カズオ イシグロ
3年前に日本に来たとき撮った映像の再放送だが、言うことに深みがありますな
https://i.imgur.com/uDqDwuj.jpg カズオ・イシグロ?
俺は賞取る前からずっと注目してた カズオ・イシグロのノーベル文学賞を福岡伸一は“予言”していた
https://dot.asahi.com/aera/2017100500084.html
(抄)
5歳のときに日本から英国に渡った彼は完璧な英語で話す。朗読のあと読者の質問に答える。
「(日英)二つの文化の間で自分をどう位置づけていますか」
「アイデンティティーの問題は私のテーマではない。昔はその問いがプレッシャーだったが今はそこから自由になっています」 【ノーベル文学賞受賞者カズオ・イシグロの捏造サイン本ほかが日々製造され、ヤフオク!で出品されています】
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、ニュースが入ってきた。先生との関わり合いも少なめにしておくのがいいね。 >>116
超遅レスだけど、これこれ!
ここに違和感を感じたから、SFとしても、純文学としても読めない。
社会さえ無難に描けていればまだ読めたのに。 登場人物の会話がいいね
数年前に四冊しか読んでないけど
ノーベル賞とってしまったからなんとなくいま読む気にならんなー ハヤカワ文庫の「日の名残り」は中公文庫を底本にしてるようだが、
中央公論社のハードカバーは再販されるだろうか。
それとも全集を出版するだろうか。 数日前倒しとかなんとか 騒ぎのおかげで買いにくいという元からののファンがいる気がする イシグロ作品読んでみたいけど、今更買うのが恥ずかしい。
あ、こいつミーハーだなって 読みやすい小説書いてる作家がノーベル賞取るなんてあんまりないことだ これからニューエイジ・スピリチュアルのカテゴリーで
書いてもらいたい内容を箇条書きにしてゆく。
・〜自分はいない〜というフレーズが浸透しているのは、支配者が霊界での支配を続けてゆく為のものである。
・幾世代にも渡って宗教の説教が求められるように前世の記憶を失くして「注意することができない人」にされている。
・2番目の補足ではあるが、記憶を失わせて説教が必要な人間に仕立て上げる為、彼らは地縛霊を雇い入れ転ばせている。
・人を上手に転ばせることが出来る地縛霊だけは、生まれ変わることができない。(一緒に仕事をするため。) >>464
そういう意味では買って若干拍子抜けした わたしを離さないでは、まあ、語り手は気持ち悪いよね
信頼できない語り手
イシグロの作品は全部そうだが
嘘はつかないが自分に不利な情報は隠す物語の真実は隠す語り手
表面上はトムとキャシ−の魂の結びつきに割って入ったルースを含めた
切り離すことのできない運命に掴まれた三人の
愛と絆の物語だが
実際はルースはキャシーから奪いたかったからトミーと関係持っただけだし、
トミーはやれたら誰でもいいだけ
キャシーはそのことをわかった上でそのことを認めたくないから
偽の物語を語って自分を慰め読者を騙しているだけ 主要な作品は 4作品ですね
1、「日の名残り」1989年、
2、「山なみの光」1982年、
3、「わたしを離さないで」2005年、
4、「忘れられた巨人」2015年、 きょう発売のフライデー10月27号に記事が 表紙画像クリックで拡大できます ttps://www.fujisan.co.jp/product/2305/new/
>『カズオ・イシグロ 28年前に取られた金髪美女との写真』
こんなゴシップ風の見出しでカズオを見る事になるなんて胸厚 本当にノーベル賞取ったんだなって思う >>469
奥さんじゃないの?受賞で騒がれてた時に家族の写真や動画がちらっと出たけど
金髪美女だったよ
それにしても胸熱w
今まで、どんな人なんだろうなと思ってたから
少しでも情報があると嬉しいね >>468
もっと絞ると、日の名残り、わたしを離さないで、になる
ノーベル賞選考委員が読んだのも、この2作だろう >>472
その2作はもちろん代表作だけど
「忘れられた巨人」が後押ししたんだと思うよ 忘れられた巨人て面白いのかよ
文庫でたら買えばいいやって思ってたからまだ持ってない…買い辛い… >>475
もうすぐ文庫になる
こういう作品も書くんだ〜、と少し驚いた
受賞の後でマンガや映像の原作もやってみたいと言っていたのを聞いて
この作品を読んでたので、なるほどなと思った 新宿の紀伊国屋書店で文庫が出揃った。
20時だったが「日の名残り」は1階テントに10冊ぐらいしかなかった。 翻訳家って内容にはうるさいのに
邦題名にはダンマリやな
なにが忘れられた巨人だよ
それ含めて作品だろうに 映画から原作という審査もありかな
「日の名残り」のアンソニー・ホプキンス、「私を離さないで」のキャリー・マリガンといい
映画化の良作だ。
裕木奈江を彷彿とさせるキャリー・マリガンは英国の女性参政権の映画でも主演だし心象は
よさそうだ。
SFが受賞理由というわけではないだろうが、過去の文学賞では思いつかない。 カズオ イシグロ か イジチュール マラルメ も好きだけど。
忘れらられたダンジョンカス男
マーザン、ダンサー。低レベルにつきランク圏外。FMケータイでテレラジ みたいな。ゲーム携帯も。任天堂じゃないかな。64 424 1224 214 >>476
忘れられた巨人の文庫本、今日本屋にあったわ
地方の丸善
他の本の場所は空っぽ >>483
「日の名残り」、映画は佳作でした、ホプキンスも名演技でした、あの
女優さんも。
英国貴族たちは、あのような生活をしているのでしょうね。 ホプキンス良かったよね
戸惑う表情とか、焦点が定まらないような視線とか
唇にそっと指を当てて戸惑うような仕草も よく行く書店で発売いらい今まで半年以上も入り口すぐの一番いい平台に積み上げていた「騎士団長殺し」が撤去され
イシグロの文庫本が並べられていた
いい加減新潮社は返本受け付けたらどうなのか
書店を在庫置き場で利用しているのと同じだ ブッカー賞もパクリ作家の超駄作マキューアン「アムステルダム」が受賞するぐらいだから
芥川賞レベルの審査やってるんじゃないか マキュアンも、マルチ馬鹿に
パクリ呼ばわりされたくはない >>470
フライデーの「28年前に撮られた金髪美女」 やはり奥さんだったw ゴシップ風タイトルとカズオの組み合わせがじわる
他の週刊誌でもワイド特集に「日の名残り」ってタイトルがつけられたり来日した時のエピソードがいくつか載ってる
こういう機会はもうないだろうから楽しんどこ
あとだいぶ前にNHKのBSやEテレでやってたアンソニー・ホプキンスが語る見たいな番組があり、
そこで『日の名残り』についても色々語ってた スティーブンスについては愚かだとは思う というような事も
日の名残りは切ないよな 映画のラストシーンも好き フライデーは講談社だから週刊現代のカラーページは時として
良質の時がある。
こういうときは会社の力がものをいう。 実際はゴシップじゃなかったけど「カズオ・イシグロがフライデーされた」ってのが草 今日発売の週刊現代2017.10.28だが、カラーではないが4頁の記事
あと壇蜜さんのカラー写真特集の力の入れようがすごい。 「遠い山なみの光」って
最初は「女たちの遠い夏」とかいう邦題だったんだねw
なんか昔のドラマのタイトルみたいで浅野温子が出てきそうというか
このタイトルだったらまず手に取る気にならんかったわ
元々の訳に近い「遠い山なみの光」の方がずっといい イシグロの作品が売れまくっているのを見る
全く売れなかった大江の気持ちはいかに 文学者が知識人だった時代だしね
イシグロは技法の盛り合わせが絶妙な小説家
寡作なのも売り出しも全て現代作家のお手本 >>504
ノーベル文学賞授賞者の性格と品性とか運勢を比べるんですね。 記者の目 イシグロ文学にノーベル賞
https://mainichi.jp/articles/20171018/ddm/005/070/018000c
2015年6月、新刊小説「忘れられた巨人」の宣伝のため来日した際にインタビューしたイシグロさんは、
斜に構えたり自らを飾ったりしない。常に真っ正面から熱っぽく質問に答え、逆質問すらされた。
作品は6世紀ごろのグレートブリテン島を舞台に、行方不明の息子を捜すブリトン人の老夫婦の旅を描く。
旅路にはかつて敵対したサクソン人も住んでいるが表面的には平和である。
というのも、この世界では人々の記憶に霧がかかっており、少し前の出来事も薄ぼんやりしているからだ。
これは、執筆の動機となったという1990年代のユーゴスラビアやルワンダの大虐殺を伴う民族紛争の隠喩だ。
平和に暮らしていたのに、先の世代の対立の記憶をよみがえらせ、
隣人同士がむごい殺し合いを始める様に作家はショックを受けたのだ。
世界中の読者が我が事として読めるように、あえてファンタジーのような設定にしたのだという。
「記憶を失わせている存在を殺して記憶を取り戻すか、あるいは思い出せばまた対立を生むから忘れたままでいるかを問うた」と力を込めた。
ナチス・ドイツに協力した過去への後悔を通して個人と政治の関わり方を模索する代表作「日の名残り」(89年)といい、
臓器提供のためにクローン技術で生まれた若者の苦悩を描く「わたしを離さないで」(05年)といい、
イシグロ文学は静かで格調高い筆致で現代社会の問題の切っ先に迫っている。
本人は政治的発言には慎重だが、受賞決定を受けて
「世界が不安定な状況の中で、小さな形でも平和に貢献できればうれしい」と語っている。
作品では歴史観と世界観はより明白だ。それは社会を分断する流れへの「ノー」の立場である。
人間は過ちを犯しはするが、反省して一歩ずつ、良き道へ踏み出せるはずだという信念も感じる。
個人それぞれの人生行路が、国家レベルの歴史に重なるところに読み応えがある。 >>508
ならば春樹と比較するタイプの作家ということか
よく知らんけど 技法でいえば対照的だね
最近だとgirls on the trainがそうだが
回想にウソ捏造が混じる信頼できない語り手
と
春樹のメタ物語的プロット 「ここで春樹を出すのはフェアじゃないわ」
ぼくはピスタチオの皮を剥くように、>>513の頭を鈍器で殴った ところで 石黒カズオって名前の人は日本に相当いそう 村上春樹「1Q84」BooK1より引用
「現実はいつだってひとつしかありません」、書物の大事な一節にアンダーラインを引くように、運転手はゆっくりと繰り返した。
「もちろん」と青豆は言った。そのとおりだ。ひとつの物体は、ひとつの時間に、ひとつの場所にしかいられない。アインシュタインが証明した。
現実とはどこまでも冷徹であり、どこまでも孤独なものだ。
↑
アインシュタインがそんなこと証明していない
気取っているけど物理学を全く理解できていない事がわかる
理解してない上に不正確で意味も不明
これが村上春樹の知能だと分かる文章 三大・檀の一人である檀ふみの父もカズオ
あとの二人は檀れい・壇蜜な 「充たされざる者」が本屋で山積みになってた
読み始めたら面白いんだろうけど、あの厚さにびびって手が出なかった
「忘れられた巨人」は物語に入り込んで一気に読めたんだけどね 普通
センスはいいが
センスのいい短編の名手はいっぱいいるからな
zadie smithやlahiriとかそういうレベル しかし日本での評価はスカしてもいいじゃん。出身国なんでしょ。
僕は書下ろしの教科書が心に残ってる。八月の幽霊ね。 信用できない語り手
代表作日の名残は庖丁人味平が料理道を語るように執事が執事道を語る
凄く面白いがそんな馬鹿なと
まだ料理なら何が一番かと品定めできるが主人の為を思いもり立てる頑張り誇りを持つがそんなん比較不可能だわ
それぞれに執事の本懐はあるがあの執事はここが凄いがあそこは大したことない
そんなことを互いに意識しながら執事道を追及する
庖丁人勝負みたいに
そんな馬鹿なことがあるか
でもその嘘で大変面白い物語にしたてあげられているが物語自体がその物語を裏切る
執事道を誇る語り手の執事は自分に自分のやり方に誇りを持つ
父親の必死のリハビリを鼻で笑いながら自分の正しさを揺るがさない
主人を敬愛するが故に主人の過ちを止められない
誇りを持ちすぎるが故に素直になれず女中頭とのフラグをへし折る
結果かっては正しかった対独融和策がヒトラーの台頭を許し主人は没落し次の主人には疎んじられ独身で人生の終わりを迎える
しかし、そこでかっては馬鹿にしていた父親の行動を真似ながら人生の落日でまだやり直しに取り組む
語りが騙りとなり破綻した中でそれでもまだやり直せることに向き合う
それはスエズ動乱で大英帝国にやり直しをさせ今度は突っ張って失敗するなとの作者の隠れたメッセージになる
ヒトラーに誤った対処したようにスエズ国有化に誤った対応するなという
かっての父親のようにまだやり直せるやり直すべく頑張ることに意味があるとのメッセージ
信用できない語り手だった主人公の掴む大きな真実
それが真に作者が描きたいこと わたしを離さないで
