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[白鯨]ハーマン・メルヴィル[バートルビー]
0001吾輩は名無しである
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2011/01/08(土) 10:22:49
アメリカ文学の巨人のスレッドがしばらくなかったので立てておく。
0308吾輩は名無しである
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2015/05/20(水) 23:21:19.88
『バートルビー』の末尾のデッドレターの話は泣けてくる
"I would prefer not to"が後から振り返って切実な言葉に感じられる
無為や拒絶がどうのこうのよりも……
0311吾輩は名無しである
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2015/05/29(金) 18:59:29.34
翻訳ってのは…。
ビジネスだから、出版社は本を出さなきゃならん。名訳でも、長年続けば飽きられる。翻訳者を食わせなきゃならんから、
どうしても次々に新しい翻訳を出す。いい訳ならいいけど、定評のある名訳を凌駕するには、定訳を作っている翻訳者以上
の力量がなければならない。かどうかは一概には言えないが、少なくとも、売れる訳を書かなければならない。
だが、受けるかどうかなんてのは、それこそわからない。
国語オリジナルは村上春樹が売れるレベルってことになっているけれど、あんなのは粉飾決算みたいなもんだろう。
原書の評判、翻訳者や学者の評判、出版社の評価、作り出された幻想の価値、そして読者の気まぐれ、…。
そんなもので、翻訳出板業界は成り立っているわけだ。

子供向けの世界名作全集には、のちに名をなした作家の仕事が混っていた。翻訳でいい文章が書けるなら、いい翻訳者
は、創造ができれば、作家になるのも悪くないんだろう。

だが、もうちっと、視野を広げると、国語で外国の文学に触れることができる、ってのはすごいことでもある。
ドストエフスキやキェルケゴールを親戚のおじさんみたいに感じられるのは翻訳のおかげさまだ。
明治あたりから、すでに先進国の潜在能力を持っていた日本が、それこそ必死で大量の翻訳文化を作ったから、
今の日本の多樣性があると言っても、あながち誇張ではないだろう。

原書を読まずに原書を読んだ気になって語るのは、かなり邪道かもしれないが、それでも全く原書に触れられない
よりは、はるかにマシだと思う。

まあ、翻訳者さまには、渾心の力作をどんどん排出していただきたいもんだね。
0312吾輩は名無しである
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2015/06/13(土) 14:14:29.67
Moby-Dick定期アゲ

    _ ‐- ―- 、_
  /三//'´////,` ヽ、
  /三三三//////////`ヽ、
 /三三三三////////////`ヽ、
 {三三三'/////////////////`ヽ、
 ヾ三三//////////////////////`ヽ、
   \三'/////////////////////////ヽ
    :\三/////////////////////////\
      : \//////////////////////////ハ
      :  \_∠`ヽ、///////////////////∧
         :. : . `ヽ、` ヽ、'///////////////∧
           : :.  :`ヽ、 `ヽ、//////////////i . :
            : : .  :.. `ヽ、 >≦=-///ヾ .,'|
             :.     //゛/``//////`´/,}
                /'゙ _ ===ミ////////!. .
             _/'// /iヾ゙゛ヽ////////ヾ
            ヾ、_≠'´ : . . {/l///////////l//i
              : : : : : .: :.∨l///////////ヽ、l
           .    : : :.:. : .:. !'///////// : ; :
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0313吾輩は名無しである
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2015/06/19(金) 16:13:14.09
メルビィルはホモなのかな
0314吾輩は名無しである
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2015/07/04(土) 20:28:16.62
定期アゲ
0315吾輩は名無しである
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2015/07/04(土) 21:43:56.80
富田彬の訳てそんなに悪いかな
角川文庫のをすこし読んだけど
登場人物のセリフの古めかしさは違和感あったけど
それ以外は地の文とか読みやすかった
0318吾輩は名無しである
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2015/07/04(土) 23:50:56.89
>>316はちょっと語るに落ちるとして・・・
>>317はまだ許せるな、Moby Dick(ハイフン無し)としては。

