『ドグラ・マグラ』夢野久作
「ドグラ・マグラ」は、昭和10年1月、一五〇〇枚の書き下ろし作品として松柏館書店から自費出版された。
〈日本一幻魔怪奇の本格探偵小説〉〈日本探偵小説界の最高峰〉〈幻怪、妖麗、グロテスク、エロテイシズムの極〉と歌った宣伝文句は、読書界の大きな話題を読んだが、常人の頭では考えられぬ、余りに奇抜な内容のため、毀誉褒貶が相半ばし、今日にいたるも変わらない
〈これを書くために生きてきた〉と著者みずから語り、十余年の歳月をかけた推敲によって完成された内容は、狂人の書いた推理小説という、異常な状況設定の中に、著者の思想、知識を集大成する。
これを読む者は、一度は精神に異常をきたすと伝えられる、一大奇書。(角川文庫版背表紙紹介文) 今読んでるんだが・・・スチャラカチャカポコなげーよw 外道祭文は節を付けて朗読するとあっという間に読了できる 全体的に読むのが辛くて流し読みした結果、結局物語の構造とか真相がどうなっていたのかわからないまま
終わってしまった。 当時中2にはキツかったとです
途中で「これはアカン」と飛ばして読んで最後のクライマックス読んで
愕然としたのは自分だけじゃないはず まあ中二にもなればキツいかもな。
小五くらいだと楽しめる いや、頭の中で整理しようとしてフリーズするというか
それまでしっかり読んでいれば、また違ったかもだけど
まともに読んだらおかしくなる、うん。 ドグラ・マグラとは、
記憶を失った主人公が一体ドンナ人間であったのかを探る、イワユル推理小説の体を成しているが、
その実態は、大正当時の精神病院が抱えていた現実、問題、そしてソノ残酷さ……その尽くをドン底まで明らかにすると同時に、
心理遺伝、胎児の夢、狂人の解放治療といった学術的興味を刺激されずにはおれぬ理論の数々によって、
読者の脳裏にこびりついたサマザマな常識の尽くをズドンとコッパミジンにしてしまう、
さながら天然色、浮き出し、発声映画のような幻魔術である。
しかしアマリにも難解すぎるがために、読み終わった者はモウ為すスベも無くアンポンタン・ポカンとするしかない……
と説明すればドグラ・マグラを知らない人に伝わるだろうか。 展開が見えても読ませる小説だった。話の運びが丁寧できれいだった。さすが10年推敲しただけあるね。 10代後半の頃、自分は実はどこかで快適に眠り続けてて今ここで退屈に授業を受けてる自分はその自分が見てる夢なんじゃないかと度々思ってた
今20前半だがその頃に読まなくてよかったと読み終えて思った。入り込んで都合良く解釈して学校辞めかねんw 読んでる時に何か引っ掛かったけど忘れてしまった
カーチャンはなんでそれ知ってたんだ 早川書房のポケットミステリが60周年を記念して丸善、ジュンク堂書店限定で復刻版「ドグラマグラ」を発売
ジュンク堂で買ってきた
二段組正字正仮名が意外にここちよい 読み始めたら面白くて夢中で読み耽り、読了後、興奮冷めぬまま、
良書独特の"満足感"を共有しようと検索してみると
以外に「前半は苦痛」とか、「面白くない」という書き込みが多い事に吃驚。
ま、閑話休題、読んでいて、何点か謎が残っていてそれがまた面白いのだが、
「こうではないか」と指摘して頂ければ幸いです
1.正木博士はなぜ呉一郎が鍬で以て5人を殺傷させた事を成功としたのか
(記憶回復に5人殺傷が必要だったのか、又は、単に記憶回復においては成功したが
5人殺傷する事態は予見できなかったのか。)
2.なぜ八代子は一郎に戦かず「まだ腐らん、先に飯でも食え」と事情、状況を熟知していたのか?
(坊さんから聞いたとか絵を見たとは書いてなかった。妹の知世子しか知らぬ様子であったが・・)
以上。どうぞこのアンポンタン・ポカンにご鞭撻の程、宜しく御座います。 >>418
たまたま見かけたら2,500円もするからまーいいやってなったけど、
確かに角川文庫以上に世界観と合っている造りという気はした そのへんが、古くて無知な作品を感じさせる最大の要因だったんだが、
実はそうでもないのか やはり連想した人がいたか
この記事にも近いものを感じた
「記憶は脳の外にある? プラナリアの実験からわかったこと」
http://wired.jp/2013/08/08/memories-of-planaria/ 胎児よ 胎児よ 何故踊る
父親の心がわかって おそろしいのか >>405
せやろか?
ワシにとってのスカラカチャカポコは、
ドフトエスフキーの「カラマーゾフの兄弟」の「大審問官」の感じがしたもんやで。
そう思う人もいるんちゃうかな? げどう――さア――えエ――もオ――んンン。キチガイ――イ――地獄ウ。
――ヘイ。御退屈様―― 漫画化、映画化しようとした意気込みは認めるが、本作の魅力を10%程度しか引き出せてないぜ ドグラマグラという作品が、一つの記憶の総体として描かれている。
この書を読んだ人間が、子孫を残していくとしたら、その子孫の中に、
ドグラマグラという作品が埋め込まれている。
小説というもの、創作物というものはそういうものなんだと、夢野久作が主張しているのではないか。
作品は人類が存在する限り受け継がれてゆく。
もちろん、それなりの自信と自負がなければ、そんなことは言えないだろうし、
作品の完成度が低ければ、何千年も残ることはないだろう。
作品の中で、そうした遺伝的形質の連鎖、いまなら、ミームのようなものを描きつつ、
作品そのものも、そういった遺伝的連鎖させようともくろんだ作品ではないだろうか。 662
弧高の鬼才 ◆W7.CkkM01U [] 投稿日:2008/06/11 23:05:56 ID:t0LXvsuN
あれ全体が、胎児の夢なんですが?
どうしても、あの時代、あの国の風俗性がでてくるので
一見、普遍性がなさそうですが。
あれは、全読者に対する示唆ですから。こういう過去の悪夢の連鎖は
子孫にずっと受け継がれていきますよ、ということです。
まあ二回くらい読めば完全に把握できるでしょ。
5年前も同じことを言ってるんだな、わたくし。
つまり、ドグラマグラは、あれは、とある胎児の夢の総体なんですね。
記憶というか、胎児の夢そのものを描いてる。
ミームそのものを描いているといってもいい。
これはすごすぎる。
読んだ読者の記憶にまで、刷り込み
、遺伝させていくという小説という名の悪夢ですよ。
そうやって、作品の命を何千年にもわたって残したいという夢野久作の
生に対する執着の強さを感じます。 アリスシリーズやドグラマグラが完璧な小説だとおもえるのは、単に文章力だけじゃなく狂人がでてくるからであろう。もしくは狂気的状況。 ★複雑怪奇「ドグラ・マグラ」初期の草稿見つかる
・探偵小説三大奇書の一つとされる作家・夢野久作(ゆめのきゅうさく)(1889〜1936年)の
代表作「ドグラ・マグラ」の初期の自筆原稿が見つかった。
10年がかりで執筆された同作の草稿は多く残っているが、初期の草稿は珍しいという。
久作らを顕彰する「夢野久作と杉山3代研究会」の会員が昨年11月、九州大学記録資料館が
保管している久作の長男の遺品から見つけた。原稿用紙1200枚を超える大作のうち、
後半部分に当たる261枚。久作の研究者・大鷹涼子さん(35)が、初期の自筆原稿と確認した。
同作は九州帝国大学の精神科病棟に収容された「私」を主人公にした複雑怪奇な小説。
久作が作家デビューした26年から執筆を始めたとされ、35年に出版。初期の草稿は
冒頭部分の50枚ほどしか確認されていなかった。 そのうち単行本とかで出るんだろうか
作品としてはもう一つだろうけど、そこはドグラマグラ幻戯収録の草稿とかと抱き合わせで これってSF、ホラー、オカルト、ミステリ的要素孕んでてどういうジャンルに区分したらいいのかわからん 戦前は、SF・ミステリ・怪奇小説を総称して不健全小説と呼んでいたらしいから、
『ドグラ・マグラ』は不健全小説でいいんじゃね? >>434
「杉山3代」って、右翼・作家・インドか >>438
すげー納得した
不健全の極みみたいな内容だもんなぁ たぶんこの本を読んだ感想は人それぞれで、それが奇書と言われる所以なのだろうが、
とりあえず俺が読み終わって思ったのは、
いまどきのアニメやゲームで流行りの「ループ物」の一種と思った
アニメなんかに例えると怒られそうだけど…
ループ物ってのはそのループを認識できる観測者がいて成立するもので、
主人公は最後の一瞬だけその観測者になれたのかな と
しかしどう考えても
「全部妄想でしたー」ていうオチを残してるから
マジメに考察する気が失せるわ というのが俺の正直な感想 たぶんこの本を読んだ感想は人それぞれで、それが奇書と言われる所以なのだろうが、
とりあえず俺が読み終わって思ったのは、
いまどきのアニメやゲームで流行りの「ループ物」の一種と思った
アニメなんかに例えると怒られそうだけど…
ループ物ってのはそのループを認識できる観測者がいて成立するもので、
主人公は最後の一瞬だけその観測者になれたのかな と
しかしどう考えても
「全部妄想でしたー」ていうオチを残してるから
マジメに考察する気が失せるわ というのが俺の正直な感想 この時代、申し合わせたように世界中で変な小説が書かれてる。
ジョイス「ユリシーズ」や、ピランデルロ「作者を探す6人の登場人物」とか。
やはり人類の集合無意識は存在するのだろうか。 >>445 訂正
「作者を探す6人の登場人物」は、小説ではなく戯曲でした。スミマセン ピランデルロ「作者を探す6人の登場人物」は邦訳でているの? 変な小説といえばジャン・パウルの「巨人」もわけがわからん。 >>443
>「ループ物」
ではないよ。
永遠にループ、、、はイメージだけでストーリー的にループしないね。
若林も一回やれば流石に懲りただろw アハアハアハ。この話は実に周到で高度な推理小説だ。
殺人教唆?として死美人絵巻物を一郎に見せた人物。あの小さい刺繍から実の父、
正木教授とおもうだろうね。マァ普通はねぇ。でも果たしてそうかねェ?
さてしかし、M正木教授は開放治療の失敗で自殺。W若林教授は余命いくばくもない。
サテ残るは呉一郎とモヨ子、そしてその母、呉八代子しかいないのだよ諸君。
死体替え玉に気づかないわけはないのだよ。母親ならね。アハアハアハ。
あえて病院に殺させたはずのモヨ子を入院させ呉一郎の呉青秀遺伝を惑わすことで
カベをたたかせ叫ばせることで、一郎の思考ははけ口を無くし無限ループするのだよ。
それは永遠に呉一郎を殺す。さて呉八代子には動機などが描写されないがしかし彼女ほど
まともに生き残るものはいまい。犯人は八代子であろうと我輩は思う。 >>444
そう思っていたけど、なんか暇を作ってまた読みたいとも思う。 AmazonでKindle版の書籍書いて、出版してみた。
無料キャンペーンしてみたのでよろしくね。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00KZNPHWI 太郎:長男かつ第一子
一郎:長男だけど第一子ではない(=姉がいる)
昔はこんな感じで名前を付けたらしいから、もしかすると呉一郎にも作中には出ないけど姉がいるかもしれないと思っていたよ。
呉一郎→クレイジーね。なるほど。 だから、ずっと「ごいちろう」って読んでたオレはどうしたらいいんだよ! 久作の息子の杉山龍丸の文章であっさりと解説されてる
この初版本を私に渡すとき、彼はこう云った。
「龍丸、とうとう俺は、世界一の長編探偵小説を書くことができた。おそらく、世界の傑作となるだろう」
私はたしか、丸二日間、この本に没頭した。三回くらいは読み返したろう。
「お父さま、判ったよ。初めのブーンから終わりのブーンまで自分という人間が何であるかということを書いたもんじゃろう。二重、三重、いろいろのものにとらわれている人間というもの、人間の意識、そのとらわれているものを除いての人間とは何か、が書いてあるとじゃろう」
こう云うと、夢野久作は
「なんや、おまえも判ったか?」
と、がっかりしている。
「お父さま、それでも、この阿呆陀羅経は長すぎるよ」
と云うと、母が、
「お父さまの小説は、一般の読者が泣いたり笑ったりするものでない、理屈の多かっちゃん」
と云うのを聞いて、閉口したような顔で立っていた父の姿が、今も眼に残っている。 読み終えた
映画も見てみたいけどプレミアすごいなー… o-o、
('A`) メガネメガネ
ノ ノ)_ 作家の意図は証拠が明確じゃないと、何一つ信じられない。
作家と作品を切り離せ!確かなのは、そこにあるテキストだけだ。 脳髄は物を思うに非ずってワザワザ言ってんのにナゼ理屈を捏ねるのか? いま、三菱一号館で河鍋暁斎の九相図が展示されているのだが、暁斎だからかあまり怖くない。 2ちゃんねるは今日もサーバーダウンすると思うので、
避難所のリンク集を貼っておくよ。
↓
避難先の外部板
ここでは2ちゃんねる各板が鯖落ち等により一時的に利用できなく
なった際にも利用できる、外部サイトにある避難所またはその一覧を
紹介する
http://info.2ch.net/?curid=1660 これのオチって読んだ結果、主人公=一郎とモヨ子の息子だと思ったんだけど・・・
主人公=一郎って解釈はどのへんで出てくるの?