佐藤亜紀はエモーショナルな読者に迎合した最悪の物語と語った
高橋源一郎はただクローンの悲惨な真実が露呈するだけじゃないかと否定した
しかし、そうだろうか
この主人公が語っている相手、想定している聞き手は誰か
一般人健常者が?介護人か?いずれも違う
直接かたりかけている相手は提供者、しかもヘールシャムではないところで生まれてまだましな主人公の話を聞きたいクローンであり主人公キャシーの介護を受けている提供者だ
そしてキャシーは余りにも残酷な真実は隠しておいてできるだけ気持ちよい思い出を仕立てる語るそういうことで優秀な介護人
クローン達に負担をかけないそういう基本方針だが真実をぶちまけることが正しいとした先生もいたがキャシーは違う
トミーは真実を苦い真実も含めて求めた
ルースは真実と出会うことエミリー校長先生に会うことはキャシーに託した
キャシーの語るキャシーにとっての真実の物語は魂の三人、キャシー、ルース、トミーの物語
しかし、ルースはキャシーから男を奪うためにトミーと恋人になっただけだし
キャシーが一人で我が道を行くトミーに憧れてたかがトミーにとってはキャシーはそこまでの存在ではない
キャシーのトミーへの愛は本物かというと最後はトミーを看取っていない
トミーは愛による猶予を信じ、それが真実であることを求めて、それが嘘だとわかったらもうやってられんと
提供者だけの繋がりにいき、そういうトミーをキャシーはまた真実よりは受け入れやすい物語のキャシーにとっても受け入れがたい
だから最後は二人は別れ看取っていない
このどこに魂の結び付きがあるのか
佐藤亜紀や高橋源一郎は安っぽいお涙頂戴物語だと切って捨てた
しかし、真実は違う
キャシーの語りが物語が破綻する物語なのだ
確かに三人の魂の結び付きを語った物語と表面だけは読め、大衆はそれに喝采した
映画に関わっているがそんな難しい物を映像に表現するのは作者は諦め、普通は綾瀬はるかのドラマのように受け取られる しかし、三人はばらばらだが同時に結びついている
ロストコーナー
三人の方向性は違うがそれでも有刺鉄線を潜りながら真実に向き合う
微温的なものがたりの底にそれでも三人は違う形でありながら夢を見て真実とも向き合った
全て夢見られたものがロストコーナーで返ってくる
三人はばらばらだったのも真実だが三人は絆を求めたのも真実でこの物語が三人の魂の物語であることも真実
そういうネジ曲がった複雑な構造だ
単なるお涙頂戴ならこんな物語にはなっていない
表面の物語の下にそれでも吹き上がる真実の物語、現実にはなかったが夢見られたものも含めて真実がある
あの赤ん坊の代わりに枕を抱いた子供を作れないクローンが夢見た子供が真実なように 佐藤亜紀っていう人は知らないが、
高橋源一郎がそんな薄っぺらい読み方しかしてないの?
それってどこソース? 高橋源一郎 わたしを離さないで でググれば
小説の構造に詳しいということが売りの作家である
佐藤亜紀にしても高橋源一郎にしてもそんな読み方しかできないんだから
一般大衆が普通の娯楽小説として読んでしまうのは仕方ない
日の名残の作者がそんなもん書くわけはないんだが
日の名残の語り手が調子に乗った語りの裏でしっぺ返しに合う話であることは
皆、理解されたんだが
わたしを離さないでは説明がめんどうくさい
イシグロ自体も説明諦めて信用できない語り手は止めたと言って説明放棄している
映画なんか監修してもそんなめんどうくさい話にはしていない
小説は死ぬほど面倒くさいのに
小説売るのもそっちが都合良い
普通のお涙頂戴と思って読んで貰った方が売れるし
このスレにしても ぐぐっても見つけられなかった・・・
高橋はどうだか知らないけど、
べつにこのスレの人たちはお涙頂戴と思って読んではいないと思うよ
ていうかすごい過疎スレだったのにな・・・ 佐藤亜紀や高橋源一郎はわたしを離さないでのwikiにも出てくる有名な話
わたしを離さないでは三層の物語があって表層は魂の結び付きの三人の話
でもそれだとキャシーがトミーを看取ってないことが説明つかない
信用できない語り手として気持ち悪い体制に従順な抑圧的な介護人である主人公の現実からも目を逸らしている
表面の物語の裏に流れているのは仲違いする三人の物語
しかし、それだけでもない
そしてその底にそれでもなお結びついて離れない三人をはじめとするクローン達の夢の話が描かれる
できたことできなかったこと含めて真実があると
人間はそういうものだと
実際にあったことだけじゃなく夢も含めて人間の真実だと
三層目まで考えた時にカセットテープの赤ん坊の勘違いやロストコーナー
ノーフォークの意味がはっきりする
なぜそれらが描かれたかがはっきりする
クローン達の反抗や救済の話をかきエスエフや社会小説にしたかったならいくらでもできた
マーガレット・アトウッドのように
でもそうしなかった
佐藤亜紀や高橋源一郎は二層や三層を読めなかったわけだが
ほぼ読めている奴はいないと断言できる
皆、可哀想なクローンと美しい魂の三人の物語、大衆娯楽小説として読んでる
エスエフやクローン小説、政治小説として読んでる奴等も一緒
娯楽小説としてしか読めてない浅い読者
カセットテープや遺失物保管所まで読み込める奴はいない
キャシーの歌詞の誤読含めて現実にあったこともなかったことも含めて人間であることまでは至れない
読めていない 柴田元幸の解説読めばそんな娯楽とは思わないだろうな。 ルースは有刺鉄線を越えることを恐れて夢ばっかり見ている
キャシーは短いクローンの現実、死から目を逸らして嘘もついてもいい、
苦痛の少なくなることだけ考えている
トミーは愛による猶予にすがり性急に答えを求め嘘だとわかると落胆する、自暴自棄になる
トミーのキレやすさとはそういうこと
三人はばらばらだがそれぞれの立場を越えて考え方を越えて食い違いを越えて
その夢見る力はそれぞれに正しいと肯定される
人間はそういうものだから
苦しみの中でそういう物をそれぞれの立場考え方で追い求めることは肯定されないといけないから
人間をやっていけないから
それが物語の力で人が小説を読む意味だから
その意味で三人の魂はクローン達の夢はやはり深いところで結びついている
だからこそキャシーは歌詞を誤解していてもその誤解を含めて正しいのだし
仲違いし看取らずに離れていたトミーは最後のシーンで忘れられた物も含めて全てとして復活する
カセットテープやロストコーナーとは、有刺鉄線とは、そういうこと
細部で何でその事がその物が書かれないといけないのかとは、そういうこと 昔高橋源一郎の小説講座みたいな本を読んだが 古今の有名な小説を1行で要約するというのをやってたな 男と女が別れた とか >>534
二層目まではわかるけど三層目がうまく咀嚼できない
一層目の魂の結びつきと三層目の結びつきの違いをもう少し教えて欲しい 単に記号論的に深読みできるかも、という
ことを層云々いうのは滑稽だねえ >>537
「そういうこと」で済ませないできちんと読解できるといいね
連想・イメージでは二つのものをつなげることができてしまう
けれど、それを確かなテキストの連関において説得力を持たせられるか
AとBは連関している、ではなくて、「こういう視点から見ると」AとBは同じ構造を持っているように作者は書いている、とすること
佐藤亜紀や高橋源一郎と違う視点で小説を楽しんでいるのは第一歩
その視点がきちんと「ツッコミ」に耐えられるだけのテキスト的な強度があるか
いろんな人がいろんな視点から楽しく小説を読むことはいいことだ
その提示された視点がほかの人にも面白いものであることはもっといい
第一層は語り手による美しい共同の物語
第二層は個々の人物の利己的な相克の物語
第三層というのがユング的な無意識においてつながっているという読解なのだろうか?
では、なぜ彼らはそのような無意識・夢でつながっているのか、そしてそれがどのような意味を持つのか
結構いいたいことは分かる気はするが、具体的な「カセットテープや遺失物保管所」に語ってみてくれ >>542
たとえばヘンリー・ジェイムズが物語と筋の違いを指摘している
筋は男が老夫婦のところに生まれて動物を仲間として島を渡って敵を倒して報酬を得て帰ってきた
物語は「桃太郎」・「犬猿雉」・「鬼」という登場人物を筋に加えたもの
登場人物を記号に還元して筋を調べることと、還元し得ない「登場人物性」=テキストの残余・背景・コンテキストを同時に考えるのが記号論
そんなに浅くはない
単に小説をプロットに還元してものを言うことが浅い
小説を物語に還元して読むときには「登場人物」や「背景」を説明してから読まなきゃならない
さらに、テキスト的に痕跡を浮かび上がらせて拾い上げながら読むテマティズムだって、浅いわけではない
いろんな視点からきちんと小説を読む事は大事で楽しい