私としては、“Moby-Dick”として聴けるのは、
ブルックナーの交響曲第7番と第8番かな。
そういうモチーフで作曲されたものではないけれど、
なんか『白鯨』を読むたびに、ブルを聴くたびに連想してしまう(笑)
0319吾輩は名無しである
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2015/07/05(日) 02:10:30.18
ベタなんだけど、クラシックならベートーベンの、大人しいときは#14、ヤマ場は#9(笑
0320吾輩は名無しである
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2015/07/07(火) 17:40:50.67
ブルックナーは長いあいだ聴けなかったけど
Gマルケスとかラテアメ系のねっとり重厚作品好きになって聴けるようになった
クラ板によくいるブル苦手な人に教えてあげたいけど
分厚い小説すすめるのはウザすぎると思うので自重してる
0322吾輩は名無しである
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2015/07/13(月) 23:12:27.92
       巛ミヾヾ  \
     /   ミ     ヽ    オットー・クレンペラー Otto Klemperer (1885-1973)
     f,    ミ       }
   ┏v'┳_━━━ r、    |    【クレンペラーの指揮台叩き】  
   yバノ゙’' ̄ '''  } }゙    }   ttps://www.youtube.com/watch?v=A2PgSG5w-9A
   ‘ーj`'    :  //   /
    L_ヽ  i  V   /.
   ("  ` !      _/     "Why don't you take the bows I gave you?!!!"
    \ _,. -‐ '  ̄  ! _    
    /|~   /  ̄    \   エイハブ船長みたいだね(笑)
0323吾輩は名無しである
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2015/07/22(水) 03:36:32.01
『白鯨』は文学史上の大傑作
読まずには死ねないなあ
0328吾輩は名無しである
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2015/08/05(水) 14:17:02.18
散文詩といえる「交響曲」という章をよくいろんな翻訳で読み比べる。
日本語のリズムが心地いいという点で、阿部知二訳がベスト。
0329吾輩は名無しである
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2015/08/11(火) 19:36:17.64
日本と西欧の文化の差を感じさせる。

日本は自然に溶け込もう、一体化しよう、大切にしよう、って感じだけど、
西欧は自然と対峙しよう、征服しよう、って感じに満ちている。

鯨は日本では捨てるところがないと言われるほどに活用されてきた。

西欧では、鯨は灯油の原料としてだけで、ほとんどその他は捨てられていたらしい。
スーラーのグランドジャットで描かれている女性のスカートのクリノリンは鯨の骨らしいけどな。

鯨は聖なる生き物で聖書にもそう書かれているから殺すな!ってのは噴飯モノの意見で、
19世紀ごろには聖書はなかったのか、ってことだ(笑 身勝手な主張もはなはだしい。
敬虔なキリスト教徒、なんてのは単なる欺瞞だ。
0330吾輩は名無しである
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2015/08/12(水) 00:54:14.73
白人は偽善者
0332吾輩は名無しである
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2015/08/12(水) 01:37:21.84
>>329
そういうステレオタイプな話はよく聞くが、
常識的に考えて間違ってるよな
使えるところがあれば西洋でも使うに決まってるじゃん
だってもったいないもん
利益が出るにこしたことはないからな
なかなか全部使えるような文化じゃなかったり、
航海技術がすごいのに冷凍技術はまだないから肉腐っちゃったりってだけだろ
日本でもマグロのトロは捨てた時期があったという話を聞くしな
矛盾してるじゃん
日本人だって昔から色んなもの捨ててるよ
0333吾輩は名無しである
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2015/08/12(水) 01:39:58.46
鯨は本当に減ってるかもしれないしな
だって水産庁が持ってくるデータとか結論っておかしいことが多いんだよね
この前のクロマグロの漁獲規制だって豊漁だった時期を基準とした
ほとんど意味がないような規制で事実上取り放題だし
なんか怪しいんだよな水産庁は
0334吾輩は名無しである
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2015/08/12(水) 02:12:57.97
>>332
常識的に考えて間違ってるな。
鯨は肉が大部分だけど、肉を食ってたのか、西欧は?(笑
0335吾輩は名無しである
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2015/08/12(水) 02:21:29.05
>>334
食ってたよ。
ただ航海技術が発達して遠洋までとりにいくようになったら、
肉は腐るから使えないわな。
え?おれ変なこと行ってる?って思って鯨肉でググったら、
Wikipediaにすら同じこと書いてるじゃん。
常識的に考えて人間はそんな征服心のために無駄に捨てるようなことは誰もしないから。
大変な思いをして獲るわけだからなるべく稼ぎたいじゃん。
売れるものは売るに決まっている。
0336吾輩は名無しである
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2015/08/12(水) 02:42:12.89
カリブの海賊時代の帆掛け舟にはブタ小屋とかニワトリ小屋なんかがあったんだよ。
ガラパゴス近海を通る船はガラパゴスによってゾウガメを捕まえて食料用に船に積んだ。
カメは爬虫類で食うまで生かしておくための餌は水だけでよかったから人気が高かったって。
0337吾輩は名無しである
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2015/08/12(水) 02:50:42.79
鯨肉スーパーで買って来て焼いて食ったんだけど獣肉臭くてすげー不味くて捨てちゃった。
なんでこんなに不味いんだろうって考えたらわかった。血抜きしてないからなんだ。
なんで血抜きしてないんだろうって考えたんだけど、
あれ半殺しにして空中に吊って血を抜くなんて、そりゃできないからだろうと。(笑
0340吾輩は名無しである
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2015/08/12(水) 03:47:05.17
>>335
おまえが変なことを言ってる?って思ったのは正しい(笑

