【草の花】★福永武彦★【死の島】
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愛と孤独をテーマに書き続けた作家について語りましょう。 >>38
どこを見てもレイアウトが酷評されているようだけど、
文芸文庫の通常レイアウトとは違うの?
具体的に教えてください。近くの本屋においてなかった(まあ当然)。 >>41
これは見ないと分からないが、普通のより細かい字で、ページの余白が異様に小さい
何考えてるんだろうね >>39
昔の人のプライバシー感覚は今と隔絶してるからな。
>>42
他の文芸文庫もそうなってた。これは酷い。 >>43 例えばどの作品? そこまで酷評されるレイアウトっていうのに、凄く興味があるw >>40
フォークナーにかぶれたせいで、あんな文体になったんだけどね。 かぶれたわけじゃないでしょ。
そんなに読んだわけでもなかったようだし。 >>45
それそれ、ちょっと見たらなんだこれとなったぞ。そういや中上ってこんな書き方してたな、それで原稿の感じを再現したのか、とか思ったがそうではないらしい。 死の島はムンクの絵を表紙に使った新潮文庫を復刊してほしい。 >>46
「忘却の河」、いったん読むの中止しやした。
手元にある「草の花」「風のかたみ」「愛の試み」を先に読みます。
内容はおいといて、どれも忘却の河よりはずっと読みやすそうなので。 >>42
確かにひどいね。
これでは、自炊して読むしかないだろう。
まるで文芸社の自費出版みたいなDTPだな。 『海市』まだ途中までしか読んでないな。30年前に。 ひとつ残らずくだらない。こんなの読んでるのはオマエらみたいな終生文学青年の阿呆だけだ。
幽霊みたいな無質量の何の生活も無い男と女が現実性が全く無い幽界で「ああ悲しい、おお憂い」という理由で死ぬ。
その白痴話なだけだ。(嗤) >>54
そんなくだらないものをすべて読んだお前にあきれるな。 それもそうだし、貶すなら自分の言葉できっちり貶してほしいもんだね。 ああ悲しい、ああ悲しい。悲しいって美しい。悲しいって文学だ。
高校文芸部の女子生徒がよくこうゆう小説を書いてるよな。
悲しいだけが芸術だ。あっ悲しく死んじゃった、と。
阿呆が。ははは。(笑 >>58
今どきの女子高生が小説を読んだり、書いたりするかっての。
数十年前の女子高生だろ、お前が言っているのは? ジイサンの書き込みにいちいち反応するなよ、バ〜カ♪ 女子高校生の小説を「よく」読んでるって変態的なじじいだなあ。
悲しいのはじぶんだよね。「ははは。(笑」ってすごく空虚にひびく。 貶しあいっていいよね♪
もっとやろやろ、貶しっこ♪
はやくやろーぜ、このば〜か。文芸部の女子高生オタクのくそじじい。 最初に読んだのは小説じゃなくて「愛の試み」だった
すごく詩的な響きのある文章で惹きつけられたな
あと小説の中の悲劇性は予防接種のワクチンみたいなものと言ってて
それが小説の本質なのかと幼いながらも感動した記憶があるわ
個人的には「夢見る少年の昼」と夜が好きだな 新潮文庫って、ほとんど絶版なんだよな。かつては全集まで出てたのに。 死の島文庫版、いいじゃないか
あの持ちやすさで読めるんだから
とは言いながら、俺個人は全集の分厚くて重いハードカバーで読んだのが忘れられんが こうゆうののファンは文弱とはゆわない。頭が弱いとゆう。(笑 確か「心の中を流れる河」が文庫化されてなかったはずだが。 >>73
全集で読めるけど、文庫化はされてないね。
確か「夢の輪」という長篇小説にする構想があったと聞いたことがある。
結局、果たせぬまま他界したんだけども。 あれ?夢の輪って全集か何かに入ってなかったっけ?
