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【虚体】埴谷雄高=般若豊スレッド第四章【死靈】
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0484吾輩は名無しである
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2012/05/23(水) 14:56:32.74
悪意と深淵の間に彷徨いつつ
  宇宙のごとく
    私語する死霊達
0485吾輩は名無しである
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2012/05/23(水) 21:09:51.17
>482
読まない『死靈』ファン、こういう奴な

616 :吾輩は名無しである:2007/06/27(水) 22:25:17

この発言は今後活用したいので、メモ代り


(佐藤亜紀の発言より)

 だれかに教えを請いたがっている若い人は、ネットを見ると山のようにいて、
 しかも、教えを請いたがっているのに自分をお利口だと思っている。そういう連中の
 口の中にこれをポンポン押し込んでやると、いかにおいしく食べることかと考えちゃう。
 で、おれは知恵の実を食べたんだぞと威張り出す。うんざりですよ、そういうのは。


0486吾輩は名無しである
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2012/05/23(水) 21:27:49.25
埴谷ファンと佐藤亜紀ファンはかぶる
0487カルマ曼陀羅
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2012/05/23(水) 23:25:07.13

 まあ、何と言おうが勝手ですが、>>482 そういう、しょうもない憶測にすぎぬようなことは

言わぬが花! 
 
 わたしの文章に曖昧さがあるのかも知れないけれども、>>475>>476 は、違うと思ったから

発言したまでです。
0489吾輩は名無しである
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2012/05/24(木) 14:12:07.53
>>479
大江は昭和20年代にはまだ十代で作家デビューしてないぞ。
0493吾輩は名無しである
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2012/05/30(水) 22:54:16.70
むかし佐藤亜紀スレで
佐藤亜紀と仲の微妙な池田晶子も埴谷ファン
佐藤亜紀が愛読?評価?してるらしい奥泉光も埴谷ファン
だから亜紀たん自身は埴谷雄高はどうなんだろ?と書き込んだら
HPのほうで返事らしきものがあったw
0495吾輩は名無しである
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2012/05/31(木) 02:35:00.20
ハナレメ笑
0496夢魔
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2012/06/08(金) 00:30:40.54
とうとう、お前に会ったな。
0498夢魔
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2012/06/09(土) 01:54:29.68
ぷっふい。
0500500
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2012/06/12(火) 14:54:47.41
HEy!
0501吾輩は名無しである
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2012/06/13(水) 21:02:14.54
まだ先の話だけど、青空文庫入りしてほしくないと思った
粗末な扱いをされるよりも、世間から忘れられて
神保町をさまよい探し求める人しか手に入らない
幻の本になってほしい
0508吾輩は名無しである
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2012/06/14(木) 00:57:01.90
>>507 説明不足だった。限定モノなんてもしオークションに出たら
読書厨がひやかし入札しそうってこと
0510吾輩は名無しである
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2012/06/14(木) 06:43:41.39
mixiのコミュで違う人ん家の画像を「埴谷氏の邸宅を訪ねてきました」とか言って晒してた馬鹿がいたが、やっと削除したか
0511吾輩は名無しである
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2012/06/15(金) 11:42:15.36
>>510 どういう心理なんだろうね。
 公開されてたら行ってみたいけど。
 遺稿も見てみたい。頭いい人って字汚いのかな
0513吾輩は名無しである
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2012/06/15(金) 12:39:54.80
全集の何巻か忘れたけど、死霊9章の自筆原稿の写真が掲載されているよ。
最終巻だったかなぁ…
0514吾輩は名無しである
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2012/06/16(土) 16:13:31.11
>463  続き


  ――(前略)そして――貴方の死の理論を伺っている裡に、それまでぼんやりとしていた一つの形がはっきりしてきた。
 それは、こういうことです。
  (中略)
 貴方は、先刻、一=一の思想について述べられましたね。勿論、貴方が意味づけられる内容は、私のそれとは違います。
 ところで、私は私のなかに確立した一を、如何にして私の子供へ譲り渡せるでしょう。
  (中略:空しい二十年間)
 私達はさてどんなふうに話し合うでしょう。父と子の間に跨ぎこし得ざる深淵が開いているとひとはいうが、
 私はこうして此処に坐り、貴方は其処にそうして坐っており、本当は、私達の間に理解されがたい何物もないのです。
  (中略)
 貴方のダッシが百に向うにせよ向わないにせよ、いずれの場合でも、貴方は主張しつづける。絶えざる進歩を叫びつづける。
 貴方はそこに全身の熱情をかけさえするのです。そして――王水のなかへ投げこまれた黄金のように、それは何時しか跡形もなく
 かき消えてしまう――。輝やかしい黄金の夢が、何時しか、死の沙漠のなかへ潰滅してしまうのです。

