアジア 丸川哲史
○上野昂志の木刀両断!(6)
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在庫数:0
価格:720 円 2002年7月号
こちらの商品は在庫切れです
◆いま一度、ヌーヴォー・ロマンのために◆
◇小説
反復 アラン・ロブ=グリエ
路面電車 クロード・シモン
ジェローム・ランドン ジャン・エシュノーズ
◇インタビュー アラン・ロブ=グリエ クロード・シモン
◇講演 時間イメージとロブ=グリエ ジル・ドゥルーズ
◇断章 手書き本 ミシェル・ビュトール
◇対談 壮麗なる廃墟のなかで 浅田彰×野崎歓
◇評論
アラン・ロブ=グリエとヌーヴォー・ロマンの諸問題 片岡大右
ミニュイ社の六十年に見るジェローム・ランドンの功績 昼間賢
◇コラム
こうしてすべては言わずに見られる 横田創
迷路のなかで 福永信
数えきれない蝶…… 丹生谷貴志
ヌーヴォー・ロマンという名の地下水脈 谷昌親
ヌーヴォー・ロマンあるいは子供の頃の読書 石橋正孝
むかしむかしNRが… 芳川泰久
あの彼らの声が…… 堀江敏幸
●連載完結
革命的な、あまりに革命的な 一九七〇・七・七という「戦争」 スガ秀実
●連載
○上野昂志の木刀両断!(3)
○文芸(時)評ストレッチ(8) 『「帝国」の文学』およびスガ秀実の現在について 渡部直己
○エロちゃんのアート・レポート(4) 向井豊昭
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在庫数:0
価格:720 円