そりゃ食う奴はいたろうさ。昔はな。
ノルウェーみたいな捕鯨国以外はほとんどは食わずに捨てていたんだよ。

…鯨肉が利用されなくなったにもかかわらず捕鯨が継続された理由は、
鯨油やクジラヒゲなどに工業原料としての価値があった…
0341吾輩は名無しである
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2015/08/12(水) 03:50:27.27
>>337
竜田あげにすればいいんだよ。
油がギトギトの鯨のベーコンもうまい。

まあ、好みがあるのは、程度の差だけど、すべての肉である話。
0342吾輩は名無しである
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2015/08/12(水) 03:55:40.03
>>340
だから利用できないなら捨てるしかないじゃん
積んでても腐るだけだし
売れないものは捨てる
そんなの日本でも同じだろう
マグロのトロは売れないときは捨てられてたらしいんだから
利用できるのに捨ててるぶん鯨肉よりよほどひどい話だからな
これだけみると西洋人のほうが自然と一体化していて
日本人こそ自然を征服していたといえるなw
0343吾輩は名無しである
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2015/08/12(水) 04:42:36.11
>>342
食える鯨を食わないで捨てるのと、
腐ったマグロを捨てるのは意味が違う。
マグロは別に平安時代から日本で食われていた魚だから、
とれたてのマグロを捨てたわけじゃない。
マクロが穴魚(しび)と言って死に通じるから嫌われ、
カツオが好かれた、って話はあるらしいけどな。

まあ、自然についてはそうも言えるかもしれん。
殺される身にしてみたら、食料にされようが捨てられようが似たようなもの、
ってのは、日本人の風習としてはうなずけない意見だけど、見解をおしつける気はないよ。
まあ、俺は鯨の肉を食わないで捨てていたってのは鯨に対する冒とくだ、と思うけどな(笑
0344吾輩は名無しである
垢版 |
2015/08/12(水) 04:55:16.20
>>343
いやだから遠洋に出て鯨を獲ると腐るから
冷凍技術がないからな
アメリカ人が日本近海にきたのも鯨を追ってきたわけじゃん
日本近海から船でえっちらおっちら持ち帰った肉とかヤバいだろ
え?鯨は腐っても食えるの?
0345吾輩は名無しである
垢版 |
2015/08/12(水) 08:21:18.15
まずは白鯨をしっかり読んでみようというやつはおらんのか
0348吾輩は名無しである
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2015/08/12(水) 13:30:03.07
ところで、メルヴィルの『白鯨』だけど、これ以上のアメリカ文学作品って、ないよね?
0349吾輩は名無しである
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2015/08/15(土) 01:17:41.64
ないかもしれんが、あるかもしれんな
ただ白鯨をアメリカ文学の最高傑作だとする手合いはあんま見ないな
0358吾輩は名無しである
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2015/10/15(木) 11:06:49.82
アメリカ文学では、19世紀は『白鯨』、20世紀前半は『響きと怒り』、
20世紀後半は『重力の虹』が代表だろう。
ところで、尼で『レッドバーン』だけ1万以上もするのは何故だろう? 人気ある?
0360吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/17(土) 05:35:15.54
>>355
エリソンの「Invisible man」ってメルヴィルの「ベニト・ソラノ」から来ているらしいな
黒人の奴隷に反乱されても気づかないオットセイ漁のスペイン船長とベニト・セラノとの会話から。
Melville の描く南洋の奴隷反乱を、20世紀アメリカにメタフォリカルな手法で据え直し、人種搾取という植民地主義の遺物を風刺することで、現代社会に異議申し立てをする。
メルヴィルの知らないことに、このスペイン船長「デラノ」はエリソンが「見えない男」書いていた時のアメリカ大統領フランクリン・(デラノ)・ルーズベルトの直接の先祖だったりする。
たまたま今「ベニト・セラノ」関連読んでてエリソンが出てきた
0361吾輩は名無しである
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2015/10/21(水) 17:54:59.56
『白鯨』の抄訳やダイジェスト版の構成を知っている奴はいないか?
一般的にあの作品のどういった箇所が不要とされてきたのか知りたいんだ。

