島尾敏雄
武田と花田の敵対関係は割と底深いとおもうんだよな。
昔、新日本文学の座談会でほんの些細な武田の軽いからかいに花田が怒ったことがあったが。 孫のマホの文章もなかなか味があると思う
小説を書ける能力を持ったタイプではないとは思うけど
やっぱいい感性してる 信田さよ子
トークイベント島尾伸三✖梯久美子「『死の棘』の家で起こっていたことー息子の目・作家の目」@ラカグに滑り込みセーフ。
期待通りの内容は両親が生きていたら殴り殺してやりたい読むと腹が立つの
で島尾敏雄・ミホの書いたものは読まない、芸術もいいけど周囲の者の迷惑は計りしれないと。
どな Sunshine(プロトタイプ)
新潮社出版部中瀬部長も10年に一冊出るか…と推していました。
高山正樹
「もし殺人が罪でないなら、あのふたり(両親)をなぶり殺しにしたかった。その気持ちは今も変わりません」
語りたいことはいくらでもあるが、残念ながら時間がない。
ただ島尾伸三という人は、ああ言えばこう言う人。「僕、蝙蝠人間」と、顔の四分の一で笑う伸三さんを思い出した。
ひとつ言い忘れた。
つまりさ、熱心な島尾敏雄ファンを前にして、最も彼らに喜んでもらえる役回りを、伸三さんは演じ切ったのではないか、
そんな気がするのだ。
島尾伸三嫌いを相手にしたら、全く違う話をしたのではないか。だからといってウソではない。真実とは、そんな単純なものではない。
7 Dec 2016 満島ひかり「私自身の本性を自らあばいてやろうと」4年ぶり映画単独主演
スポーツ報知 1/29(日) 5:04
女優の満島ひかり(31)が、映画「海辺の生と死」(越川道夫監督、7月公開)で4年ぶりに単独主演することが28日、分かった。
豊かな表現力を武器に、これまでもさまざまな役を演じてきた満島が、人生観を揺るがすほどの大役にめぐり会った。撮影はすでにクランクアップ。
満島は「この脚本とともに、私自身の本性を自らあばいてやろうと思いました。なんにせよ、一生抱えていかなきゃいけない作品になったと思います」と語る。
満島が演じたのは、戦後文学の一翼を担った島尾敏雄(86年死去、享年69)の妻で、鹿児島・奄美出身の作家・島尾ミホ(07年死去、享年87)。敏雄の私小説「死の棘」では、浮気した夫への情念を狂おしいほどに燃やしていく妻として描かれているが、今作は「死―」
の前日譚(たん)的なストーリー。終戦直前の奄美で出会った2人が恋に落ち、激しい思いをぶつけていくさまが描かれる。「海辺の生と死」というタイトルはミホの随筆から名付けた 最近聖地巡礼というのが流行ってるらしいな
「死の棘」で小岩が詳しく出てきてるから江戸川区も巡礼マップとか作って宣伝すればいいのに
江戸川区が舞台の小説ってそんなにないだろ? ロケ地なんかの聖地巡礼やってるのって
パワースポット巡りやってたスイーツと同じレベルだから 2017年に生誕100年を迎えた作家・島尾敏雄と彼の妻・島尾ミホによる小説をもとにした映画「海辺の生と死」で主演を務めた満島。巻頭を飾る詩のタイトルは「いちばんだけのしりとり」で、
映画の世界観を表現した文章が紡がれている。なお満島が文芸誌に登場するのは今回が初めて。 第39回講談社ノンフィクション賞は20日、梯(かけはし)久美子さんの「狂うひと――『死の棘(とげ)』の妻・島尾ミホ」(新潮社)と、中村計さんの「勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇」(集英社)に決まった。
第33回講談社エッセイ賞は小泉今日子さんの「黄色いマンション 黒い猫」(スイッチ・パブリッシング)と穂村弘さんの「鳥肌が」(PHP研究所)、