   二章 「死霊T」


連綿たる「人類の系譜」を断絶せしめなかった一人として、ありがた〜い「死の福音」もまた
跡形もなく消え去ると暗に仄めかす津田康造は、「平凡な思想」の連打で間合いを詰めると、
「死からの飛躍」、「怖ろしい生」と次々にパンチを繰り出し、遂に一撃が首猛夫を怯ませる
0515吾輩は名無しである
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2012/06/16(土) 16:14:32.96
>514  続き


  ――新しい錬金術です。
  ――ふむ、貴方はひょっとすると僕がひそめ隠しているそのものを予感しているのではないだろうか。
 新しい錬金術は、どんな怖ろしいことを可能にするんです?
  ――石をパン*に変え得るかも知れない。
  ――おお、それは僕が圧し殺していた予感と、まったく同じものだ。どうしてです?おお、どうして貴方は、眉も動かさずに
 それをいえるんです。僕は貴方の魂をひきずり出して、この場で残る隈なく取り調べてみたいほどだ。
 それは、目もくらむような、怖ろしい死の深淵にぎりぎりと追いつめられた人間が、どんづまりの果てに発する最後の言葉なんだ。
  (中略:前世紀の偉大な作家)
  ――おお、駄目です。貴方が其処に静かに坐って貴方流の生の微光を僕に閃かせてみても、駄目なんです。
 僕はびくっともしないんです。僕は、そんなことは百も承知の上で、死の福音の使徒となっているのですからね。
  ――そうでしょうか?

   二章 「死霊T」                             *「パン」書き込めないので片仮名表記


「前世紀の偉大な作家」――著者の読書遍歴に照らせば自明であるが
前述の通り、そこにあるモノは「《存在論》以前の精神構造」に過ぎない


この「古めかしい神の栄光」を打ち砕かんとする首猛夫のストレートに
津田康造のカウンターパンチが炸裂する!
0516吾輩は名無しである
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2012/06/16(土) 16:15:36.80
>515  続き

その百にはダッシがついているのか?……と問い質すように相手を熟視する津田康造
若き日、「意識の発生」――歴史上の課題に魅惑された文学青年の「真面目さ」を
「暇つぶし」と夫人から窘められた、彼の胸中や如何に?


  彼には、すると、或る異様な想念がおこつてきたのである。
  それが不眠に苛らだちはじめたその原因とまるで関係もない想念で、払つてもはらつても憑きまとう執拗さが彼に悩ましかつた。
 それは、地球上の凡ての人間が次第になにごとも出来なくなつてゆき――そして、ついには、《何処か》へ消えてしまうという
 異常な想念であつた。然し異様なのは、その想念にまつわりついて離れぬ他の想念がその同一瞬間に同一の力をもつて
 起こつてくることであつた。この想念は、地球上の凡ての人間がどうにかなつてゆくと云う非常に曖昧なものであつた。
 このどうにかなつてゆくとの想念は、なにか人間的なものの発生以来つきまとつてもはや離れがたくなつてしまつた想念のように
 彼には思われた。飢えにおそわれ窮所に立つた乞食が眼前に在る一握りの土塊を食つて死んだとしても、
 それはなにか病死的なもの――つまり彼がそこへなにかしらでつづいてゆきうるようなものと考えられ、
 決して怖ろしい破滅へはおとしいれられないと予想されている……そんなふうに思われた。

   「洞窟 その外界」
0517吾輩は名無しである
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2012/06/16(土) 16:16:39.96
>516  続き

「静かな反撃」に狂喜した首猛夫は「陰謀」の一端を垣間見せる

 「完全な無証拠」「死のう団」「自由意志」……

矢継ぎ早に繰り出されるフラーゲ・デーモンの猛攻、津田康造も小気味好くジャブで応戦する
三十歳以上の年の差ハンデを感じさせないその軽快なフットワークに
首猛夫の焦りが見え始めたが、次のラウンドで劇的な逆転を迎える

