泉鏡花part3
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戯曲で、松五郎とお俊の出てくるの、読み方なんですが、おとし、おしゅん、どちらでしたか?
御教授願います >>165
全集の25巻を見る限り、深沙大王の”お俊”のルビは”おしゅん”になってます。 >>166
素早い御返事、有難うございます
それと松五郎でなく松三郎でした
青空でなく全集読んでみようかな… 誰か、鏡花の作品の「通夜物語」のあらすじ教えてくれませをか(´Д` )ハウ。
なかなか、わからないんです。鍋焼きうどん。お願いします。 >>168
「幻想文学35 鏡花夢幻帖」(幻想文学出版局)より「鏡花曼荼羅 全作品ガイド」から
「通夜物語」(1899・4)
画家の玉川清(眉目秀麗なる一個白面の好男子)は、久世友房(宗偏茶の湯の名家)の娘で
従妹に中るお澄と相愛の仲だったが、落魄して遊女丁山(北廓は源のお職)と出来、お澄は
陸軍大佐篠山六平太に嫁ぐ。清の伯父が死に、その通夜席で、清と丁山は友房に辱められる。
丁山を息子の嫁に――と友房が揶揄ったのを、二人は取こにとって久世家へ強請に。
久世家の人々の計略に切羽詰まる二人、「覚えて置け。逢引はかうしてするもんだ」と啖呵を
切り出刃を乳房に突き立てる丁山、その血潮で襖に丁山の姿を描く清。 >>169
いつもながら鏡花の小説はあらすじだけ読むと無茶苦茶な話なんだが・・・ だれか 神鑿 に詳しい人いる? 面白くて一気に読んだけど、最後のどんでん返し(妻の手紙)でわけがわからなくなった。
妻は自分で姿を消したのか? とすると魔物にとらわれてはいないのか? それでは雪枝の懸命の行動は全くの1人相撲ではないか?
わからん。あとで読みなおしてみるわ。 >>171
あの話の大団円はどうとでも解釈できるようになってるけど、自分は
「あはれ、神は、香村雪枝を守らせ給ふ!」
「然うで無いと、恁くまでに恋慕つた女、気が狂はずに居なかつたのである」
とあるから、浦子は結局魔に攫われて発狂してしまい、そのまま戻らなかったんじゃないかと思ってる。
そして浦子の代償に雪枝が手に入れたものは美女の像と、彫像を彫る技術だったんじゃないか、と。 「夜叉ヶ池」
政治家がこの当時からまったく進歩してない件 >>171
ヒント:妻が虐げられてる描写はすべて、誰の台詞か。
この作品というより泉鏡花は、基本的に登場人物の会話のやりとりで、
一方が他方に話を聴かせるという構造の中で、物語をすすめるからね。
作中の時間軸では、嫁さんがさらわれるというメインストーリが始まる前に、
匠の老人が怪僧に「水面に映る女」の供養を頼んだという出来事があり、それを踏まえると。。。 訂正。
ヒント:妻が天守閣で魔のもの達に虐げられているということを主人公が知ったのは、全て誰の台詞によるのか ご教示ありがとうございます。 初心者の私にはどうしても最後のどんでんがえしは蛇足だった
ように思えてなりません。他の作品をもっと読みこんでから再読してみます。
しかし、まさに奇才、もの凄い作家ですよね。 冠弥左衛門のストーリーが良く分からない・・・
むずかしい・・・ 鏡花の小説って、ストーリーわからないの多いね。
そういう時は、何回か読むのがベストなんじゃね
あんまりストーリーなんて関係ない世界かも >>178
幻想的な雰囲気(笑)に惹かれて鏡花を読み始めた者だが、
鏡花の文章の迷宮に迷うことなくストーリーを把握できる
ようになれるまで6年かかったぞ。
最初のうちは短編や中編ですら挫折しいてたが、
何が書かれているかある程度わかってくると、ほとんどの作品の読後感は
「漫画みたいにオモシロイ!」
になってくるから不思議だわ。
ま、そこらへんが自分みたいな(自称)”鏡花愛好家”の落とし穴なんだけどね・・・。 設定や内容はともかく、ぶっ飛び加減だけなら、
楳図かずおに似ていなくもない。
『漂流教室』とか『わたしは真悟』とか。 鏡花でぶっ飛んでいる話なら「山海評判記」がダントツだと思う。
あちこちに張られた伏線の殆どは最後まで回収されないし、大団円だって
これで本当にいいのかと思うような、トンデモない唐突な迎え方をしてる。
その筋の専門家からは何故か評価が高いのだが、当時新聞で読んだ読者は
これを面白いと思ったのかどうか、甚だ疑問・・・。 >>169
>「幻想文学35 鏡花夢幻帖」(幻想文学出版局)より「鏡花曼荼羅 全作品ガイド」から
これいいね。
全集ゲットしてもなんとかなるかなあ。 169だが、この本は20年ほど前に幻想文学誌の鏡花特集で出たものだから
鏡花作品をあくまでもファンタジーとして読むコンセプトで書かれていて、
ご丁寧にも全作品ガイドにそれぞれ「怪奇度」「幻想度」の五段階評価が
通信簿みたくつけられているのが、何とも・・・。
それでも、自分も鏡花で挫折しかけた時にお世話になってるけどw 日光掩蔽 地上清涼 靉靆垂布 如可承攬
其雨普等 四方倶下 流樹無量 率土充洽
山川險谷 幽隧所生 卉木藥艸 大小諸樹 観念小説時代の作品が結構好きだ、なんか不気味でぞくっとする
「琵琶伝」とか「海城発電」とかの頃 鏡花みたいな文体を現在の小説で使ってる作品てありますか?
あったら読みたい >>190
平野啓一郎の一月物語なんか、文体どころか作品世界までパク…じゃない、かなり意識してる。
主人公が老人と一緒に汽車に乗って宿の同じ部屋で寝たり、毒蛇が出てきたり、おまけに
川に身を投げて死ぬ女まで出てきたりして。 >>190
現代の小説でそんなことする意義はあるのかね。
一月物語読んでそう思った。あれは劣化版春昼。
一月物語の新しい新潮文庫版は日蝕と合本になってる。
傾向が近いのでまとめて読んでみたら。
鏡花全集読破の方が有意義だと思うけど。 190
一月物語は読んだ。劣化版って感じだった。
が、ああいう硬い文体の本が少ないので評価してる。
全集は持ってて読んでるところ。
似た文体は他にはやっぱりないのかねえ
意義は好みの文体の本が増える、ということ 書き手にとっての意義という意味だよ。
当時何度も指摘されたことだけど、現代の小説において
あのような文体で表現することの切実な意義があったのか。
読み手にとっての意義は、まあ、個人の趣味の問題もあるしな。
尊重するよ。
マスターこのスレの皆さんにサントリーのトンスルを
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『日本橋』を小説と戯曲で読んだ。
戯曲のほうを先に読んだからかもしれないが、
戯曲のほうが傑作だと思った。
小説は例によって話が前後して、
回想部と現在のこととがこんがらがってしまってわかりにくいけど、
戯曲のほうはストーリーがほぼ時系列的に流れていてわかりやすかった。
終わりも小説とはちょっと違っているけど、きれいにまとまっていて、
読んだあと、お見事!拍手喝采って感じ。 鏡花って文体の古風さで一見古めかしさ感じるが
内容は映画のシナリオみたいなんだが >>186
賣色鴨南蛮、読んだけど、
せんべい出てきたけど鴨南蛮でてこんかったorz 『夜叉ヶ池』読んでたら、自分の町、
洪水による避難勧告出ていた…@兵庫県 >>201
どじょっこふなっこにならないよう気をつけてください 台風を警戒しつつ巻ノ〜を読んでいたが、
まじなんともなかった・・・ @京都 >>199
論文いくつか読んだけど、なんで鴨南蛮なのかわからないんだよな 気になって全集の解題を見てみたわ>売色鴨南蛮と海城発電
売色鴨南蛮
「題名は作中のお千の倡蕩のなりわいに基づく。」
海城発電
「題名は、日清戦役中に、清国の海城より英国ロンドン府アワリー・テレグラフ社宛に
じよん・べるとんなる戦時通信員が電報を発信するところから名づけられている。」
鴨南蛮ってひょっとして大正時代の何かのスラング? 発電は電報の発信だったのか!