第33回講談社科学出版賞は中川毅さんの「人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか」(講談社)が選ばれた。副賞は各100万円 新幹線の小島容疑者の本棚に島尾敏雄・井上光晴集があった ネットで島尾敏雄に言及してる人を継続観察していても人間的な面白みや才能がありそうな人はホントいないね WOWOWから録画しておいた映画「海辺の生と死」をやっと観た。
越川さん一流の至誠の抑制や島のリアリティ、満島のすぐれて憑依型の芝居は楽しんだが
トシオとミホを知らない今の若い客は、予備知識なく観た場合、満足できる映画作品になっていたか疑問。
どこまでも緻密に、純粋に、愚直に誠実に撮られ、編集された映画なので越川さん思惑通りの産物かもしれないが、
河瀬直美がストーリー映画を撮ったときのような下手さも感じてしまった。
文学作品の映画化について、越川さんは「映画作家から作品へのラブレター」だと常日頃語っていたが
その子孫たちとも親しい彼に皮膜のような軛がなかったと言えようか。 島尾ミホの『海辺の生と死』を読んだ。たいへん良い読書になった。
それとは関係ないのだが、これまでなぜか読むことのなかった『はまべのうた』が密林から届けば
それも疾く読み上げるつもりだ。
その後に、ここに幾つかのことを書き記していきたい。 戦記物に較べて、「死の棘」がどうにもかったるくて、文体に美点も感ぜず、まだ第二章を終えたところだが
島尾敏雄は軍記物か夢ものだけ書いてたほうが当たりだったのでは?
死の棘のどこが妙なのか、価値なのか、文章の魅力など、読んだ人の感想が聞きたい もうすぐミホさん生誕100年ですね
彼女の作品はもっと読みたかった >>340
細密描写とミホのお説教が恐ろしいながらも滑稽なところだな、ぼくは 「ちっぽけなアヴァンチュール」は実話を元にしてるんだろうか… >>344
最初は「魚雷艇学生」が引き締まってて読みやすく、次に読むものを導いてくれるよ 彼に先導をあずけた私は探険者の不安を背負わなければならない。川の流れ
の浮流物が突然渦巻の中にまきこまれるように道が急に下の方に分れて行く
ところにやって来、私は自分が奇妙な行為の当事者になろうとしていることに
気がつくと、軽い戦慄に襲われた。すると、外部の世界では絶対に弁解のつ
かないあの内部の論理との境界での戦いから生ずるためらいが、醗酵して私を
酔わせはじめるのだ。
島尾敏雄『出孤島記』
戦後世代はその声を、どのように聴くであろうか。以上に見てきたものとは
傾向を異にして、戦争とはある距離を保ち、その中にまきこまれまいと努力
した青年学徒の事例も、もとより少なくないが、その実態はいくつかの行き方
に分けることができるように思う。第一は、あたえられた現実を達観しよう
とする態度である。
吉田満『戦中派の死生観』
重なり過ぎた日は、一つの目的のために準備され、生きてもどることの考えら
れない突入が、その最後の目的として与えられていた。それがまぬかれぬ運
命と思い、その状態に合わせて行くための試みが日々を支えていたにはちがい
ないが、でも心の奥では、その遂行の日が、割けた海の壁のように目の前に
黒々と立ちふさがり、近い日にその海の底に必ずのみこまれ、おそろしい虚無
の中にまきこまれてしまうのだと思わぬ日とてなかった。でも今私を取りま
くすべてのものの運行は、はたとその動きを止めてしまったように見える。
島尾敏雄『出発は遂に訪れず』 でも参謀たちはこの島の無価値なことにはっと気がついたのではないか。だ
からその後の敵状の提供にそっけなくなってしまったにちがいない。真夜中
近くなってやっと連絡があったが、それは特攻戦とは少しも関係のない内容の
ものだ。
島尾敏雄『出発は遂に訪れず』
浴場の方から、にぎやかな笑い声がきこえて来たように思えたからだ。女中
たちが昼間の仕事から解放されてのびのびと湯につかっているのだろうか。
風はぴたりと止んで、鼓膜がへんになるような静けさがあった。
島尾敏雄『出孤島記』