俺自身は、不要な箇所は一文字も無いと考えている。
0364吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/28(水) 08:03:24.08
白鯨がいろんな意味を勝手に付与される小説かな
登場人物によってあらゆる情報や寓意と結び付けられるけれど、その解釈者たちが全てしに、白鯨は生き残る。

一人イシュメイルが生き残り、エイハブに斥けられた、意味でなく息子を捜索する船長に助けられる
0365吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/28(水) 20:56:33.88
白鯨は100以上の章からなっている
最初は主人公がニューヨークで骸骨を売る男と同棲するところから
始まる
船はホーン岬を超えて太平洋にはいる
ラストは日本近海での話になる
実はこの小説こそ江戸時代の開国にいたる経緯でもある
日本近海はクジラの宝庫だったらしい
歴史的な意味もある小説だ
0367吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/29(木) 05:48:01.38
なるほどな。みんな答えてくれてありがとう。
やっぱりこの作品の読まれ方は読み手それぞれなのだと再確認した。どれも面白い。
みんなが言ってること、それぞれよく分かる。
メルヴィル・スレに来ている人たちがどう読んでいるのか興味があったから、嬉しい。
おれは研究者じゃないけれど、この夏から『白鯨』に没頭していて、
いま個人的な『白鯨』論を書いているんだ。
阿部知二の日本語訳を3周、BANTAM社版の原文を1周して、
書き込みのないページが1ページもないくらい夢中になってるよ。
ほんとうに、感動的な作家だね。
スレのみなさんには色々学ばせてもらうところが多いと思う。どうぞよろしく。
0369吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/29(木) 10:24:41.02
海を舞台にした小説ならいくらでもあるが海について書かれた小説は白鯨だけだと思う
0370吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/29(木) 13:50:51.12
クラークのいるかの島なんかは面白いよ。
老人と海、や、海底二万マイルなんかもいい。

海について書かれた小説がMDだけ、なんてのは単なる視野狭窄。
0371吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/29(木) 16:38:11.41
>>368
おれは、阿部知二を推す。
最初にどの訳を読むべきか、自分は「Call me Ishmael.」の訳し方を比較して選んだ。
「わたしの名はイシュメイルとしておこう。」
訳文があまりに今っぽく軽快であると作者の意図から外れる作品であろうし、阿部訳は
しばしば見慣れぬ漢字が当てられているという程度で、けっして晦渋な文章ではない。
全体に作品の生命力がふくらんでいるのを感じるし、美しい文章がそこらじゅうにあるよ。
ほかの訳は、訳者と作品とのあいだにどこか距離を感じる。
0373吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/29(木) 21:29:36.55
白鯨で言えば「交響曲」の冒頭に相当するような、海の情景描写が
魅力的な作品てことでしょう?そういうのはたしかにいくらでもあるでしょう
白鯨に海を感じるのはそこではなくて、イシュメイルが船や鯨について繰り出してくる
あの実に細々とした平坦な記述がひたすら連続する主要部のほうです
0375吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/31(土) 10:42:53.79
現岩波の八木敏夫訳も評判いい。俺は旧岩波の阿部知二訳が好きだが。
0376吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/31(土) 16:29:49.56
白鯨を読むために聖書を読んでるが長すぎる、白鯨の8倍くらいある
長いだけでなく胸糞悪い独善思想が垂れ流しで読むのが辛い
いつまでたっても白鯨読めない
0377吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/31(土) 16:44:13.39
>>378
旧約『創世記』『列王記』『ヨブ記』『ヨナ書』
新約『ヨハネの黙示録』

目的地が『白鯨』なら、さしあたって読むのは、これくらいで十分だと思う。
0381吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/03(火) 05:43:05.36
『白鯨』のどの部分が「不要」とされてきたのか知りたかったが、縮約版の知識がある人が見つからないため、
Sonia Davenportによるabridgedバージョンのオーディオブックを米国から輸入して直接確認した。
この書き込み自体が「不要」な情報かも知れないけれど、>>361への自己回答として書いておく。

(CD1)…1.Call me Ishmael 2.The Spouter Inn 3.Queequeg 4.Breakfast among whalers 5.Nantucket
6.The Pequod 7.The Prophet 8.Knights and Squires 9.Ahab 10.The Quarter Deck