蒙を啓いてくれて有り難う。 >>210
70年代ぐらいの世紀末テイストの絵画か映画の題材になりそうな光景だなw>「海”上”発電」 図書館に行ったついでに、明治〜昭和に使われた隠語の辞典を見てきた。
「鴨」には夫婦同伴者、婦人同伴者というスラングがあるらしく、
「鴨首(かもくび)」は私娼、下流の酌婦、娼妓という意味みたい。
「南蛮」の項目はその辞書には無かったけれど、「鴨南蛮」つながりの
言葉で「うどん」には自宅に連れ込んで稼ぐ売春婦や街娼、
「そば」に私娼、とある。
「そばを打つ」は私娼と遊ぶ、あるいは男女が同衾する、の隠語らしい。
・・・さすがにここまで来たら深読みしすぎだけど、どうして
鴨南蛮なのか真相は結局判らずじまい(´・ω・) >>48
超亀レススマソ
>あと「海異記」の元ネタと思われる話とその挿絵が怖い;
「鏡花百物語集」、今日書店で立ち読みしてきた。
小村雪岱の描いたという挿絵はこの上のやつか↓
ttp://blog.bk1.jp/genyo/archives/2009/06/post_1616.php
本だともっとハッキリ映っているけど、この絵見た瞬間
ちょっとビビッちまったw >>215
専ブラとかだと一行目しかリンク反応しなかったりするけど、
改行された次の行も含むとリンクたどれるよ
ttp://www.aozora.gr.jp/index_pages/person50.html#sakuhin_list_1 これいいですね。「露宿」「十六夜」
ttp://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20110901/CK2011090102000143.html
2ヶともネットで読んだけど、
鏡花って繊細な感受性だけど、
そのわりにのんきで、芯の強い所がありそう。 けっこう恥ずかしい質問だけど、
草迷宮の令室と菖蒲は同一人物でいいんだよね?
教えてエロい人 >>218
菖蒲と令室は別人。でも、令室そのものは存在があやふやに描かれてる。
草迷宮は語りが人から人へ口伝で連鎖する話なんだけど、
菖蒲が最後に語る令室の話はあくまでも「近い将来」を予測して小次郎法師に
聞かせているだけであって、あの時点では明と令室はまだ出会っていないし、
そもそも令室の存在を語っている登場人物は菖蒲だけなので、
大団円の後に明が令室と本当に出逢って本当に恋に陥るか、誰にも判らない。
最後に菖蒲の唄う肝心の手毬唄も途中で途切れていて、地の文の最後も
尻切れとんぼに終わっているというのは、手毬唄の正しい文句は
明自身が生身の人間の女に恋をすることで自分の力で作り出さなければ
ならないことを意味している、と勝手に解釈してるわ。 >>219
丁寧にありがと
悪座恵門が使いにくるくらいだから
てっきり菖蒲が令室で、令室のことを三人称視点で話してるのかと思ってたけど
読み返してみたら単に菖蒲が女性だから悪座恵門が来たと書いてあったわ
俺も勝手な妄想なんだけど
「間」に住まう魔物のことだし、あれは確固たる未来だって思ってる
見て来たかのような繊細な情景だからその在り様が起こったんじゃないかと思っちゃう
まあ、鏡花節ってだけなんだろうけど
最後の方はチラ裏でした 鈴木清順監督の「陽炎座」を見たのだが、この映画の面白さと鏡花を読むときの面白さは、同種類であるような気がする。 今度三部作DVDとブルーレイ出るんだよね
「陽炎座」まだ見たことないので買っちゃおうかなあ >>224
>今度三部作DVDとブルーレイ出るんだよね
マジで?
ツィゴイネルワイゼンも陽炎座もついにブルーレイ化だなんて超期待だわ すみません。ストーリーの解釈について質問なのですが、
照葉狂言のラストで、貢さんは小親さんを捨てて、
雪おねいさんを助けることを決意した、ってことで
いいんですよね? ttp://www.youtube.com/watch?v=vDZMcP48etk
陽炎座 >>226
主人公は小親と別れてどっかいっちゃうだけで、
雪ねえさんを助けてないんじゃないかな。
雪ねえさんが不幸だから、
自分も小親を捨てて不幸な境遇になる。
それをもって姉さんと同等になりますってことなんじゃ… 波津彬子さんという漫画家さんの「雨柳堂夢噺」
元々戯曲の漫画化もしていて鏡花のリスペクトしてるけど今月掲載の話はもろに「怪異」を扱った小話で笑った。 最近、鏡花を読み始めたんだが
ゆとりだから理解力が足らんで困ってる
古い作品だから、いろんな解釈や解説を知りたくても
検索に引っかからない
やっぱ、ちゃんと図書館で鏡花研究の本を探さないとあかんね
高野聖の「暖かい花びらに包まれたら死んでもいい」ってエチーの暗喩? 婦系図で、カエルが見つかったときに挿入される作者のカエルへの呼びかけにはビビった。
呼びかけそのものもそうなんだが、「かかる処に流された」なんて表現普通思いつかねえ。 >>230
「どなたです」
「あやかしです」
・・・・・・ォィw
深夜の某アニメに鏡花に近いものを感じたw
生存戦略 テレビアニメだったら何年か前に「天守物語」をやってたよね。
結構ぶっ飛んだ解釈だったけどw 明治東京恋伽とかいう恋愛ゲームの鏡花がえらいことになってる件
ttp://meikoi.jp/#/charactor >>237
なにやってんすか鏡花さんw
中途半端に本人の性格を踏まえてるから余計気持ち悪いなあ >>237
趣味www
キャラはもっと青年っぽいのが良かったなあ >>237
なんかたしかに本人の性格踏まえてるっぽいけどこれで泉鏡花をしってググッた人は実際の写真見てびっくりするだろうなあ・・・w
金沢三文豪掌文庫にはいってる湯どうふと
真夏の梅は本人の嗜好が見えて面白かったなあ
キャラクターのページに声優のサンプルボイスが入ったみたいだが、
あまりといえばあんまりな口調なのでクソフイタw
>>240
嗜好の話だったら「銀鼎」「続銀鼎」で汽車の車内で
アルコールランプを使ってうどんを煮る話が出てくるぞ そういや新国立劇場の天守物語観た人いる?
