【悲の器】高橋和巳2【邪宗門】
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戦後文学を代表する作家、高橋和巳。
『悲の器』『邪宗門』『我が心は石にあらず』『堕落』等々、
数々の傑作を生み出してきた孤高天才について語りましょう。
前スレ
【我が心は】高橋和巳【石にあらず】
http://mimizun.com/log/2ch/book/1099483611/
古文・漢文板にあった過去スレ
高橋和己は漢学者だったか?
http://mimizun.com/log/2ch/kobun/1062691122/ 好きだったけど、長篇が多いよね
「散華」くらいがちょうどいいな 三島由紀夫の自決を左翼の立場ながら正面から受け止め 正当に評価した稀有な人。
「人間として」に、高橋は「やりきれない思いだ」と記していた。
その翌年昭和46年6月に死去。養老孟司も三島をある程度評価している。
三島は人間の言説と行為を合致させようとした人。
司馬遼太郎など俗物の文士は彼を「きちがい」と罵倒した。 高橋は勿論中国文学が専門。 中国の唐代の詩人 李商隠についての著作は
素晴らしいできばえで 恩師の吉川幸次郎を嫉妬させたくらいです。 いままた『邪宗門』読んでる。
不敬罪に問われた裁判の法廷シーンや、その手前の起訴状、現代作家には書けまい。 そういえば、『散華』って、発電所誘致?用地買収?が、主人公の戦後の仕事だっけか? いま無職で時間があるから、
高橋和巳作品集を一通り読んでみようと思います 三島由紀夫・・・自衛隊で兵隊ごっこ
司馬遼太郎・・・帝国陸軍入隊経験あり
件の発言もさもありなんだね >>19
あらたな発見ありましたか
文学には一過性と持続性のそれが在るような気がします。イメージとしてはそれ自体完結して広がりのない池と滾々と新たな清水湧きでる泉ですかね。ま、再読に耐え得るかってことなんですけど。
高橋和巳はどうなんでしょうか
やはり、青くさい青春時代とシンクロする人にとってみれば、もはや繙くこともないのかな。
自分は「憂鬱なる党派」の少し上の世代です。正直、読むのはツライ感じもしますが、時折古在秀光の檄を憶いだすことがあります…。別に大学時代に党派に属していた訳ではないのですが。
長文失礼しました 『邪宗門』読み終わった。
オウム事件の時に大学生協の書店に並んだのを買って、20年近く読まずに積んでいた。
すごく面白かったが、千葉潔の教主就任後はつまらなくなったと感じた。
たしか高橋さんて石原のペ●スが障子を突き破る表現に
すごい衝撃を受けた人だったよな。
悲の器が自分の中ではベスト。 神保町のカートに格安でそれぞれ売られてたんでこつこつ読みましたが、あれだけの大作を立て続けに書いた意思をいったい何が支えていたんでしょうね。 高橋和巳に惹かれる人が好みそうな現代作家というと誰なんでしょうか?
高橋和巳の思想を現在にトレースするとどんなものなのか興味があるのですが、
あまり本を読まないためにこれといった人がわかりません 「日本沈没」SF作家・小松左京さん死去 80歳
「日本アパッチ族」「日本沈没」などの作品で知られ、文明評論家としても評価されたSF作家
の小松左京(こまつ・さきょう、本名・実=みのる)さんが26日午後4時36分、肺炎のため
死去した。80歳だった。大阪市出身。告別式は親族で済ませた。京都大学文学部イタリア文学科
在学中から作家の高橋和巳らと交流し、文学活動に参加。卒業後は業界紙記者、土木工事の現場
監督、漫才の台本作家などさまざまな職業を経験した。昭和36年に『地には平和を』で
「SFマガジン」の第1回コンテストで努力賞。SF作家としてデビューした。空襲で焼け野原
となった大阪城周辺の廃虚を舞台に、鉄を食料にする一族を描いた「日本アパッチ族」
(昭和39年)のほか、「復活の日」(同)「果しなき流れの果に」(41年)など、人類と
現代文明の未来を探る構想豊かな作品を次々と発表。日本でのSF小説を開拓する草分け的存在
となった。地殻変動で日本列島が水没し、日本民族は国土を失うという設定の「日本沈没」
(48年)は広範な知識に裏づけられた巧みな空想力が話題を呼び、400万部の大ベストセラ
ーに。日本推理作家協会賞を受賞したのをはじめ映画、テレビ・ラジオドラマ、劇画にもなった。
また60年には「首都消失」で日本SF大賞を受賞した。文明評論家としても知られ、45年に
は国際SFシンポジウムを主宰。平成2年、大阪市で開催された「国際花と緑の博覧会」の総合
プロデューサーをつとめたほか、昭和59年公開の映画「さよならジュピター」では脚本・製作
・総監督をこなすなど多彩な行動力が持ち味だった。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110728/bks11072815590000-n1.htm 小松実氏が亡くなったか…
一心異体の友、高橋和巳の約2倍生きてたんだな
R.I.P
>>30
オレも現代作家はわかりませんが、たぶん類似した作家はいないんじゃないのか、いわゆる重い文体だし、流行りは軽めの様な気がするんで
それと、あまり本を読まない人が高橋和巳を読むことはあり得ないんじゃないか、読むキッカケがないと思われます 日本アパッチ族は気になるな。高橋がこれを真似て邪宗門を作ったというのを読んだ気がする。 >>33
そのとおりです。小松左京がそう言ってます。でも、邪宗門を読んでからあの世界観をアパッチ族に期待するとガッカリすると思いますよ
「汚れた月」っていう純文学風な短編が高橋和巳初期短編に似てるような気がします >>32
> オレも現代作家はわかりませんが、たぶん類似した作家はいないんじゃないのか、
> いわゆる重い文体だし、流行りは軽めの様な気がするんで
中国の古典を専攻していた人が文章(小説以外でも)を書くと、類似したものになるのかと思っていた。
たとえば中島敦は、専攻は国文学だけど家系が漢学者だったり。
それから、中華人民共和国では、新しい文章は口語体に近い文体で書かれるようになっているのでは?
だから今の大学で中国文学を専攻しても、漢文調の文を書くようにはならないのかもしれない。
他の旧漢文文化圏のうちベトナムと朝鮮は漢字撲滅の方向に動いた。
残った台湾はどんな情勢なんでしょ?
漢文の素養を持った人が近現代の思想に触れる面白さを、高橋和巳から感じます。
福沢諭吉とか中江兆民とか明治初期にいっぱい居たタイプの作家の最後の一人だったりして。 「憂鬱なる党派」の青戸が、後の「悲の器」の正木典膳ですよね。同じく、老国家主義者が、「散華」の主人公になる。 ネットで評価を調べてみるとかなり酷評されてるね
吉本隆明には、インテリの大衆小説と言われたり
柄谷はそもそも小説と呼べるものではないと言ってたり、
他にも色々あった >>30
ハ・ジンの『狂気』かな。
せまい大学の研究室の世界。
天安門事件もあるよ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています