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ジャン・ジュネについて語ろう3

0078吾輩は名無しである
垢版 |
2010/11/08(月) 12:13:26
Weidmann vous apparut dans une edition de cinq heures, la tete emmaillotee de bandelettes blanches,
religieuse et encore aviateur blesse, tombe dans les seigles un jour de septembre pareil a celui ou fut
connu le non de Notre-Dame-des-Fleurs.

(鈴木訳)ヴァイドマンが頭を白くうやうやしい細布で包帯され、そしてさらに花のノートルダムの
名前が知られた日と同じような九月のある日に、ライ麦畑のなかに墜落して負傷した飛行士
といったいでたちであなたたちの前に姿を現したのは五時の夕刊だった

(中条訳)花の聖母(ノートルダム)の名前が知れわたった日は、ヴァイドマンが新聞の午後五時の版に
登場した日によく似ていた。ヴァイドマンは頭に真っ白な包帯を巻いて、修道女みたいに見えたし、
ライ麦畑に墜落して負傷した飛行士のようにも思われた。

>>77
別に挙げ足取りをするわけではないが、religieuseは包帯(bandelettes)にかかるわけじゃなくて
la tete にかかる。これは確定。鈴木訳はこれを「うやうやしく」と訳しているが、
中条訳は「修道女みたいに」と訳している。まあ、ここは評価の分かれるところ。
「負傷した飛行士」と並列して書かれているので、ここは職業名としての「修道女」のほうが
文意にかなっている、という解釈も成り立つ。中条は気を利かせたつもりなんだろう。
たぶん中条は映画好きだから、頭にリヴェットの映画「修道女(La religieuse)」のイメージがあったんじゃないかな。
修道女って、全身黒い衣装だけど、額のところは白いでしょ。
中条は原文の構成を分かりやすくするため、語順を転倒させたせいで、「九月」の部分を訳し忘れている。
007978
垢版 |
2010/11/08(月) 12:25:46
いや、むしろ religieuse et encore aviateur blesse は主語(Weidmann)に対する同格で、
主語の状況を説明した「主語指向の二次述語」だと解すれば、中条訳の解釈は完全に合っている。
aviateur blesse に冠詞が付いていないこともそれを裏付けている。
むしろ鈴木訳のほうが出鱈目に見えてくるな。
008078
垢版 |
2010/11/08(月) 12:46:33
(試訳)
ヴァイドマンは9月のある日の新聞の午後五時の夕刊に、頭に真っ白な包帯を巻いて、修道女のようでもあり、
またライ麦畑に墜落して負傷した飛行士のような姿で君たちの前に現れた。その日は花の聖母(ノートルダム)の
名前が知れわたった日とよく似ていた。
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