公演終わったのにまだ舞台写真HP上で公開してない・・・ そういや新国立劇場の天守物語観た人いる?
公演終わったのにまだ舞台写真HP上で公開してない・・・ >>243
ttp://www.nntt.jac.go.jp/play/tenshu/photo.html 青空文庫で天守物語読んだら
ハッピーエンドの竹取物語みたいだな。 >>245
ありがとー。
しかし新国もわかりにくいな。 授業で新古今やったんですけど、その中に出てきた
「玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする」
って歌を読んで「外科室」を思い出しました
「私を知りますまい!」という夫人の台詞の切ないこと >>248
百人一首に出てくる和歌を学校で習う前に泉鏡花を
読んでいるだなんて、あんさん超いい趣味してるじゃないかw 高岡公演見てきたよ。
俺はオペラを見るのが初めてだったが、オペラってすごいな。
見る前はせいぜい手に持てる小道具くらいでやるんだろうと思っていたが、幕が上がった瞬間ステージを埋め尽くす岩山があってワロタ。
上から蛭が吊るされてふってきたり、岩があいてヒキガエルが飛び出してきたり、動きのあるギミックがディズニーのアトラクションみたいで楽しかったよ。
俺はオペラとか演劇とか全然見ない人間なので色々新鮮だった。オペラって一人が喋ってる間でも他の人の動きは続いているんだね。
茶屋で薬売に坊主のくせに命が惜しいのかとバカにされてるところとか、歌いながらセリフをしゃべるから時間的に長くなるんだけど、その間のひしゃくを持って困惑している上人の動きとか最高。
女が背中流してあげましょうと迫ってくるシーンでも、上人の「いけません、いけません」と必死なところとか雰囲気出ててよかった。ちょっと笑いもおきてたよ。
オペラ自体は二部構成で第一部は興奮している薬売馬を女が幻惑の色香でなだめたところで終わる。75分だけど感覚的にはあっという間だった。
第二部は動き少なめで、独白と歌が中心だった。
飛騨の山々を「山に山をかぶせて」と歌ってたのが良かったな。これって原作にある表現だっけ?
会場の年齢層は50代以上の女性が多かった。
オペラを聞きに来るのはもともと女性が多いのか、泉鏡花好きに女性が多いのかわからんが。
帰るときにアンケートで次も鏡花作品をやってくれと書いたんで、夜叉ヶ池やってくれたら最高。眉かくしの霊でもいい。 >>251
レポありがとう^▽^
東京公演チケ確保ますた 薬草取で主人公が誦してるのは、法華教の薬草喩品なんだよな。でもラストのは薬王品 今年は高野聖、来年の年末は天守物語のオペラ(金沢・滋賀・東京)か。 鏡花はどれを読んだかわからなくなる。メジャーなタイトル以外は。 >>256
ああそれわかるww
内容と題名が脳内で繋がりにくいとことかw 「高野聖」東京公演観て来たー。
ほほー。いけべえ(池辺晋一郎氏)は水をバネ音楽(金属コイルバネをびょんびょん鳴らす)ので表現したのか。
「天守物語」の水野修孝氏は大オーケストラト合唱団の音群(クラスター)で表現したけど。 シネマ歌舞伎
ttp://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/#lineup
15〜17は鏡花原作なんだね、見に行きたいなあ >>259
「玉様が鏡花をダシに若いオトコにムフムフ」などと考えてしまう自分は多分魂が腐っている・・・・ 既出だったらすいません
最近「座談会恋愛問答」を読んだんですけど、
あれって鏡花が何歳くらいの頃の対話なのかなとちょっと気になってます
多分文中に年代は載ってなかったと思うんですが、
もしご存知の方居ましたら教えてくれませんか? 岩波文庫の復刊で『鴛鴦帳』と『湯島詣/葛飾砂子』が出るね
>>263
その座談会そのものが何に載ってるのかわからない ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています