カズオ イシグロ
もともと探偵ものが好きで、それとは別にカズオイシグロも好きだったんだけど、
5冊目が「わたしたちが孤児だったころ」だった。
カズオイシグロの探偵ものが読めるなんて、すごく幸せだった。
探偵なのに、既存の探偵ものと違うよね。どうやってるんだろうと思う。 イシグロのセールスポイントの一つは、
元長崎県人、つまり、原爆被害者の子孫、ということだ。
ふつううの英国人作家へのインタビューとは、明らかに、スタンスが違う。
作品の「文学性」があまり問題になっていない。
あえていえば、半分異文化外人作家、の色物扱いではないか。
たとえば、Kazuo Ishiguro on his novel "Never Let Me Go" full show
↑のインタビューの中ほどにそのはなしをする。
原爆→ホロコースト→「私を離さないで」の主題、みたいなことだったと思う。 ところで、イシグロの見た目・雰囲気は、
ヨーヨーマとジョンローンを足して割ったようだ、
と思うが、違うだろうか? 「わたしを離さないで」、と「わたしたちが孤児だったころ」だと、
わたしたちが孤児だったころのほうが面白かったし、完成度も高いと思うんだが。 「日の名残り」は読んでいるときは面白くないけど、読後に鮮やかな印象に残るのが不思議
「充たされざるもの」はもろにカフカみたいで辛かったわ 「日の名残り」はわかりやすくて真面目な優等生的な感じ。
「わたしたちが孤児だったころ」はなんかおもしろいんだけど長くて途中までしか読んでない。
けどどれも通奏テーマは同じではまる。
「遠い山なみの光」で
<食べ物の味をほめる時の言葉を何度も叫ぶ>とかいうような文があったんだけど、
<うまい>に、<旨い>以外に<上手い>という意味があることを知らないのかな?
冗談なのか何なのかよくわからない一節だった。 良くも悪くも村上春樹がいなかったら、この作家はもっと持ち上げられていたでしょうね 夜想曲集の舞台って観に行く人いる??
舞台は全くおもしろそうな感じしないからどおしようか迷ってる(たぶん行かない)。 The Buried Giant読んだけど、最後の方の余韻がよかったよ カズオ・イシグロ10年ぶりの最新長篇『忘れられた巨人』を、5月1日に発売いたします。
また日本での発売を記念し、6月上旬に著者を招いた講演会を実施いたします。
応募要項など詳細が決まりましたら当ホームページにてお知らせしてまいります。
どうぞご期待下さい。
http://www.hayakawa-online.co.jp/new/2015-04-23-135403.html
『忘れられた巨人』 原題: The Buried Giant
カズオ・イシグロ/土屋政雄訳
発売日: 2015年5月1日/本体価格:1900円(税別)/四六判上製
奇妙な霧に覆われた世界を、老夫婦は息子との再会を信じてさまよう。
ブッカー賞作家が満を持して放つ、『わたしを離さないで』以来10年ぶりの新作長篇!
第19回ハヤカワ国際フォーラム 「カズオ・イシグロ講演会」
日時:6月8日(月)19:00〜
場所:イイノホール(千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング)
※応募要項は、決まり次第順次お知らせいたします。
※本講演は同時通訳が入ります。 日の名残りを読みましたが他の作品もこのような作風なのでしょうか
スティーブンスの描写がユーモラスで、話のほうはそこまで重い題材ではなく気持ちよく読めて最高でした
他はあらすじを見ても重そうなものが多いので…… >>138
日の名残りが一番ストーリーの骨格がシンプルだと思う。
他はもっと重くて複雑かもしれんが作風・テーマは同じ。
軽めのほうがいいなら短編集の『夜想曲集』がある。
短いのであまりイシグロならではって感じじゃないかもだが、
やりきれなさはさすがのイシグロ調だし自分は好き。 「浮世の画家」が「日の名残り」に一番よく似ている
「わたしを離さないで」や「わたしたちが孤児だったころ」も似ているけど、確かに題材は重たいかも。
ただ、話の深刻さは実はどれもそんなに変わらないと思う
「充たされざる者」は全く別物の小説。長いので読むのが大変。
「夜想曲集」は意外と面白い。 『忘れられた巨人』読み始めたところだけど「お姫様」ってへんじゃね??
原作ではなんて単語??
(アクセルがベアトリスにしゃべりかける時、「〜、お姫様。」っていちいち言うとこ。) 忘れられた巨人。はじめてカズオイシグロの作品を読んだ。
イギリスの歴史に疎くアーサー王伝説もよくわからん自分には全て理解できなかった。
今度は両方調べてからもう一度読むわ。
最後の終わり方は個人的に好き。 全て理解できなかった→全部は理解しきれなかった という意味ですー カズオ・イシグロと村上春樹の対談が面白かったわ
村上はイシグロのことをライバル視してるのかしら?ってなんとなく思った
イシグロは村上に対して常に敬意を持って話していたけど、
実際の実力はカズオイシグロの足元にも及ばない村上春樹 最新長篇『忘れられた巨人』を発表した、カズオ・イシグロ。
氏が出演するテレビ番組、NHK Eテレ「カズオ・イシグロ 文学白熱教室」の放送が決定しました。
放送日は、7月17日(金)23:00-23:54です。
番組では、創作秘話や文学について、学生たちと活発な意見交換をする様子が見られます。
どうぞご期待下さい。 わたしを離さないで、読後感の悪い嫌な作品だったわ。 カズオ・イシグロ 文学白熱教室
面白かったな。
くだらない質問する馬鹿な女を仕込んだNHKが不快だったが
その馬鹿女の質問にもまったく予想もしない角度からの名回答。
頭のよさにしびれた。
質問した馬鹿女は理解できなかっただろうが。 見れなかった人はyoutubeに上がってるよ
再放送もいつかするだろうが 村上春樹の雑文集にイシグロについてちょこっと書いたエッセイが載ってたね >>150
あの女性の質問はその後の忘れられた巨人に繋がる質問だったし、
むしろ予想通りの回答かと思ったが。
時期的に考えて忘れられた巨人の販促講演会だしな。
ああいう質問頼むってNHKに言っておいたのでは。 原稿やメモの類を全く見ずにあの講義が出来るっていうのに驚いた
言いたいことやその筋立て、話の運び方やらが全部頭の中に入ってるんだなー
アホの私は心底尊敬した アホでもそれくらいできるぞ
慣れ
政治家はアホなので本は書けないが
何時間でも演説できる NHK Eテレ「カズオ・イシグロ 文学白熱教室」〈完全版〉放送決定!
待望の新作長篇『忘れられた巨人』の刊行が話題となっている作家、カズオ・イシグロ。
先日来日した際にイシグロ氏が出演したテレビ番組、NHK Eテレ「カズオ・イシグロ
文学白熱教室」を74分に拡大した「完全版」の放送が決定しました。 どうぞご期待ください。
Eテレ 2015年8月16日(日) 午前0時00分〜午前1時14分(15日(土)深夜) イシグロは見た目、ここ5年くらいで急に歳取ったよね。 完全版、若い頃のカズオのインタビューが見れてよかった。
浮世の画家の賞もらったスピーチの仕草とか、かっけー。 言ってることが具体的でよかった
文豪だからもっと抽象的なこと言ってはぐらかすかと思った 完全版は、昔の(87年?)インタビュー映像とか観れてよかった。
もっとあの若い頃のインタビューも観たかったわ。 >>161
なんか得意気な仕草だったねw
年取ると丸くなるもんだね すいません質問なんですが
↑8月に放送された「文学白熱教室<完全版>」は
7月に放送された「文学白熱教室」と基本的に同じ内容で
時間の都合等でカットされた分等?も多少後から加えて放送しました
という感じなのでしょうか?
7月の放送は見たのですが・・。 基本的にはそうだけど、
1987年1月にイシグロ宅でイシグロに(おそらくNHKが)インタビューした映像と、
「浮世の画家」がウィットブレッド受賞したときのスピーチの映像が映る。
あと白熱教室の会場に向かって自動販売機の前を歩くイシグロとか、
ナレーションがちょっと追加されてたり、質問者が二人くらい増える。 ↑167で書いたものです
情報ありがとうございます。再放送があればいいのですが・・。 忘れられた巨人読んだ 表題はマーリンのことなのかな 忘れたひと忘れないひとどっちが幸せなのか 忘れられた巨人 面白かったわ
三途の川がテーマかしらw 臓器移植用クローン人間を題材にした「わたしを離さないで」がこの秋日本でドラマ化される。 「わたしを離さないで」でしか読んでない人が多いと思う
この作品はいっぱんたいしゅうを意識した作品かなと 正直、同じようなテーマのマンガのガンスリンガーガールのほうができが良いと思う ドラマ化まじかー。1月からだって。やな予感しかしない。
この作品は誤解されやすい。多部未華子のほうがまだよさそう。
『日の名残り』のほうがまだ映像化してもニュアンス伝わるのに。。あーあ カズオ・イシグロの作品を初めて読んだ
『わたしを離さないで』
これはすごい
メタファーで満ち溢れている
ただ、モチーフが「提供者」なだけに
お涙頂戴ものとして受け取られてるのが残念だ
内部、外部、システム、社会、私とは…
村上春樹が心に残る本としてあげていたのもうなずける
彼ならドーナツもアイテムとして加えていたかもね 先ごろ、ロンドンでイシグロと綾瀬はるかが4時間も対談したんだってね。 ダウンロードして途中まで読んでそれっきり、タイトルも忘れた。
「私を離さないで」読んでみようかな。 読み終えた後、本を閉じ表紙に大きく描かれたカセットテープの絵を眺める
「ああ、そういうことか!」
読んでいたときに感じていたあのイメージは
