それにしてもライバルのファーフレーは、人格と相貌の魅力も含めて、 いささか幸運に恵まれ過ぎだろ、こんちくしょう。 0276吾輩は名無しである2015/05/08(金) 14:16:38.51 だめだ >>273の「夜はやさい」にツボった >>274の訂正が入るまで気づかなかったのに ヘルシー生活万歳のほっこり本みたいだ 0277吾輩は名無しである2015/05/10(日) 09:12:01.33 ‘The Mayor of Casterbridge’ 275の時点で残り70p、元市長ヘンチャードが現市長ファーフレアを (まんま文字通り、あはは)奈落に突き落とそうとする場面あたり。
ハーディはぜっったいにコテコテのサドだな・・ いや、むしろマゾかしら?
Whatever... 今日中に読み切ってしまおう、ネタばれ食らう前に。 That is, should anyone know the denouement... 0278吾輩は名無しである2015/06/21(日) 05:29:31.65 中国で両親が出稼ぎ不在の間に子供四人が心中したニュースを見て 映画「日陰のふたり」を思い出しました あれは「日陰者ジュード」に忠実なんでしょうか? あんな幼い子供があんな発想するのかと思ったけど
Desperate Remedies (1871) 『窮余の策』 Under the Greenwood Tree (1872) 『緑の木蔭―和蘭派田園画』『緑樹の陰で』 A Pair of Blue Eyes (1873) 『青い眼』 Far from the Madding Crowd (1874) 『遥か群衆を離れて』『狂おしき群をはなれて』 The Hand of Ethelberta (1876) 『エセルバータの手』 The Return of the Native (1878) 『帰郷』
The Trumpet-Major (1880) 『ラッパ隊長』 A Laodicean (1881) Two on a Tower (1882) 『塔上の二人』 The Mayor of Casterbridge (1886) 『カスターブリッジの市長』『キャスタブリッジの町長』 The Woodlanders (1887) 『森に住む人たち』
Tess of the d'Urbervilles (1891/92) 『テス』『ダーバヴィル家のテス』 Jude the Obscure (1895) 『日陰者ジュード』 The Well-Beloved (1897) 『恋魂』 0321吾輩は名無しである2017/05/03(水) 13:53:37.88ID:8IELpEQz いま刊行中のトマス・ハーディ全集(大阪教育図書)では、長編小説のタイトルは以下のようになっている。
これまで日本で出版された翻訳は以上3点だが、ネットでも滅多に見つからない たとえ見つかっても6千円くらいするから、手が出ない ハーディ全集から新訳が出ても、定価が高いから状況は変わらない 0351吾輩は名無しである2017/08/11(金) 13:18:00.36ID:q2qnap/2 前スレ http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1244452275/0352吾輩は名無しである2017/08/11(金) 18:51:46.82ID:JUwt7fkJ>>350 面白そうな小説ですね 0353吾輩は名無しである2017/08/11(金) 19:03:49.21ID:q2qnap/2>>352 角川版と千城版を持っていますが、面白いですよ 農場を相続した若い女性が目の前に現れる3人の男性から結婚相手を選ぶ物語 ハーレクイン・ロマンスの嚆矢といっていいかもしれません 0354吾輩は名無しである2017/08/11(金) 23:53:47.28ID:umlNcsTE 怒り狂う群衆のくだらない争いから遠くはなれて 酔わされることのない望みは惑うこともなく 隔離された冷ややかな谷間に生きているように 静謐な彼らの生きざまを保っていた Far from the madding crowd's ignoble strife, Their sober wishes never learned to stray; Along the cool sequestered vale of life They kept the noiseless tenor of their way.
少し読んでみて、文体や言い回しが気に入ったのでFar from the madding crowdに取り組んでみることにしました! 詳しい人たち色々教えてください! 03553542017/08/12(土) 21:36:28.50ID:OtQNNryi シェイクスピアの引用(マクベス)などを見つける これはまるで、メルヴィルのエイハブ船長ではないか!という(どうでもいい)箇所を見つける 書き出しも妙に映画的な描写で、アナクロニスムを楽しむ読書になりそうだ
“P-p-p-p-p-pl-pl-pl-pl-l-l-l-l-ease, ma’am, p-p-p-p-pl-pl-pl-pl-please, ma’am-please’m-please’m ??” “‘A’s a stammering man, mem,” “Andrew Randle, here’s yours ? finish thanking me in a day or two. 会話の言い回しが面白いところもしばしば Of love as a spectacle Bathsheba had a fair knowledge; but of love subjectively she knew nothing. 見世物としての愛についてはバトシェバはよく知っていた、けれど参加者としての愛についてはまったく知らなかった 実体験としての愛を少しずつ知っていく 地に足の着いた、身分もふさわしい求愛を「わたしはtameするような男が欲しい、あなたには無理でしょうけど」と断る 無骨な牧場主に戯れの匿名のバレンタインカードを送り、名前を突き止められて、外面のうちにこもる暗い情愛を知る 表面的で軽やかで技巧的な、求愛に接し、キスを知る 自分の中の、内面世界を嫉妬の感情とともに自覚する 0358吾輩は名無しである2017/08/15(火) 10:17:34.71ID:p2v8GOxt 随分先まで読み進めているんだな 0359吾輩は名無しである2017/08/16(水) 16:37:20.49ID:s4CgI0bf 今週中には読み終わりそうです ガブリエル・オークという平凡な男は結構面白い
ガブリエルはsound(健全な)、地に足の着いたと同時に星に興味を持つ(地面から天空に描写が移り変わる場面は非常によい)田園の男ではあるが、理想化されているわけではない 彼は「熱のない人」でもある・・・(登場の最初から、soundだけれど、の後にやたら見慣れない表現で辞書で調べた) どうやらハーディの小説にはこの「熱のない人」という小説があるようで、次にはこの小説を読むことになりそう lukewarmnessという単語、生ぬるさはwrongheadeadnessよりも悪いのだ!という激情から距離を置く人々、19世紀後半のイギリスにおける「熱のない人」たちはどういう人たちだったのか そういう目で見ると、この小説にも重要な場面でそのような描写が繰り返されている この点は、「熱のない人」を読んでからもう少し掘り下げて読んでみたい 0360吾輩は名無しである2017/08/16(水) 23:26:58.75ID:8onO1RvZ>>359 ヒロインの名は、角川版ではバスシーバ、千城版ではバスシバと表記している 0361吾輩は名無しである2017/08/17(木) 07:50:57.42ID:TjCvC8ki>>360 Bathshebaの英語圏の読み方ですね According to the Hebrew Bible, "Bat Sheva," more commonly known by the anglicized name Bathsheba (/baθ??i?b?/ or /?baθ??b?/) カイン・ボールという名前も英語読みではケインになっています たとえばシェリーの解き放たれたプロメテウスとするか、プロメシュースとするか バイロンの「カイン」をケインとするか、という問題です 19世紀のイギリスは、このように旧約聖書やギリシア神話などから名前を持ってくる傾向がありました バトシェバという「名前の由来がよくわからない」、意味ありげな名前を強調するためにそう記載しました 実際に発音聞いてみると、映画版でもバットシェバと発音しています(これもわかりやすくするためだと思います) 細かいこだわりですみません 0362吾輩は名無しである2017/08/17(木) 12:10:10.71ID:pbdNuWcu ハーディ14長編で唯一持っていないのが『熱のない人』 そのうち手に入れよう