途中で正木センセが「君は呉一郎の・・・」って主人公に言ってたし、たぶんこれは「一郎の息子」って言うつもりだったんでしょ
ブーンはたぶん一郎の記憶だから何度もループしてるんだろうけど、
患者達と一緒にいる一郎の姿は一郎自身が見ることはできないから、たぶんモヨ子の記憶だろうし
ただ疑問は正木先生だけ人間じみてないところだけど あなたは40代ロサンゼルス府警新聞作りですか?ドーハの悲劇「横浜衝撃イヤフォン」「横浜悪夢イヤフォン」ですか?
それともいくつですか?huluさん?
それともいくつですか?huluさん?
それともいくつですか?huluさん? ドグラ・マグラにしろ黒死館殺人事件にしろ
キショい作品を残した人は頭を使いすぎるのか
脳溢血で早世している 乱歩はメチルアルコールが原因って書いてるな
ただし確証はないとも >>447
何か頭の悪い中学生とかが考えそうなタイトルだね
内容もタイトルそのままなの? これ簡潔に言えることをワザと長々あたかも小難しい感じで言ってるだけじゃん ドグラ・マグラ以前最後まで読んだが筋がよくわからなかったので
ネットの解説を読んでなんとなく分かった^^; スチャラカポクポク のあたりで挫折する人が多いと言われている。 簡単にネタバレすると
正木博士が心理遺伝という自身の理論を証明するために行ったおそろしか実験タイ。 呉一郎
主人公。
正木教授および若林教授の研究のモルモットにされたかわいそうな子。
本人は父親を知らないが、実は正木教授の実子である。
正木教授の実験による心理遺伝の発作により母、婚約者であり従妹の呉モヨ子、開放治療場の狂人複数人を殺害および殺害未遂する。
モヨ子殺害未遂時の発作により完全に自我を喪失し、九大精神科に収容される。
物語の最後に正気(記憶)を取り戻し、自身の犯した罪に苛まされる。
正木教授
九大精神科の教授。心理遺伝の提唱者。一郎の父親。
学生時代、心理遺伝の研究のため福岡で有名なキチガイ筋の家系である呉家に目をつけ研究材料とすることを目論む。
その過程で呉家の千世子(一郎の母)に近づき、同棲。一子(一郎)を儲ける。
千代子が一郎を出生後、行方をくらます。
一郎が心理遺伝の発現に適した頃合になると行動を再開。
自身の提唱する心理遺伝の証明のため、一郎に暗示をかけ心理遺伝の発作を起こさせた。
研究のため人心を捨てる覚悟のもと行動してきたが
物語の終盤に一郎が実子であることを知り、良心の呵責から自殺を遂げた。
若林教授
九大法医学部の教授。
学生時代より正木教授のライバルであり、ともに心理遺伝に絡む研究に没頭。
正木教授と同じく呉家に目をつける。
正木教授に先んじて呉千代子に近づき同棲を果たしたが、
自身が結核の家系の者であり己も病魔に蝕まれつつあることを千代子に悟られそれが原因で破局。
それでもなお諦めず、その後も何年にも渡って千代子およびその息子一郎親子の動静を窺っていた。
そんな中、呉一郎が犯行を引き起こす。
これは心理遺伝利用の犯罪であると直感し独自に調査。
それができるのは正木教授のみである事は明白であるが、まったく証拠がないことから一郎の記憶を回復させようと治療を施す。
なおこの事例を自身の研究している精神科学の犯罪応用の例証としようと画策している。
一連の出来事を恐ろしいほど徹底した科学者の目で俯瞰している人物。