散々頻出の”鏡花読みのための例のお助け帳”から、ハイ↓

「湖のほとり」
◆あらすじ◆
湖に一夜にして島ができた。その島は高名なる長者・浦島の持ち物で、新夫人・桂子が
命名にその島へ来ることになっているのだという。親からも見限られ、金をつぎ込んだ
芸妓のかしくからも相手にされない畠山猛は、自暴自棄となって浦島一行の行列に躍り込む。
命はいらぬが金と女が欲しい、と。すると桂子は金を出そうと言い、かしくは女になって
やろうと言う。
◆解説◆
枝葉が多いが、それが生かし切れていない感のある短編、ラストの顛末もやや不自然である。