【散歩】永井荷風【踊子】
散歩と踊り子が大好きな文豪、荷風のスレッドがないようなので、
立てました、荷風フアンの方どうぞ…。 荷風の文章というのは、晩年の鴎外以後の、漢文の読み下し系統の、
それに日本語が加わって日本風にされた文章の名手というか、
最高の水準に達していると思うので、鴎外以後、その系統の近代日本語の
散文としては、荷風ということになると思う。
そういう文体を作りだしたというか、そういう文体が荷風の文学の魅力になっている。
これは小説でよりも、むしろエッセイ・随筆に強くあらわれていると思う。
たとえば鴎外の直接の影響というのは、晩年いくらか後になってからの荷風の文章には、
自分の事を「わたくし」と表現する。
この「わたくし」というのは鴎外のクセというか、後期の鴎外の文章の特徴の一つだと思う。 2ちゃんねるにきているのは
頭が悪いけれど知ったかしたい並み以下の負け組でしかない 読む奴がいないということはうれしいことでもある
おれだけ読んでればいい 岩波文庫のふらんす物語よんだら
本当の荷風はわからないな 「フランス物語」はフランスについて我々に教えるものは何も持っていないと思う。
フランスに関する情報を提供するという意味では傑作でもなんでもないし、
社会文学、あるいは芸術の分析という点でもたいしたものではないと思う。 ランボーのsensationを「そぞろあるき」と訳すセンスが荷風先生らしい 荷風のポルノはさすが当時の警察に目をつけられただけある >>190
これ面白かった。
一つ批判したことって何だったのか書いてなかったけど。 十中八九批判ばかりで、完膚なきまでに荷風の虚飾をはぎとり、人間性を白日の下に曝した書。
荷風フアン必読の小説。 賛否半々って感じだったけどな。
3割荷風伝、2割自伝、後の半分が賛否半々の荷風論。 小島の心理を考えるならば、愛情は憎しみに変わるということかな。
荷風論はよく知らないが、荷風文学の美点と欠点もよくついているのではないか。
今は抽象的な文学論ばかり横行して、こういう人物論と文学論が一体化したような
作品はたえてないな。まあ前提の文壇がなくなったからな。 荷風の小説はかなりマニアックだよな
これてもかこれでもかと底辺の女たちを描いている >>217
けど肝心な所で逃げてるんじゃないのかってのが>>190の小島の意見。
?東綺譚にしてもいい余韻で終わっているけど、それでいいのかと追求してる。 もうその肝心なとこに警察が目を光らせていたわけだからね当時は
濁りそめなんかいい例だよ 安岡章太郎や川本三郎なんかもそういうこと言ってるね。
ただ小島の言っているのは表現の自由の問題じゃなくて、
人と深く関わらない荷風のパーソナリティが
小説に深みを与えるのを難しくしてるんじゃないかということ。
小説家ではなくて物語作家だという言い方をしている。
もちろん小島より荷風の方が圧倒的に小説家としての才能があるけども、
小島は荷風の才能を漱石、鴎外、芥川、川端を越えうると評価し、
それにしては才能を十分に開花できてないのではないかという見方をしている。 よく考えずに全集版断腸亭日乗の一巻と二巻を買った
漢字がむづかしくてまともに読めぬ
正字正仮名なのは分かってたがここまで読めぬとは…
情けないことこのうえなし 忘れられた作家だよね荷風は
新潮文庫で一冊、岩波文庫で四、五冊
荷風賞なんてのもないからね IPhoneに大辞林と旺文社漢字典を入れて
なんとか断腸亭日乗を読む
手書き入力できる漢字典がすこぶる便利だ
実物の漢和辞書よりかなり速く引ける こんなに熱心に読んでくれる読者がいるとは荷風も
あの世で涙を流して喜んでるよw 佃煮ひとつとってみても日本人の俗悪性を剔抉せずにはいられない荷風散人であった。
没後公開を前提としているとはいえ、日々の記録にあそこまで容赦ない
時代批判を書き連ねるのはちょっと意地が悪いような気が。 遺産や円本で金があったから、自由に批判できる立場を確保できた。
つまり万年野党と同じだ。
偏奇館は焼けたが、隣組から開放されてせいせいしたことだろう。 小学校の若い女教師が強姦される場面には唸った。
あれだけの描写が出来たら森鴎外から声のひとつもかけられると
いうもの。 >>233
「地獄の花」(明治35年)
荷風23歳の作品で、これが森鴎外の目に止まったそうです。 おい、永井荷風がラジオで喋るぞ!
NHK第二
いま谷崎潤一郎が喋ってる、その後に荷風が 荷風聴いてる
いい声だな、70過ぎの声らしいけど若い
歯切れもいいし滑舌も 江戸っ子だわ
映画監督やりたいってさ 新年あけましておめでとうございます。
ラジオのがした・・・ 何年か前、これ聴きたくて放送センターまで行ったなあ 荷風の肉声は、岩波の全集で聞けるようになった。
去年か一昨年に追加された、補巻に付いているCDで。
図書館で借りられるやろ。 >>242
岩波の全集によると、聞き手は嶋中鵬二氏になってるけど、
先日の放送では別人の名前だった。 芝居を「しばや」と言ってるね
むかしそういう老人がよくいた
カッフェの食べもンのはなしも面白かった 大学時代に仲よくなった東京出身の人が「どうする?」を
「どうするい」というのを聞いて、なんかうれしくなったのを
覚えている。 ふらんす物語ではあれだけ日本には帰りたくない、日本は嫌だって言ってたのに
江戸芸術論では文明開化で日本の芸術が滅びていくと嘆いていて面白い 朝鮮研究の古田博司が
何故韓国(と中国)には永井荷風が生まれなかったのだろう?と疑問を呈していたが、
どうしてなんだろうね 俗物荷風 政府政治家を批判しながら、糞役人の選考する
文化勲章を喜んで「拝受」 金に汚い偏奇館主人は文化功労年金が
欲しかったのだろう 断腸亭日乗の関係した女をならべた下りではたと合点。
この程度の奴が文学を云々していた大正昭和の文芸界の下劣さw 断腸亭日乗の関係した女をならべた下りではたと合点。
この程度の奴が文学を云々していた大正昭和の文芸界の下劣さw 紅旗兵(旗本)の末裔で生粋の老北京人(北京っ子)である老舎は
中国のディケンズとまで言われたのだけど、
荷風のように花街の人間に反権力の志を仮託するようなことはしない。
日本は初期民権運動で博徒が花柳界と組んだので力があるように錯覚されるだけで、
一般に花街の人間は権力に組み敷かれるだけの立場に過ぎない。 荷風は文学の本質から逃げを打った人生を終わっただけ ちょっと珍しい題材を得てそれのみで一生をおわった。鴎外先生
の気紛れのおかげで文名を得た。てなとこかな。 初期の題材は家庭環境から得た職によるものだけど、
晩年の題材は自らの足で探したものと評価できる。 荷風からsexと食い物と乗り物を除いたらなにが残る? 文化勲章受章者、文化功労者、芸術院会員、
文化功労年金、芸術院会員報酬。
貧しい文士だとよ。 描写がすべてなんだからそれでいいんです小説は>>259 俗物荷風 政府政治家を批判しながら、糞役人の選考する
文化勲章を喜んで「拝受」 金に汚い偏奇館主人は文化功労年金が
欲しかったのだろう
文化勲章受章者、文化功労者、芸術院会員、
文化功労年金、芸術院会員報酬。
貧しい文士だとよ。 >>259
口の臭いじじい
でも作品は好きさ☆
「葛飾情話」どっかで上演してくれないか 偏奇館は一見化物屋敷の如く荒れ、ガラスを通して見ゆるカーテンもボロボロになつてゐ、人が住んでゐるとは見えず、門の呼鈴の破壊せるものを
押してみたれども応答なし、瓦を飛び飛びに敷きたるを踏んで勝手口に至りガラス障子を開けば荷風先生台所に腰かけて食事中なり
谷崎潤一郎『疎開日記』 永井荷風と志賀直哉はともに超過大評価された文豪だろが。
異論は認めない! 荷風は日記文学の世界では押しも押されぬ大家ですよ。
下手すりゃ100年以上残る。 >>267
きわめて几帳面で清潔な上流階級のひと。
>>266
疎開日記からだぞ! >>271
>きわめて几帳面で清潔な上流階級のひと。
嘘つけw こういう生活は、もし彼が貧乏で必要にせまられておくっているのだったら、惨めないたましい感じをあたえたでしょうが、
これがまったく金持ちの酔興である点に、少なくとも世間の常識からは、そう思うほかないところに、ある救いと愛敬がありました。
しかし、こういう乞食の住居のような部屋に着古しの背広で坐っていても、長身の荷風の姿勢には、どことなく優雅なところがありました。
ことに上半身をやや反らして、片手で髪をなであげる動作をするときなど、驚くほど若々しく見えました。
中村光夫「人と文学」 お父上は明らかに薩長藩閥の側、一番尊敬する森先生は長州の足軽のブレーンなのに自分の出自について太宰みたいにちっとも悩まないところが荷風の素晴らしいところ。 年齢もあって共産党麻疹にかかってない。
「申訳」みたいなの書いているくらいで。 >>271
まて、「マンドクセ」と家の庭に立ちションする人だぞ! >>254
そら確信犯。
荷風の戯曲を観てみたい。 >>269 :吾輩は名無しである:2014/09/14(日) 15:19:40.03 荷風は日記文学の世界では押しも押されぬ大家ですよ。
下手すりゃ100年以上残る。
おまいさん、一葉の日記よんでから言いねえ。 >>269
つ「押しも押されもせぬ」
一応文学板だからさ >>280春水全然おもしろくないね。 ワ印読まずに江戸を語れるか。 >>280
必読だとおもふ ほかに岡鬼太郎も準必読
>>281
わたしシロートだけど、春水の 春色梅暦と春暁八幡かねを版本で讀んだ(十年かけて)
おもしろかった ここまで腕くらべなし
荷風=日記文学と思ってる連中には受け入れられんのだろうが個人的にはあれこそ傑作だと思うんだが 荷風さん震災以後は江戸趣味も諦めて「最新流行」の風俗の観察に専念した感じですね。 「洒落本大成と名作歌舞伎全集」荷風さんとどういふ関係あります? 荷風好きでもそこまでディープに江戸文芸にハマる人は少ないんじゃないか。
漢学や漢詩文にハマる人はさらに少ないと思われる。 ハマル必要はないかもしれないが、荷風をよむためには、いわゆる和漢洋の
素養はあるほうが望ましいのではなかろうか。英仏語、日本古典文学、漢文……
これだけの素養は今の学校教育ではとても無理。荷風が読まれない原因だろう。
読みたくても読めないのだ。もちろん全部できなくても読める範囲で読めばいいのだけれどもね。
かくいう己は、英語は人並みに辞書を引けば頭と尻尾の区別くらいはできるが、他はからきし駄目。
荷風の日記文学を称揚する人は多いが、「ほんとに読めてんの?」と、下司の勘繰りをしたくなる。
戦後は「SMバー」じゃなっかたストリップ小屋を舞台にした小説があればそれを読みたいね。 谷崎、芥川辺りまでの世代と小林秀雄の世代以降で物凄い断絶あるね。
前者は正規のコース以外に漢学の学校に通ったりしたけど後者は国家の正規コースだけ。 著名な小説家で、漢文が読めて、漢詩が作れたのは誰だろう。
鴎外、漱石、露伴などは別格として、荷風、龍之介くらいか。谷崎や志賀の名前は聞かないしね。
こちらも詳しくないから。
確かに小林秀雄世代以下は漢文学は絶滅したね。その代り、海外文学の理解が深くなった。
小林、弟子筋の中村光夫、福田恒存、大岡昇平。
荷風はやはり巨人だな。和漢洋、どれをとっても一流だ。こういう種族は絶滅したな。 荷風、谷崎は言文一致より先に古文で日本語に触れた。
小林なんかはもう最初から言文一致文でしょ。