ドン・キホーテ
「彩流社」版について。
きれいな本が欲しくて電話で問い合わせた。
2冊くらいなら封筒で送るといわれたから3冊注文した。
梱包用段ボール箱はリユース。
緩衝材としてのクラフト紙もリユース。
本小口も薄汚れていたから消しゴムで清掃。
ジャケットはエタノールで清掃。
本には小さな這う虫がついていた。
送料400円 + 代引き手数料300円
よって、「ehon」から購入されるほうがよいと思う。 本文に目を通してみたところ、格調のある文章に思われる。
「訳注」は左ページにある。右ページではない。
「ソネット」の翻訳も悪くはないと思われる。
本の重量も重くはない。
ただ、1行の文字数が多いから読むにあたって目の移動に疲れる。 「彩流社」版で参照したい箇所があれば書き込むので指示してください。
予算の関係で「岩波」と「水声社」のは年明けに購入する。
スレを立ててゆっくりと読むので、付き合える方は参加してください。 >>338
ずいぶん唐突だなあ。
なにが気に障ったんだろ。
いい訳で読みたいと言ってるだけだよ。
ここでどの訳も批判しているわけじゃない。
337 >>342
「白鯨を一緒に読もう!」の人もそうだけど、自分が読み通せないのが訳のせいみたいなのが嫌われる理由なんでは
いや、好きに読めばいいんだけど、いちいち翻訳に言いがかりつけているのを見ると、どっか他でやってくれ、と思う
翻訳者って結構尊敬すべき人だと思うんだけど、なぜか不快な、「これは明らかな誤訳」と底意地の悪そうな指摘しているの見るとなんかなぁ・・・ >>344
エエッ!もうおれと光文社古典新訳文庫スレの誰かと同一人物っての決定?342 >>345
急がないのなら、来年の2月頃まで待ってよ。
翻訳3種を読み比べておすすめを紹介する。 >>346
おれはそれぞれの訳をUpしてもらって、
どっちを買うかの参考にしたいわけであって、
あなたにどれかを勧めて欲しいわけではないのよ。345 ドンキホーテて文体云々いう小説ちゃうしどの訳でで読むかより訳される前と後の多重構造性のほうが意味ありーの カフカの自由か。まだ境涯届かずということもないけど。 >>351
新しい翻訳の話題はあるからね
「贋作ドンキホーテの訳者」による彩流社訳
もう亡くなっているけれど「ドンキホーテ役者説(狂ってないよ派)」に属する岩波文庫訳
解説者が「ドンキホーテはユダヤ人説」に属する水声社訳
会田訳もkindleに入って読む事ができる
実は結構バラエティに富んだ翻訳者たち なにはともあれ、今時こんな古い本を読んでる人がいる仲間がいるだけでありがたいこっちゃ 役者説と狂ってない説はタイトルだけみると2ちゃんのネタみたいだなw
狂ってるとか狂ってないとか議論する価値すらないしwww どんがユダヤ人でもナニ人でもほとんど関係ないと思うんだけどな。 癲癇とか梅毒だよ説だと正気と狂気の浮き沈みがあるのも納得
演技なら風車に全力で体当たりして大怪我はすまい
偽狂人を演じるサンソン・カラスコは(ブレーキを踏まずに)風車に体当たりできるか? どんウイルスは読書を通して読者にも感染しうる。
読書好きならすでに感染してる人も多い病じゃないか?
大人になってから読んでも抗体できてるから感染しにくいだろ。
そういうタイプの病じゃないかな。 翻訳の読み比べなんてしたって大した収穫無いやろw
多少の差はあれど内容は同じだなーと確認するだけになるのがオチ。 ドンキは翻訳の違いで大きな差が出るような小説じゃないんだから。
物好きでもない限り時間の無駄になるのでは・
それとも語学学習の一環としての読書とかなのかな… >>157
私も全部通読する必要性を感じない。
もっとコンパクトにしてもいいくらい。
読む必要を感じなかったら読まなくてもいいんだよな。 ドンキホーテって異常にタフなんだよな
奥歯三四本抜けても平然としているし、ビスカヤ人と切りあいしたときには耳がかたっぽ半分切り取られている
あばら骨も5.6本折れてたり、死んだと思われて刑事呼ばれるほど殴りつけられてもけろっとしている
風車の場面では肩が砕けたはずだし、ロシナンテも肩の骨が外れかかったりしたり、なんども殴り倒されている
石礫で奥歯がきれいになくなったときには指も二本ばかり潰れて意気消沈している顔が「憂い顔の騎士」
贋作はけっこう血なまぐさくて、すぐに剣を抜いて他人の頭から血を噴出させるドンキホーテがただの狂人で実際に精神病院に送り込まれるラストなのがなんか救いが無い
サンチョは愚鈍極まりなくてイスラム教徒に改宗しかけたり、割礼ほどこされそうになったり、主人置いて金持ちになってたりする
ちなみにちょっぴりエロい(裸シャツの女とか出てくる) >>364
まあそんなことどうでもいいよ。
どうでもいい描写やエピソードを削って1〜2冊くらいにした方がいいと思う。
長さにたいした意味を感じないんだなw >>365
岩波少年文庫に縮約版があるからうってつけだと思うよ セルバンテスは中年のときに恋人の父親から結婚を反対されたというけど、本当かね?
古代ギリシャのbc7世紀あたりから、archilokosやhipponaxの同様のエピソードが知られてるけど、どうやら嘘らしいと最近、分かったんだが。
ドン・ファンも同様のエピソードが有名だわな。 >岩波少年文庫に縮約版があるからうってつけだと思うよ
プゲラwwwww
文学作品の愉しみ方を知らないマヌケは
小学生向きのリライト版を読めばいいんだよなw まじで言えば、英語版が読み易かろう。
ネットで無料で読めるのもメリットだ。 >>368
文学作品の愉しみ方は人それぞれだろうけど。
君の読めてない感がスゴイw 文学作品の楽しみ方はいろいろあるとして
全然読めていないから疑問に感じるんだよな… 全部読まなくても良いというのは
全部読み通さなくても小説としてどういうものか知れるということだよ。
極端なことを言えば話の結末すら知る必要が無い。 >>368
全部読み通したって読めないてないやつは読めてないw
控えめに言っても小説理解が浅すぎる。 >>368
小説の成立過程から存在意義まで少し知れば
重箱の隅をつつくような浅い読みなど
小学生の遊びと大差ないということだよ。 出来た方がいいだろうが出来なくても小説は読める。
スペイン語が出来ても読めない奴は読めない。 根拠のない自信だなw
優秀な頭脳を持ち合わせていて結構なことだw
論壇デビューも近いのかなw >>377
根拠は文学の常識と小説への理解度からくる。 こんなところで高説垂れてないで、
論壇に華々しく登場しろよ大先生!
才能が勿体ないだろ大天才! >>379
なにむきになってんの?w
もう寝たら? (((((((!!ジリリリリーン!!)))))))
/⌒ヽ おやすみ♪
∩ ^ω^)
| ⊂ノ やっさい♪
| _⊃
し ⌒
⌒ ⌒ ⌒ ピョンピョン こんなところで偉ぶってないで、
論壇で活躍したらいいだろうという話じゃん。
アンカーつけて粘着しないでくれ!
キチガイが伝染する! (((((((!!プリリリリーン!!)))))))
/⌒ヽ おやすみ♪
∩ ^ω^)
| ⊂ノ やっさい♪
| _⊃
し ⌒
⌒ ⌒ ⌒ ピョンピョン /⌒ヽ
(^ω^ ∩ ねるだお! ねるだお!
t⊃ |
⊂_ | 夜だお! ねるだお!
⌒ J
ピョンピョン ⌒ ⌒ ⌒ 文学的価値がどうとか歴史的意義がどうとか、われわれ東洋人には関係ないことさね
>>364
贋作エロといえばレイープされて自殺した若妻と夫の話がエグい
本家の公爵夫妻の悪戯に比べると贋作のアルバロ(オリバー?)たちの悪戯の方が優しい
ジョシュア・ノートン好きだからああいう方向性の方が自分は好きだなあ
あと精神病院から退院した後にまた懲りずに冒険に出るという(楽観的な?)予告で終わってたはず
俺的には本人が後悔しながら死んだ本家の方が救いがないと思うね
まあランスロットが懺悔して自殺したことを考慮するとキリスト教的にはその方が華かもしれんが >>386
文学アウトローのあなたには関係なくてもですねwww
東洋人どころか世界の人…
いや世界の文学に関係オオありなんですがwwww >>386
だから常識が無いって言ってるんですよ。ぷw
そんな字面を筆先で撫で回すようなファッションとしての読書なんか
猿の自慰行為にすぎないwww /⌒ヽ
(^ω^ ∩ >>386 ねるだお! ねるだお!
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⊂_ | 夜だお! ねるだお!
⌒ J
ピョンピョン ⌒ ⌒ ⌒ >>386
変な人(たち)はスルーするとして、贋作は贋作でやっぱり異常な存在感がありますね
最後の精神病院(瘋癲病院、とされているが)で、気の狂った司祭がドン・キホーテの右手を噛み千切ろうとする直前に滔滔とラテン語を披露する
けっこうな学のひけらかしの場面が多くて、ただでさえ長いドン・キホーテの演説がやたら誇張されている
真作のドン・キホーテはエラスムス的な自由意志の尊重、愚かな者ほど真実を見通す、という狂気の中にも人を惹きつけるものがある
一方贋作のほうはドミニコ会士が作者?と疑われることもあるように、極端に厳格主義な宗教性が充満している
笑えるところはあるんだけれども、エラスムスの痴愚神礼賛のようなカトリックの中からカトリックを笑うような感じがない
真作は「馬鹿が愚直に人様に迷惑をかければそれ以上に馬鹿が痛い目にあう」なんかほのぼのした感じの神聖馬鹿の喜劇
贋作では「罪のない人に剣抜いて切りかかるんだけど頭がおかしいから見逃される」狂気へのユーモアが乏しい
最後の精神病院でてからは後日談として2ページで語られるんだけど、ロシナンテは精神病院で死んでいるし、サンチョは成金になってもうついてこない
帰り道でなぜか男装した娘が男と偽って従士となってつきそうが、実はレイプされたあとで、ドン・キホーテの目の前で子供を出産してびっくりするとか無駄に設定盛った後日談
善良なる騎士は女とも知らずに連れ歩き、やがて往来のど真ん中、ドン・キホーテの目の前で赤ん坊を産み落としたのである。
この出産に腰を抜かさんばかりに驚いたが、それがまた凄まじい妄想を彼の脳裏に呼び起こし、戻るまでの約束で女をバルデスティーリャの旅籠に預けると従士を連れずにサラマンカ、アビラ、バリャドリッドと経巡り、
「苦難の騎士」の異名を取ることになるのであるが、その苦労話についてはこれを讃えるにさらによき祐筆の居ることであろう。
(贋作ドン・キホーテ最後の二行)
ロシナンテもドゥルシネーアも従士も一人もいないドン・キホーテはやっぱり寂しいです
なんか、狂気の質が違うというか、かわいそうになってくる >>386
あと、ジョシュア・ノートンってぐぐったけど勝手にアメリカ合衆国皇帝名乗った人でいいのかな
たしかに贋作でシャルルマーニュの12騎士とかに勝手になりきるところはあるのかな
サンチョもなんだか不思議なキャラクターしていて、裸シャツの女に繰り返し誘惑されても意味がわからないような朴念仁かと思えば、「まだ生まれていない、生まれる予定もない息子をあらかじめ鞭で叩いておく」
「おお、サンチョ!」 とドン・キホーテ。「どうじゃ?これなる敵が何ぞ悪さをいたしたか?」 「べつに何も」 とサンチョ は応えた。
「このモーロの旦那がわしを火に炙って食っちまうってんで危うく尻尾から焼き串を刺し通すところだったけれど、モーロに改宗したら赦してもらえたでがす。」
真作でもそれなりに変だけど、なんかおかしい /⌒ヽ
(^ω^ ∩ 小学生の感想文としては100点だお!