(CD2)…1.Moby Dick 2.Hark! 3.The first lowering 4.The chase 5.The Sprit-Spout 6.Squid
7.Sperm whale 8.Stubb's Supper 9.Cutting in 10.Stubb & Flask kill a Right Whale 11.The China Seas

(CD3)…1.Piratical Malays 2.The Grand Armada 3.A charmed existence 4.The Castaway 5.The Tryworks
6.Wrapped in darkness 7.Queequeg in his Coffin 8.The Forge 9.The Candles 10.The Needle 11.The Rachel

(CD4)…1.Ahab's Soliloquy 2.The sighting 3.The Chase: First Day 4.The power of Moby Dick
5.The Chase: Second Day 6.The boiling maelstrom 7.The Chase: Third Day 8.Fedallah The Parsee
9.Swift vengeance 10.Epiloque
0382吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/03(火) 06:01:52.47
友人でもあったホーソーンとの比較が多いんだけどメルヴィルは表層的な意味の向こう側に絶望があるんだよな
ホーソーンは社会の不合理を超えたところにはほんの少しの希望がある
それは距離の近い墓に葬られる「緋文字」みたいなほんの少しの希望なんだけどメルヴィルにはそれが少ない
ホーソーンと同じく不合理な社会の理想主義的な変革には懐疑的で、しかももう少しペシミスティック
小説の真髄は細部にあるというスタイルとは違う作家のような気もする
細部を突き詰めることに意味はないと考えて同時に細部を書き込むような、矛盾したスタイル

黒人奴隷に対する態度とか含めてあの時代のアメリカ小説は面白いと思う
0383吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/03(火) 13:15:08.43
白鯨の中に沈没していく舟を改修する男の話が出てくるが、あれがメルヴィルの抱く人類のイメージ。
0384吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/03(火) 16:22:22.48
>>383
船大工のこと?
俺は、あれがメルヴィルの人類観だとは思わない。
船大工は、何事にもまるで意味を見出そうとしないがために、
意味を失った世界でも平然として生きている、そんな人物として描かれたのではないか?
その世界で自殺せずに生きるための方法を、『白鯨』の登場人物たちは
それぞれ模索しているのだと、俺は読んで感じる。
0385吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/03(火) 18:39:13.81
冒頭で圧政に対する抵抗の時代ももはや過去となり(うろ覚え)、といったことが書かれていたから
捕鯨船というのは当時の社会状況の縮図として取り上げられたものだと思う。
ただ、メルヴィルの社会観がどのようなものだったかは分からない。

ただ、社会主義革命(パリコミューン)や人種差別撤廃運動(インディアン蜂起、黒人奴隷問題)
などへの挫折感程度で片付けられるような種類の話じゃないと思う。
世界中で内戦や民族紛争が激化していた時代の空気はいまではよく分からない。
その苛烈さは現在の比じゃないと思うのね。
0386吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/03(火) 21:04:17.72
>>385
同時代にエマソンやホイットマンっていうアメリカの精神みたいな人たちがいて
それに違和感を覚えつつも全体的には理想主義を貫くエドガー・アラン・ポーとホーソーンがいて
これにメルヴェル加えて「アメリカン・ルネッサンス」と呼ばれるわけだがこいつら全員黒人開放に反対なんだよな
1840年にスピルバーグが映画化した黒人奴隷がスペイン奴隷船を虐殺した事件が起こってアメリカが二分される
メルヴィルは南北戦争で作家のキャリアを終わらせているようなもので、決してリンカーンや理想主義者には与していない
1951年の白鯨でそれまでかろうじて持ってた読者を失い、1952年のピエールでメルヴィルが狂ったと言われたでもそれ以前からピエールの副題「and , the Ambiguities」っていうように両論併記の作家でもある
何か超越したものを求める主人公は必ず挫折することになっていて、だから南北戦争後に再評価されたんだというのは言い過ぎかもしれないけれど
>>384>>385の言いたいこと両方がよくわかるわっと思った
0387吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/04(水) 20:09:37.09
人種差別といえば
ラブクラフトがいる
こいつの作品はむかつく
0388吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/04(水) 20:48:23.92
リンカーンは奴隷解放論者というわけでもなくて
実際、黒人奴隷の女中を慰み者にして産ませた隠し子がいるくらいだから。
現代黒人奴隷解放史研究ではあれはもののはずみで出た言葉に過ぎなかったとさえ言われている。
あの当時の人に人種的平等という発想はほとんどなかったと思いますよ。

そもそも、黒人奴隷解放後には黒人はガンガン野垂れ死にしているし、
この奴隷労働力不足を大量のアジア系奴隷(中国系がほとんど)で補って
たとえば大陸横断鉄道を敷設したりしている。
まあ、枕木一本につき1人死亡と言われるくらい死屍累々だった。
末端労働者であるカウボーイだって実はインディアンや中国系が多かったと聞くし、

若干、時代が遡るとはいえ、「白鯨」はそういう時代状況における
下層労働者たちの世界を舞台にしているわけで。
ドストエフスキーの「死の家の記録」のようなものです。
0389吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/05(木) 01:18:47.14
>>388
あの時代のabolitionistって言う人たちが奴隷解放論者ですね
ギャリソニスムとかクェーカー教徒たちがそのような主張をしています
もう少し遡るとイギリスの感情革命ってのが波及してきたのがナポレオン戦争後で、移民(この時期だとアイルランド)らから人権思想が広まる
功利主義を唱えたジェレミー・ベンサムも苦痛を感じる力は黒人も同じであり苦痛を可能な限り少なくさせようとする上で奴隷解放を主張していた
1830年くらいを境にこういう急進的社会改革者ってのがたくさん出てきて、ホーソーンも一時期その種の理想主義的コロニーに参加していた時代だと思う
結構このメルヴィルが青春時代をすごしていた時期に平等思想(理想主義運動)って猛火を振るっていて、時代の空気としては無視できなくなったのが1830年くらい
もちろんアメリカは広いんで奴隷維持を唱える人も多かっただろうけど新しく州になる地域には奴隷制度は認めないとかの決まりも出来ていた
にも関わらず、文学者からは奴隷解放を唱える人は出なくて、法律家から運動が起こったってことが面白いとは思う
ベンサムももとは法学者だし1839年の奴隷暴動事件で黒人を解放したジョン・クインシー・アダムズ(元大統領)も法律家
0390吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/07(土) 11:13:55.01
幽霊船なんて人種差別の最たるものではないか
奴隷によって船を占拠されたなんていうけど
黒人にしてみれば
自分たちを抑圧してきたんだから怒って当然のことだろう
0391吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/07(土) 18:28:13.84
>>389
なるほど。
アイルランド系(おそらくはプロテスタント)移民の人権思想や
功利主義者の人権思想が背景にあるというわけですね。
そういえばイギリスではベンサムの後継者たるミルが普通選挙や女性解放運動をやっていましたね。
ただ、ミルは大英帝国の植民地主義やセポイの反乱には否定的だった筈。

法律家といえばホームズ判事が北軍に従軍していて
この人はパースやジェイムズが参加していたメタフィジッカル・クラブの主要メンバーだった。
つまりプラグマティストということ。
この連中はハーバード出身でその当時紹介されたばかりのダーウィニズムの影響を強く受けている。
その思想形成期がだいたい1850年代末で南北戦争直前頃。

簡単に言うと科学主義に基づく計画主義なんですね。
ただ、プラグマティズムはエマソンの超越主義にも淵源を発していて
この中心はマサチューセッツ州のボストン。
ホームズ判事はマサチューセッツ軍に従軍していた筈。