0523吾輩は名無しである
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2012/07/14(土) 18:12:43.64
◇       ミ ◇
   ◇◇   / ̄|  ◇◇
 ◇◇ \  |__| ◇◇
    彡 O(,,゚Д゚) /
       (  P `O
      /彡#_|ミ\
       </」_|凵_ゝ

【ラッキーAA】
0527吾輩は名無しである
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2012/07/28(土) 01:42:49.37
難しいか?
0531吾輩は名無しである
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2012/07/28(土) 18:42:20.74
あんまり勉強に打ち込んでなかったとは言ってた
読書家ではあったようだけど
やっぱ獄中でおかしくなったのが大きかったのか
0533吾輩は名無しである
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2012/08/18(土) 22:56:57.67
>517  続き

「相対する人物の心理の動きを微細なまでに洞察」する「生得の能力」をフル稼働させた
プロファイリングの奇妙な一致が、津田康造の表情を曇らせた


  ――貴方は、何時出られたのです?
  (中略)
  ――今朝……すると、此処へ来る前に何処かへ寄りましたか?
  (中略)
  ――私が訊きたかったのは、貴方が既に高志君に会われたかということでした。
  (中略)
  ――高志君の亡くなった父――三輪広志と私は、親しい間柄でした。
  (中略)
  ――こういっては失礼だが、三輪には――貴方に似たところがありましたよ。
  (中略)
  ――自身の行動を一部の隙もなく、確信出来るような理論的根拠を、絶えず、というより、執拗なほど検討してみる性癖が、
 三輪にはあったのですよ。

   二章 「死霊T」

0534吾輩は名無しである
垢版 |
2012/08/18(土) 22:58:14.45
>533  続き


  ――彼は、悪徳の標本みたいにいわれていたが――彼には力強い必然性があったのですよ。
  ――おお、おお、力強い必然性を持ち得るのは悪徳のみだ、とでも、貴方がこの僕に教えてくれるつもりなんですか?
 ちょっ!思いもかけず陰険なところのある貴方は、十三人目の使徒にでもなってみせるつもりなのかしら。
  (中略:彼の原理)
  ――あっは!そんなものが僕の死の理論と、何処が似てるんです?そんなものは古代の遺物で、生を信じつづけて
 何処までも生きのびてる奴等へ根を生やした、根絶やしがたい遺伝的思考です。
  ――彼がいい残した背後へ潜んでいるものは、すると、こうなるのです。消滅したものは凡て幻影である。
 たとえそれが偉大な幻影であっても、その何処かに怖ろしい空虚なところがあって、あらゆる正反対な見解をそこに許しても
 少しも変ではない。というより、正邪善悪二つの解釈をのこるくまなくうけ入れて、どっぷりのみこんでしまう――。

   二章 「死霊T」


持ち前の「無限の無抵抗」を以って「死の理論」をも飲み込む「卑劣な心理家」を前に、
その「排中律」を崩し得ず、図らずも守勢に回る首猛夫

一瞬、二人の視線が交差する――眼前に在る!
0537吾輩は名無しである
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2012/08/27(月) 12:17:26.93
なんか勘違いしてるゆとりがいるみたいだが、当時の大学は学力は関係ないぞ。
帝大でも無試験で入学できる学科が多数。
なので学舎の場所や非アカデミックな理由で大学を選んだ人が多い。
嫌な奴が東京にいるから京大にした、など。
0538吾輩は名無しである
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2012/08/27(月) 14:20:08.53
>>501
講談社のハードカバーが出版された1975年以前は真善美社版が幻の本として
古本屋では数万円で売られていた。三田誠広が当時の入手困難ぶりを書いている。
>>510
埴谷が住んでいた家(吉祥寺)はもう取り壊されて、新しい家が建てられている。
生前の住まいの様子は1991年9月号「鳩よ!」に多くの写真が掲載されている。
>>526
受験勉強をまったくしなかったと対談で言っている。勉強していれば、東大だっただろう。
0539吾輩は名無しである
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2012/08/27(月) 15:17:07.16
>>538
それは嘘。
勉強しなくても当時の東大には入れる。
新しい日大でブラブラするっていうのが流行ってただけ。
0540吾輩は名無しである
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2012/08/27(月) 15:55:35.54
じゃあ何でお前は入れなかったの
0541吾輩は名無しである
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2012/08/27(月) 16:06:01.43
>>540
時代が違うから。
さらにオレは遠いのが嫌なので近場の医大にした。
0542吾輩は名無しである
垢版 |
2012/08/27(月) 16:19:55.45
>>539
無知っていやだな。
0544吾輩は名無しである
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2012/08/27(月) 16:37:33.99
>>542
お前が無知で低能www
ちゃんと調べてから書けよクズ

>>543
じゃあお前は下朝鮮人確定だなwwwwwwwwwwwwwwww
0547吾輩は名無しである
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2012/08/27(月) 16:49:56.81
低能どもは何も知らんなwww

はい、論破。
0549吾輩は名無しである
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2012/08/27(月) 16:57:38.56
中卒ニートしかいないこのスレで大学の話なんか始めるからこの有様
0550吾輩は名無しである
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2012/08/27(月) 16:59:48.48
でもいいよ。
おれは東大だし。
0553吾輩は名無しである
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2012/08/27(月) 17:39:48.83
おい低能DQNどもwwwww当時の東大に無試験で入学できないという史実に反することを証明してみろよwwww

はい、論破。
0555吾輩は名無しである
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2012/08/28(火) 00:37:16.59
埴谷邸もうないんだ。
よく吉祥寺マンダラ2のライブ終わりに家の前でボンヤリ一服してたよ。何回か人影が見えてドキドキした。あそこは自分にとってのアンドロメダだった。
0558吾輩は名無しである
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2012/08/28(火) 22:06:37.57
また脳内論破が荒らしてるのか
死ねばいいのに
0565吾輩は名無しである
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2012/08/30(木) 21:04:56.78
日付どころかメ欄も読めない脳内論破
0567吾輩は名無しである
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2012/09/01(土) 13:31:29.16
脳内論破今日も発狂中
0569吾輩は名無しである
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2012/09/02(日) 19:30:02.21
脳内論破マジキチジチョー
0573吾輩は名無しである
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2012/09/03(月) 11:37:25.57
脳内論破今日も脳内で論破っぱ
0575吾輩は名無しである
垢版 |
2012/09/11(火) 17:24:33.48
脳内論破発狂
0578吾輩は名無しである
垢版 |
2012/10/27(土) 17:57:04.81
>534  続き


  ――ちょっ、貴方はいよいよ卑劣な心理家だ。そう、それは愚劣なくらいですよ。
  (中略:僕の悪徳)
 僕のそれには、貴重な、そうだ、神秘なほどの或るものが隠れている。ふむ、それが貴方に解るだろうか?えっ、どうなんです?
 おお、其処にいる貴方だって、それなしには僕とこれほど長く話しつづけられやしないんです!
  と、黒い焔をあげつづける眼を寄せて呟きこんだ首猛夫は、頬を真近かに接したまま、陰熱にでもうかされるように囁きつづけた。
  ――ということは……解りますか?卑劣で、陰険な僕に似てるのはむしろ――敵対者たる貴方かも知れないんですよ!
 おお。そうなんです。

   二章 「死霊T」


父と子以上の深淵をも架橋して相互理解が成されたのであろうか
津田康造の頭蓋の内で「第一の記憶」が錯綜する
「唯一の魂の友」として、その悪徳を生み育んだのは己自身ではなかったか……

0579吾輩は名無しである
垢版 |
2012/10/27(土) 17:58:01.08
>578  続き
「悪の自覚」に身悶えする津田康造の懐深く飛び込んだ首猛夫の
「自己主張」の連打を浴びて、一挙に形勢は逆転!
津田康造はこのままマットに沈む、もとい、応接間の床上にダウンするのであろうか?


  さう、勿論、さうなんでせう。正邪善惡二つの解釋をどつぷりのみこんでしまふ貴方の前には、そんなものなどないでせう。
 僕はそれを認めます。おお、それは壯大な、美しい涅槃だ!僕はこいつも認めておきます。ふむ、僕は貴方の立場を一應全的に
 認めておくのです。ですが・・・・しかもなほ、僕は訊きつづけたい。僕は飽くまで貴方に訊きつづけたい。
 惡徳は、何處から芽生えるのだらう?
  彼等二人は無言のまま、暫く沈鬱に凝視め合つた。首猛夫は眼をそらしはしなかつたけれども、不意と身顫ひした。
 碧く澄んだ相手の瞳のなかに名状しがたい苦惱の色が現はれると、それと見る間に放射するやうにこちらに移つてきたやうな
 氣がしたのである。首猛夫は相手のなかに飛びこむやうに、さらにぐいと顏を近づけた。すると、そのとき、
 相手は許しでも乞ふやうにぽつりと云つた。
  ――貴方自身への確信から・・・・。
  ――えつ、何ですつて?
  ――眞の惡徳は、最も必然的な理論で自身を強く縛ることから、發生するのです。
  (中略)
  ――奇妙だ!貴方は眞面目なのでせうか。それはあまりに反理性すぎて――貴方はそれをそんなふうにそつとしか
 云へないのですね。えつ、さうでせう?おお、僕達は坊主のやうな話し振りになつてしまつた。
 あつは、すると――千年か萬年の永生でも確信すれば、善徳が發生するといふ譯ですかね。
  ――そこからは、生ぬるい惡徳しか起こらぬでせう。
  と、津田康造はさらに許しを求めるやうに殆んど聞きとれぬほどの小聲で答へた。

   長編 死靈 (11) 「近代文學」


しかし、著者はココで首猛夫優勢の展開を改め、辛うじて僅差で第一幕を終える

××さんの採点はどうなっているんでしょうか?
0580吾輩は名無しである
垢版 |
2012/10/30(火) 13:47:20.10
脳内論破マジキチ自重
0582吾輩は名無しである
垢版 |
2012/11/24(土) 20:09:04.45
>579  続き

津田康造の「二者撰一」は否定を余儀なくされる
窮地である
劣勢を覆すべく、《首め、こんなものは消えてなくなれば好い》と念じたとしても、
悪徳の芽生えとまでは呼べまい


  二人の親友が、まだ見たこともない何物かについて論じたあげく、殴りあいや組打ちの喧嘩をするのも、
 政治ににとつては、不思議ではない。
  (中略:敵か、味方か)
 何故なら、この識別は、同時に、相手の価値判断となるから。たとえ一つの優れた能力が見出されても、
 その相手が違つた旗印しをもてば、それは、忽ち、悪しき能力なのである。

   「政治をめぐる断想」


首猛夫は眼前に在り、哀れな子羊を前にした一人狼の如く白い歯をむき出して
今にも跳びかからんとしている――

皮肉にもこの事実は津田夫人にとっては僥倖であったろう
この時「悪しき能力」が発揮され、後刻夫の姿を求めた津田夫人が応接間に入ったならば、
室内に佇立する「首なし首猛夫」を目の当たりにして、卒倒しちゃうかも知れないからねぇ〜
0583吾輩は名無しである
垢版 |
2012/11/24(土) 20:11:49.51
>582  続き

ココで「内的自由の追求」を、チョットだけよ

嘆息を残し緋色の絨氈の上にその巨体を横たえた津田夫人の脳裏に、
嘗て深夜の三輪家で相対した三輪広志の言葉が蘇える……


  ――はつは‥‥さう、さうですとも。ですから、僕は津田とそのとき徹底的に論議したのです。
若し、同一瞬間に同一空間を二物が占有し得れば――はつは、この平和な夢想が如何なる方法かでこの世界に充たされれば、
僕は一日一惡を自己の使命と課する惡しき政治家などに決してならないだらう、とね。

   長編 死靈 (九) 「近代文學」
0584吾輩は名無しである
垢版 |
2012/11/24(土) 20:14:45.73
>583  続き

著者の介入があったとはいえ、
数年振りの激論に「圧服」の手応えを感じ得ず、首猛夫は後日の決闘を劃する


  ――謎だ!おお、おお、先刻から貴方は僕に謎をかけている。
  (中略)
 そうですよ、総監。怖ろしい謎のかけっこをしようじゃありませんか。互いの死生を賭けた怖ろしい謎かけ競争をね。
 ふむ、どんづまりの最後で何やらを自身に悟るとか貴方に予告されてる僕は、だが、決して負けやしない。僕は必ず勝ってみせますよ。
 おお、僕は必ず貴方をとって食うんです!

   二章 「死霊T」


「永遠の寂寥を負った」一人狼による、十三人目の使徒喰いが宣言された!
来るべき政権、への参与も取り立たされる有能な逸材だけに、
日本の将来がこの一戦に託されようとしている
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