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⊂_ | よく頑張ったどね! ねるだお!
⌒ J
ピョンピョン ⌒ ⌒ ⌒ >>390
べつにいいんだけど。
感想として寂しいとかわいそうしかない。
小学1年生の文集読んでるみたいやで? 無邪気な子供ならともかく大人の読みならちょっと厳しいものがあるわ。
素朴すぎるにもほどがあるやろ…
逆に新鮮というか不安にさせられる。 /⌒ヽ
(^ω^ ∩ 給食の時間だお!
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⊂_ | ねるだお! ねるだお!
⌒ J
ピョンピョン 宗教理解をあとからこじつけたような感じかな。
とにかく宗教に関心があるみたいだね。まあガンバレw >>385
なんかお金払ってると変えられるみたい
まぁ、IDころころ変わる人は荒らしでしょ
ジュニア向けを紹介されたのが気に入らなかったみたいだけど、馬鹿にしたものではないんだけどなぁ >>391
ジョシュア・ノートンや葦原金次郎は面白い狂人だったから
彼らをヨイショするファンによって半分馬鹿にされつつも大事にされてた
(ドン・キホーテに対する公爵夫妻の悪戯のように痛い目に合わせたりはしなかった)
無視されても暴れたりしないのが大きかったと思う 贋作に「炎の剣士(アマディス)には炎のアザが、薔薇の騎士には薔薇のアザがある」とあって、
またたしか本編でも薔薇の騎士ってどこかに出てたけど結局その正体が分からなかったんだが、
水声社の注釈なら解説あるかなと思いつつ探すの大変だわ
電子版だったら検索で一発なのに! >>401
あざを持つのはアマディスではなく日輪の騎士
バラのあざを持つのは日輪の騎士の双子の弟で薔薇の騎士ロシクレール
彼らはほっぺたに太陽と薔薇のしるしを持つ
『王子と騎士の鏡』に出てくるギリシャの王トレパシオの息子たち
炎の剣をもつのはギリシャ人のアマディスでイギリス人のアマディス・デ・ガウラとはまた別人
薔薇の騎士ロシクレールはたぶん本編には出てこない >>402
なにがドン・ガバチョだボケ!
マスかいて寝ろマヌケ!wwwwwwwwww >>405
情報サンクス。その2人は日本語だとぐぐっても全く出てこないなあ
日輪の騎士とかアーサー王のガウェインしか出てこないし・・・
>ギリシャ人のアマディスでイギリス人のアマディス・デ・ガウラ
デ・グレシアがギリシャ人ならデ・ガウラ(ガリア)はフランス人だと思ってた
暗号解読してるような気分 だから ドン・キホーテは悪魔で、作家カフカがピエールメナールってわけ。 >>409
たとえばシェイクスピアにも日輪の騎士は出てくるくらいに当時は有名だった
少し物語りのさわりをかくと、二人の王子はハンガリーの王妃Brianaとギリシャの王トレバシオの間に生まれた
父は後にまるで神聖ローマ帝国の選挙のように皇帝に選出される
兄である日輪の騎士は幼少の頃に船から転落して、流されて二人は離れ離れになる
そして養父に拾われてはるかペルシャ帝国で成長し、後に父王が魔法の島に囚われていたのを救い出すことになる
弟ロシクラーは母のハンガリーの家にとどまり、騎士になるための英雄的運命に導かれて冒険に出る
彼はイギリスにおもむき、そこで王女オリヴィアに恋をする
弟はこの女性に求愛を拒まれるが、生涯忠誠を誓うことになり、もうひとつのあだ名「クピドの騎士」とも呼ばれる
遍歴に出た弟はヨーロッパ中をめぐり、ダキア王国や、偉大な冒険と神秘が待っていると謳われたロシアの王国へ赴く
その有る山の中で、巨大な岩石に口をあけた炎と煙に包まれる洞窟に出くわす
彼は近寄って、その岩に巨大な文字が刻まれていることに気づく
「これなるはリベルオ王の王女にして王国全ての継承者Artideaへの愛ゆえに死んだ賢人Artidonの洞窟
