次から紛らわしいので一冊の本として「エクスターミネーター!」と呼びます。
「エクスターミネーター!」を長編として見た場合、あるテーマが浮かんできます。
バロウズの他の小説も同じようなテーマを扱っているので特別な発見だと考えていないのですが、やはりこの小説も、権力者と自由を求める者の関係を描いていると思うのです。
それは時に「黄昏の最後の輝き」で繰り広げられているような熾烈な闘いであったりします。
この本のタイトルである害虫駆除業者は権力者のメタファーで、害虫は彼らから見たバロウズを含む自由を求める者ではないでしょうか?
それを示唆するように表題作の害虫駆除屋はユダヤ人で、害虫たちがどこから 逃げてきたかというとやはりユダヤ人のところです。
しかも害虫たちは毒物でラリってるジャンキーです。