「まさにこれだ」と、あらためて気づかされた 一度読みたいと思ってるが、日本語で読んだ方がいいか英語がいいか両方読んだのがいたら
教えてくれ! 『忘れられた巨人』読んだ。
大変面白かったのだが、老夫婦の会話を読んでいて「じいさんはどこだ」のコピペが浮かんできて困ったw >>184
原書だとある雰囲気が違うとこのスレか過去スレで読みました。
(日本語訳にはそれがないそう。)
作品を読み解く上で重要な要素になると思いましたので
最初は原書で読むことをお薦めします。 イシグロ自身は日本語で読めないから日本にどう受け止められてるか
間接的にしかわからないね。ドラマ化されることで相対化できるだろうけど。 2時間ドラマかと思ったら連続なのな。
速読みたいに読んでしまった。
だが、乱歩の「孤島の鬼」のほうが面白い。 映画のほうは見てないが、今夜のドラマには
映画「イノセント」を想起させるイメージがあった。
ロリコンに人気の映画だ。 来週は映画「ビレッジ」を想起させるシーンがあった。 >>192
その手法上、シャマラン的な要素は少なからずあるよね…
作家としてはもちろん比べ物にならないぐらいイシグロさんが上だが… 「イシグロ先生に聞きたいことがたくさんある」という綾瀬は「わたしを離さないで」を生み出した成り立ちやキャラクターの作り方などを次々と質問。
イシグロ氏もその想いに応え、熱いトークが繰り広げられた。
「キャシー(ドラマでは恭子)のキャラクターについてイシグロ先生はどう思っていらっしゃるのですか?」との質問にイシグロ氏は
「映像作品は(脚本の)森下さんやはるかさんのそれぞれの解釈が合わさってコラボレーションで作ることがエキサイティングなところ」と語りながらも
「キャシーは現実の人物に近いんじゃないかな」と具体例を挙げて説明。また、綾瀬がこの作品の持つメッセージ性について質問をすると、
執筆過程の秘話を明かした上で、「人生は短いということを書きたかった。すべての人は死を迎える。
その短い人生の中で避けられない死に直面したときに何が重要なのか、そういうテーマについて書きたいと思った」と話し、
それを聞いた綾瀬はじっと受け止めて考え込むような様子を見せた。一方でイシグロ氏もすでにドラマの脚本を読んでおり、
「森下さんが原作の中から新しい部分を探し出して、まるで、そこにあった開けていなかった新しいドアを開けて、何かを探してくれているようだ。
それぞれの役に、役者さんが自分の解釈を加えて新しいものにしていく、というプロセスが映像作品の面白さ」
と世界で初めてドラマ化されるこの『わたしを離さないで』への期待感を伝えた。
また、綾瀬が出演した『JIN-仁-』(2009年・TBS)のVTRを取り寄せて見たというイシグロ氏は、綾瀬の演技力を絶賛。「時代設定という制限のある中で、
医師に対する言葉にならない愛情を表情やボディランゲージでうまく伝えてらっしゃったところは綾瀬さんの演技力の素晴らしさだと思った」
と話すと綾瀬が「Thank you very much」と照れた表情を浮かべる一場面も。
ドラマの話題から“役者と作家という表現者としての違い”など深いテーマにも対談は及び、
最後は綾瀬がどうしても聞こうと思っていたという「わたしを離さないで」というタイトルにこめられた意味をイシグロ氏が明かし、
予定時間を大幅に超え4時間にも及んだ対談は終了した。
http://www.tbs.co.jp/hot-jyouhou/201512230600.html 視聴率低くてたいへんらしいね まあ大人気になるようなドラマでもないけど 第1回から謎が多すぎ視聴者はポイントがつかめず
焦らし作戦は逆効果だった。
クローン、臓器移植は表面のテーマ、人間愛が裏のテーマ
ということを描きたければ早め展開すべきだった。
演出がちゃんとしてれば、出演者の撮影スケジュールも淡々と
できるはずだ。子役の使い方が一本調子すぐり。 自分、原作が好きすぎるから、ドラマ化こわかった。
主人公が本当は「この女は」みたいな感情さえ持たなかったところまで
描けなかったことなど残念に思う。
しかし全体的には思ったほどはひどくなくて真面目にはつくられてて少しほっとした。
配役などはだいぶ映画を参考にしてる印象。(映画も残念だったが)
『Never Let Me Go』の曲は、映画のほうが変に能天気で怖くて好きだが
ドラマの曲もぼんやり悲しくてちょうどいいかも。 カズオ・イシグロの本を英語の原文で読んでみたいと思っているのですが何から読んだらいいかわかる人いますか? ストーリーが一番わかりやすくて正統派なのは『日の名残り』だと思うが
英語読めないのでわからないけど トミーとの最後の会話がよくわからん(「サッカーしながら空想の水たまりをバチャバチャ」)
水の話は3回出てくる。
足首まで沈む湿地に浮かぶ廃船、ルースが見る水に沈んだヘールシャムの夢、トミーが空想する足首の深さの水たまり。
これはルースがいなければ2人の運命は違ってたって意味なのかな?いや結局変えられないわけだが…
廃船も「2人ぐらいなら入れるらしい」とかちょっと変なこと書いてあるし。 >>198
間違っても『忘れられた巨人』は読んでくれるな。これほんと。
>>200
サッカーバシャバシャはどうでもよいことを本気で大切に思ってることのだめ押しだと思った。
物語的な意味や象徴はあるのだろうか?
