宮澤賢治は「春と修羅」第1集の「真空溶媒」という長編詩が
楽しくて中学生の頃から好きですが、第3集の次の作品もいい。
http://www.ihatov.cc/haru_1/020_d.htm


札幌市
 
遠くなだれる灰光と
歪んだ町の広場の砂に
わたくしは かなしさを
青い神話にしてまきちらしたけれども
小鳥らはそれを啄まなかつた
http://www.swan2001.jp/oa008.html


何段階もの草稿があり、編者が自分の好みでいいとこ取りをする場合も多く、
最初に見て覚えたのはこのバージョンのように思う。
谷川徹三編の岩波文庫版に近いが、こちらは「灰光」が「灰色」になっている。
(いずれも、ぴたりと一致する賢治自身の草稿はないようです)
http://ww4.enjoy.ne.jp/~florva/words/told/saporo.htm
http://www.ihatov.cc/haru_3/309_d.htm