麻井 朝
志賀も当時の批評を調べてみると、作品自体は古いと見なされていたよう
なんですが、この人は存在そのものが「芸術家の理想」と思われてたらし
いんですよね。
どういうことかというと、志賀直哉は実家がめちゃくちゃ金持ちなので、
作品で稼がなくてもよかったんですよね。

だから作品が古くても「世に迎合しない」という印象につながるので、そ
れはそれでイメージの補強につながったと考えられるんですよね、志賀直
哉に関しては。

志賀直哉、多少評判悪い作品があっても、みんな俺がレベル高過ぎてつい
てこられないんだよなーとか日記に書いていてすげーポジティブでうらや
ましい
2024年5月6日

荒木優太
志賀直哉が小林多喜二に、主人もちの文学はいけませんよ、といったのと
同じことを、要するに現代コンテンツ批評の方々も繰り返していて、改め
て志賀ってすごいなあと思うなど。
2024年5月6日

睂/麻賦世博 文フリ東京D25-26
志賀直哉の城の崎にての静謐な記述って、自分と蜂の死骸から成立してる
空間の外を一切省みず、意図的に外への視線を排除しており、ヒロインが
蜂の死骸になっただけで構築してるのはかなりセカイ系だ
2024年5月12日