水の描写は『忘れられた巨人』でもよく出てくる。
日本人(やイギリス人?)は先祖が覚悟をもって海を渡ってきたわけだから、
そういう何かが潜在意識にあるのでは?
(中沢新一が言ってた。。) >>200
個人的な解釈ですが
ゴール(保護)を破った次の瞬間に
海でも陸でもない中間の場所を気持ちよさそうに跳ね回る姿
陸の境界(保護・制約)から飛び出て、海の境界(保護・制約)に入り込む境目
雨が降る時に一時的に現れる場所
どちらの境界にも属さない完全に自由な観念的な場所
ルースとキャシーの板挟みなっているトミーの姿にも重なります
また対立項を生と死と考えることもできると思います 補足
現実の世界では廃船が示すようにいずれは朽ち果ててしまう
結局は猶予期間にすぎないのです >>201
>>202
もしくはシンプルにトミーのいう「激流」の前兆というか対比とか?うーん・・・
たいした意味ないのかもしれないけどね。 >>202
なるほどー!非常に共感でき、参考になりました!
大雑把にいうと
水は自由の象徴であり留まれないことを示唆していると言えるかもしれない。
気をつけて読みなおしてみたい。(201でした) >>200
>廃船も「2人ぐらいなら入れるらしい」とか
そんな箇所あったっけ?
読んだのが大分前だから忘れてるわ。
もう一度読み直してみる。
ありがとう。 >>206
海→蒸発→雲→雨→海→繰り返し…
液体・気体・個体へと状態を変化させていく水循環
水たまりは一時的に“地上にとどまる”ことができた水
しかし、いずれ蒸発してサイクルに取り込まれてしまう
この辺もヒントになれば 地球という容器に護られた水循環を踏まえ
表紙を眺めてみると
音声という実体のない物をテープに記録し容器で保護したカセットテープ
回転しながら左から右へと巻き取られるその構造
中間地点でヘッドに読み取られ音声となって再び外に出る、刹那的に
調子に乗ってしゃべりすぎましたね
失礼しました お、おう。。
装画といえば数年前、
そのカセットテープの絵を描いたイラストレーターさんの個展観に行って
そのカセットの原画(或いは別バージョンだったかも)も売ってた。
原作好き過ぎるから記念に買おうか迷ったが、やっぱり世界観別ものすぎて止めた。
すごく趣味のよい絵を描くかただけど
日本の平和でおしゃれな空気感は原作と関連なさすぎた。
なんで写真にしなかったのかな。写真だともっと嘘すぎるか。。
装丁って難しいね わたしを離さなないで はダメダメの駄作
まずクローンネタが陳腐すぎる
あいつらが、なんで誰ひとり脱走しないのか?反乱しないのか?の説明がないのがダメ。その説明が無いのが主題の一つだというほどはよくかけてない
SF作品なんにも知らないバカが斬新な設定!とか喜んでるんだろうな。きっと。
このネタで100ページ以下にしたら、「使い古されたネタで、設定がおかしいけど、まあほどほどのレベルの中編」っていうくらいの評価は得たかも知らん。その程度だろ。 >>212
>なんで誰ひとり脱走しないのか?反乱しないのか?の説明がないのがダメ。
自分はその点について一切の説明がなされていないところが逆に凄いと思いました。
テレビドラマでは原作には無かったある設定があり、脚本家の方はその辺を充分理解した上でそれを加えたのだろうと感心してしまいました。 すまん質問、「わたしを離さないで」原作で
介護人が最終的に提供者を○して焼却する、って描写あったっけ?