そう考えるとエマソン流の超越主義がわりとくせものだと思うんですよ。
メルヴィルは1819年生まれだからエマソン主義の流行期が青年期と重なる。
エマソン主義からダーウィニズムの流れを汲む科学主義の勃興期に
主要作品が書かれている。
0393吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/09(月) 04:30:20.80
>>391
アイルランド移民は大雑把に独立前、イングランドのアイルランド併合とカトリック弾圧、ジャガイモ危機後に分かれる
数としては100万人単位のジャガイモ危機(1850年頃)が多いんだけど、1800年のアイルランド併合の時期も結構多い
この時期は基本的にガン・パウダー事件とかあってカトリックは公職にも就けず、イングランドから特に差別されてた時代
比較的穏健にカトリック解放運動していたダニエル・オコンネルって人が黒人解放も唱えていた
基本的にアイルランド移民はカトリックでWASPと言われる東部では差別され続けていた
(貧しい労働者階級の移民自体が黒人を差別する構造もあってややこしいけれど)
アメリカで黒人の学校をはじめて行ったのもカトリックのアイルランド神父だったりする
まぁその辺はどうでもいいんだけど黒人とアイルランド人をどちらも野蛮人とか悪魔とか扱う人々がいたのよ
イギリスのトマス・カーライルやディケンズもそうで、少し時代が下ってだけどJ.S.ミルとは対立してた
(1865年にジャマイカで数百人の黒人殺害した総督を英雄視するカーライルやディケンズに対してきちんと裁判を受けさせろと)
メルヴィルの作品は主に1845年から1852年で、その後は雑誌に発表した散文が1857年まででビリー・バッド書くまで30年くらい散文書いていない
そうするとメルヴィルに限るならもう少し前の時代(1830年から50年くらい)の奴隷制度はよくないけど連邦制度壊して南部とは戦争したくないって恐怖があった時代の影響が主じゃないかな
幽霊船や白鯨やタイピーに出てくる黒人や人食い人種はストウ夫人のような善良で陽気な黒いキリストじゃなくて一皮向けば恐るべき狡知と悪意を持ちうる存在と描いてもいたと思う
0395吾輩は名無しである
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2015/11/09(月) 20:47:05.48
もちろん読んだ作品違えばそういう風に読み取れるところもあると思う
タイピーで教育や西洋化によって人食い人種の楽園は堕落するみたいなくだりがある
幽霊船でも言葉がしゃべれる黒人は船長を脅迫して暴動が起こっていないように見せている
あくまでメルヴィルにおいてだけど黒人の野生/野蛮さは強調していないかね
もし社会とか教育の可能性を感じる部分あったら教えてくれるとうれしい
なんだかんだいろんな解釈許す作家やし
0396吾輩は名無しである
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2015/11/09(月) 23:34:50.82
俺は>>394じゃないが、メルヴィルが真に野蛮であると感じたのは、
むしろ堕落したキリスト教徒の方だと思う。『白鯨』から引用。

「(……)その山出しの連中は、白人というものは白く洗った黒人以上に
 高尚な何ものかとでも思いこんでいるのか」第13章

「人間という生きものが、おのれの灯火油を供給する動物をむさぼり食い、
 ことにスタッブのように、そのものの油を焼く灯影において食うなどとは、
 じつに野蛮きわまることと思える」第65章

「(……)その運河筋の田舎に生まれた何千という少年や青年が、信心深い
 静かな野良仕事から野蛮この上もない荒海の収穫仕事に移ってゆく」第54章

「人間という造化物は、エイハブの見るところでは、その不変の本質構造に
 おいては、卑俗なるものだ。かりに白鯨がこのおれの野蛮な乗り組みどもの
 心を燃え立たせ、その野蛮性に働きかけて、いくらかは騎士修行の美わしさ
 をさえその心に芽ぐませたとしても、しかも、このモゥビ・ディクを欲得
 はなれて追っているその間にも、生まれついた日々の食欲をみたす餌だけは、
 あてがわなければならぬ。崇高な騎士道精神に燃えた昔の十字軍でさえ、
 聖墳をめざして闘いすすむ二千マイルの山川を行くには、やはり道々に強盗
 掏摸その他のありがたい役得がなしには満足しなかったではないか。」第46章

「だれが食人種でないというのか。わたしはいうが、フィジー島人が、来る
べき飢饉に備えて、やせっぽちの宣教師を窖で塩漬にしたとしても、その用
心深いフィジー島人は、大審判の日には、諸君のごとき文明開化の食通、
――鵞鳥を地に釘づけにして、そのふくれた肝臓をパテ・ド・フォワ・グラ
にして舌鼓うつ人々よりも、罪が軽いことになるであろう。」第65章
0397吾輩は名無しである
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2015/11/10(火) 04:25:34.84
>>396
exactly
それは文明が人を楽園から追放させるという文明への悲観視を感じさせる引用だと思う
野蛮人を文明化(キリスト教化)することを良しとする、西洋中心主義に対してゾロアスターや仏陀、グノーシス、異教の神々なんかを作品に導入している
1837年にアメリカ大不況で財産失って資本主義に疑問を抱いて太平洋に出奔せざるを得なかったメルヴィルの個人史にも通じると思う
父親が財産失って発狂して死んだことや、実際に捕鯨船から逃げ出して人食い部族の集落にいたことを彼は書いている
ただし少し誇張を踏まえているし、父が隠し子作ってたことが世界をぶっ壊すほどの衝撃として小説書いて商業的には大失敗してもいる
エイハブの言う「ボール紙の仮面」にすぎない理想主義のペルソナの欺瞞性を指摘している
この辺がエマソンやその弟子ソローを登場人物に仮託して批判しているところで、たぶんストウ夫人みたいな「差別されているけど善良な隣人としての黒人」みたいな見方は偽善だと考えていると思う
幽霊船(ベニト・セラノ)の黒人に奴隷にさせられるセラノ船長は南部白人、だまされる善良なデラノ船長は北部白人とする解釈もあって、デラノに救われたベニトが衰弱死する理由が奴隷化していた黒人に奴隷にされ、相手も人間なのだと知ってしまったためだっていう評論もある