出される謎に全て答え、恐ろしき護衛たちを打ち倒す騎士が現れない限り王女は解放されぬ
もしも王女が解放されたその暁には、この洞窟は知恵を求めて訪れる者全てに門を開くこととなろう」
クピドの騎士はこの文を読み、冒険に心躍らせ、中に何が待ち受けているか調べようと意思を奮い起こした
そしてクピドの騎士は恐ろしい門番たちを討ち果たし、王女Artideaを救い出し、誰もが洞窟に入れるように開放した
訪ねたものの前には自動的に賢人Artidonの亡霊が現れ、彼らが求める知識を与えるようになったという
こうしてこの洞窟と賢人は巡礼の新しい神託の地となった
後に、この洞窟にはドンキホーテにも出てくる不運な恋人クラリディアーナもはるばる訪れ、日輪の騎士との運命、そして彼がどこにいるのかを尋ねることになる クラリディアーナはトラピソンダの皇帝テオドールとその妃たるアマゾンの女王ディアナの娘
テオドールは巨大な敵に立ちむかう偉大な戦いの中で、一目見るやディアナに恋に落ち、和平を結び結婚した
そして息子も娘もほかに生まれなかったので、王国の継承者として育てられた。
彼女は騎士ではないがアマゾンの戦士であった母のいいつけで騎士団の指揮をとることになる
そして遍歴の騎士たる日輪の騎士に出会う
騎士物語はイスラム教徒との戦いを主題とする(公明正大な正義の騎士が戦う相手はほかにいない)
だからこそ舞台はキリスト教国の辺縁であるギリシャに流れ着いたりギリシャの皇帝の落とし子が世界(という名のキリスト教支配域)をめぐることになる
しかし、どんな巨人を真っ二つにする英雄であっても、東ヨーロッパをイスラムが支配している現実を覆すほどの活躍はできない
(ドンキホーテの「日輪の騎士のソネット」で赤く染まった東の帝国を放棄した、とあるのを忘れないこと)
だから物語は次代に続き、ギリシャの皇帝の娘と結婚した「遍歴の騎士」の息子や孫に続きものの二次創作が作られる
孫にはたいてい英雄の祖父の名前がつけられるだろう
そうやって騎士道物サイクルが作られ、ドンキホーテに出てくる「アマディス物」も4代に渡る挫折物語が別の作者によって語り継がれる
中には原作者が続き物に怒って真性続編を書く例もあって、贋作ドンキホーテはそういう流れの中にある
同時に、イスラム教徒からキリスト教に改宗した人々を高く、異常に評価するエピソードに事欠かない
ドンキホーテのソライダというムスリムから聖母マリアの幻覚を見てキリスト教徒の見たこともない捕虜と駆け落ちをするエピソードも、騎士物語の伝統にある
なぜか、アラブの王族の姫が隣接するキリスト教国の王子と恋に落ちて、森の中に隠遁し、魔術の力を借りて父親が見つけ出し、娘を切り殺す
そんな脱線する(ドンキホーテの「捕虜の話」のような)エピソードも、抹香くさく含まれる
そんな背景もまた掘り起こされて、掘り起こされ続けているため、反応としての同時代の贋作は非常に示唆に富むけれど、やはり真作は複雑さ・屈折の程度が群を抜いている ドンキホーテのソライダというムスリムから聖母マリアの幻覚を見てキリスト教徒の見たこともない捕虜と駆け落ちをするエピソードも、騎士物語の伝統にある
なぜか、アラブの王族の姫が隣接するキリスト教国の王子と恋に落ちて、森の中に隠遁し、魔術の力を借りて父親が見つけ出し、娘を切り殺す
そんな脱線する(ドンキホーテの「捕虜の話」のような)エピソードも、抹香くさく含まれる
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誰かこれ日本語に訳して。 フィエラブラスの香油でお馴染みのフィエラブラスもイスラム陣営からの裏切者だよねえ
逆に、古典騎士道物語でイスラム側に寝返った闇落ちの騎士もいたりするのかもねw ドン・キホーテは決闘をふっかけては、コテンパンにのされることを繰り返す
では、実際のところ何勝何敗なのか?
