テス、文学史上に輝く名主人公だな
性質がただ単に気高いというだけでなく、由緒ある血統に基づくという二重の理由付けがあって新鮮だった
とくにマーマレードの空き瓶に花を生けるシーンが美しい
中盤までは夢中で読んでたが、結婚前後の葛藤で執拗すぎるほどの心理描写が続くので飽きてしまった
終盤は駆け足的にキャラが話に動かされてたようで、なんだか別人を見てる気になってしまった
序文では過ちを犯した後に戦いが始まると書いてあるが、その前の方が断然好きだな