西洋的な楽園から(理不尽に)追放されて放浪する「イシュメイル」たちは文明の外に楽園を見つけてもそれは決して楽園じゃなくてユダヤ的な神とかデミウルゴスの支配する楽園だっていう印象がある
そのデミウルゴスの楽園をフランス・スペインチックにキリスト教化するとしっぺ返しあるよってのがけっこう作品に通底している、と今のところ読んでいる
未開人をキリスト教化するのは彼らの肝臓をフォアグラにする(裕福にする)だけで真の魂の救済とは程遠いっていう引用はまさにそのとおりで、だからといって野蛮人が無原罪のタブララサかといえば一緒にすごしてみればそんなこと言えないんだぜ、って主張している
人食い部落に歓待されて命からがら逃げ出し、斧を加えて追っかけてくる恩人の頭をかち割って逃亡に成功するデビュー作とか幽霊船で突然ボートに飛び掛ってくる黒人反乱者の印象強いのかもしれないけど
0398吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/16(月) 17:12:25.56
『ハーマン・メルヴィル事典』の中身ってどんな感じ?
716ページもいったい何が書かれてあるんだ?
0399吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/17(火) 02:18:35.27
基本的にはそれこそ辞書です
9割がたAからZまでメルヴィルに関する単語の説明です
A-Aはマーディに登場する狡猾な3姉妹の一人で他の二人はIとOである
結構メルヴィルはやたらと長い詩(単行本500P位)を書いているのでそちらに偏重している印象があります
あくまで研究者向けです
彼の義父が最高裁判所の首席判事でリベラルだけれども逃亡奴隷を南部に送り返す判決を初めてした人物だとかエイハブのモデルだとか知りたい人向けですね
0400吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/17(火) 03:33:17.52
おお!! どうもありがとう!
仰るとおり、研究者向けに違いないけれど、ずきっと興味をそそられた。
なんとか現物に会いにいって眺め回してみるよ!
0402吾輩は名無しである
垢版 |
2015/12/24(木) 23:59:51.60
ピークォド号、ナンタケットを出港。
0403吾輩は名無しである
垢版 |
2016/01/16(土) 21:43:46.71
白鯨を読みたいが岩波か新潮か角川か講談社かで迷っています
どの訳がどんな感じでおすすめですか?
0404吾輩は名無しである
垢版 |
2016/01/18(月) 11:54:15.67
阿部知二を推す。
氏の訳文が作品の本質にもっとも近い『白鯨』だと思う。
0406吾輩は名無しである
垢版 |
2016/01/19(火) 20:51:46.67
全集買っちゃったから俺は坂下訳と心中する
たとえば
“BLOODY BATTLE IN AFFGHANISTAN”の訳を比較すると

「アフガニスタンにおける血なまぐさき戦争」(阿部知二 訳 筑摩世界文学全集)
「アフガニスタンにおける血なまぐさい戦闘」(八木敏夫 訳 岩波文庫)
「アフガニスタンにおける大殺戮戦」(田中西二郎 訳 新潮文庫)
「韓くれないの血戦アフガニスタン」(坂下昇 訳 国書刊行会)

こんな感じで非常に独特な訳だが俺の白鯨はこの人だ

あおせっかく白鯨を読むなら挿絵つきの岩波を推す、あれがあると無いでは全然違う
それでも岩波版は全挿絵の1/5もないと思う
全集は全章に挿絵がついているのが素晴らしい
0407吾輩は名無しである
垢版 |
2016/01/21(木) 22:03:55.06
ほとんど読んでる人いないだろうけど、「集英社ギャラリー世界の文学16」に収められてる
幾野宏の訳も結構お勧め。

訳文もいいけど、それ以上にメルヴィルの科学考証のいい加減さや、前後のつじつまの
合わない描写などにツッコミを入れまくる訳注が素晴らしいw
0408吾輩は名無しである
垢版 |
2016/01/31(日) 00:56:21.21
『白鯨との戦い』、今日観てきた。
予想以上に良い映画だったので、改めてお伝えしておく。
メルヴィルも出るよ!
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