ウラジミール・ナボコフが一戦一戦数え上げている
結果はなんと20勝20敗
殴り倒したら同じ数だけ殴り倒されていることになる
しかも前編が13勝13敗、後編が7勝7敗
サンソン・カラスコに対しても1勝1敗
ナボコフは自分と違って意図して引き分けにしたのではないだろうセルバンテスのバランス感覚を面白がっている
ハーバード大学で講義するために綿密に精読して作成された「ナボコフのドン・キホーテ講義」は相当に面白い
実作者として技法を発見して楽しむナボコフがおもしろく、またその視点が非常に斬新で色あせないものがある
無意味に思われる、抄訳ではほぼ省略されるサンソンとの第一戦の勝利を「転回点」と位置づけるナボコフ サンソンとの戦いは作中で小さく扱われ過ぎているような気がする
要はドン・キホーテvs偽ドン・キホーテの戦いのわけだし、もっとページ割くべきだろ >>419
戦闘の場面のページ数の話ならドン・キホーテってそういう小説じゃないからねぇ
風車の場面だってわずか三ページ
サンソン自身が言うとおり、「このほかには何一つお話しなければならないことはないのです」
何が起こったかについてのあっさりとした描写よりも、どう受け止められるかについて延々対話し続ける
だからこそ、木に人間の足がたくさんなっている!っとサンチョがおびえて、合理的な説明がつけられるかと思いきや、本当に盗賊をまとめて縛り首にしたエピソードとか効果的
ちなみに、サンチョに「驚くことはない、まとめて縛り首にしているから都が近いというだけじゃ」といわれ、その後サンチョはおびえなくなる
「見えるものにおびえることはない」という後編を貫くトピックス/トポスのひとつ 翻訳3種揃ったから読み始める!
ノートつくりながらゆっくりとw >>421
サンソンはただドン・キホーテを力づくで潰しに来たわけじゃない
設定を練って狂人に成り切って戦いに臨んでいる
ということは、道中でドン・キホーテのように奇行にも及んでいたかもしれない
お調子者サンソンがおだてられて遍歴の騎士になる経緯、旅の道中は興味深いことだ サンソン・カラスコの馬鹿げたことを大真面目に臨む態度は能動的ニヒリズムだ
しかしサンソン・カラスコは風車を相手に体当たりできるのか?
普通に考えればブレーキを踏んでしまうだろう >>424
>道中でドン・キホーテのように奇行にも及んでいたかもしれない
及んでいません
本文を読みましょう
>お調子者サンソンがおだてられて遍歴の騎士になる経緯、旅の道中は興味深いことだ
おだてられてではありません、旅の道中はわずか数日でしかなく、しかもドンキホーテと違って仮装はせずに移動しています
「遍歴」はいっさいせず、目的地にまっすぐ向かっていますし、その旅の道中も書かれています
本文をきちんと読みましょう
彼が後編三ヶ月、どこで何しているかはいろんな章にまたがってきちんと必要な分だけ書かれています
決闘の場面だけしか読んでいないようですが、妄想で補完しすぎです 森の騎士の話、翻訳によってちょっと違うっぽいんだよなあ
たとえば従士と従士の会話(岩波訳)
「勇敢だよ、でもそれ以上に狡賢いと来てる。しかも腹の中で野心が煮えたぎっている」
野心ってなんだろうと色々推測するわけだけどさ、他の翻訳だとそう書かれてない
従士の床屋による命乞いのシーンでの台詞も「村の連中におだてられて」のところも違うのかも
面倒だから確認しないけどね >面倒だから確認しないけどね
文学で重要なのはディティールだろ
ちゃんと確認しろよボケ! 文学とか偉そうなものをぶっとばす下衆な小説、それがドン・キホーテと知れ