もしかすると家になるかも 夢の輪は全集に入ってる。
没後30年以上経っても忘れ去られない福永… 75です。
そうなんですか。図書館でチェックしてきます。 若いときに「冥府」を読んで、あの悲しさ、絶望感は強烈だった。
月明りだけの京を描いた「風のかたみ」は絶品だ。 草の花 20年くらい前に読んだ 恐ろしいことに内容について何一つ覚えていない 「草の花」を読んだのは、BL小説家の江上冴子が、
「初音」の後書きで、
この作品に触れていたのがきっかけだった。 アッーが肺結核でヤケクソで死ぬとだけ覚えている
同室のピザが泣いていたような気もする 映画の廃市(大林宣彦監督)も見てね。
安子役の小林聡美が原作のイメージ通り。
原作の基本線を崩さない良いデキだった。
原作にない最後の尾美としのりのセリフが
とても良い。 あとサナトリノリウムの庭でサルがすべってた気がする 講談社版で「死の島」を初めて読んだ人いないの?
高いから、あまり売れてないのかな? くだらない・・・>>88おまえの頭の中はくだらないことしかないよ! 文庫版高いけど、以前から「死の島」は読みたかったから、買って読んだよ
綾子さん萌え クリスマスの日に新宿の酒場で相馬と素子がやりとりする心理戦がこの小説のハイライト。
素子という女の魅力がここでよく表現されている。 汐見が千恵子に説明する独創的な玉の井を歩く尊敬している作家って永井荷風のこと? 私は、素子派。多くの人が素子派と思うのだけれど。
相馬は、どっちつかずのお坊ちゃんのようで、歯がゆい。 たしかに、相馬の優柔不断ぶりにはイライラするね
かなり自意識過剰だし
多くの男性は、綾子派なのではなかろうか?
なんとなく、素子は女性に人気がありそうなイメージだね 綾子派の俺も、文芸文庫のあの版面だけは許せない。
大手の出版社がやっていい仕事じゃない。
価格は特に問題ない。たとえ倍になっても、まともな版面なら買うわ。 大昔に教科書に載ってた愛の試み読んでこの詩的な響きのある文章に惹かれたわ
あと小説の中の悲劇はそれを乗り越えるための予防接種みたいなものなんだって書いてあって
それ以来、悲劇的な小説の中にも作者の優しい眼差しみたいなものを感じるようになったわ 文末に「わ」をつけるやつって必ず内容も薄っぺらだね。 二人だけで回してるバカスレなんだから喧嘩するなさw 素子派か綾子派かの流れや>>93を読んだら
すごい久しぶりに「死の島」読み返したくなった
が、再読するのがもったいない気もするんだな 再読しないまま死んじゃったらもっともったいないぞ。 小説の登場人物としては素子に魅力がある。
自分の身近にいてほしいのは綾子。
わがままだねw >わがままだね
いやいや、単なるバカだよ。
福永武彦みたいな幽霊小説をそこまで具現化する読者ってのはw 何と1年以上レスがないまま落ちなかったとは。
『死の島』は20世紀文学の傑作。
8月6日が来るたびにこの小説と映画「ヒロシマ、モナムール」を想起する。 日本の純文学でヒロイン萌え論争ができる作品なんて
現時点ではこれが最後の作品だろう
ちなみに俺は素子派 『死の島』バカ高い講談社文芸文庫売れてるのかな?
古本の新潮文庫も状態のいいものがなくなってきているし、安くないしな。 今度、どこかが『死の島』を出す時、ベックリンの絵「死の島」を表紙に使えないかな? 風土、草の花、忘却の河、風のかたみ、海市、死の島、廃市・飛ぶ男
これくらいしか持っていないな。講談社文芸文庫で2冊短篇集が出ているけど、
イマイチ食指が動かない。 素子は死に、綾子は生き残る。
原爆を内的に抱えて自死を選んだ素子を記憶しつつ、相馬は綾子と共に生きる。
この結末をとりたい。 >>119
6長編と「廃市」を持っていれば十分だね。 >>121
あの結末って、素子の記憶があるから綾子とは一緒に生きられないってことでは?
綾子は半ニートみたいな生活だったわけだし、相馬と結婚しないんならあの後どうするんだろうな。 8月6日がもうすぐやってくる。
その日ではないけれど、今年の夏は東京から広島まで新幹線に乗車することにした。
原爆ドームなども初めて訪れる。
広島を歩きながら『死の島』も思い浮かべるだろう。 品川から乗車した新幹線のぞみが約4時間後広島に到着した。
「しのしま、しのしまー」アナウンスの声が幻聴のように聞こえた。 昔『風土』を3回位か読んだ。
あの魅力は何だったのか。芸術家で死んだ友人とその妻。その妻に憧れて
いながら手に入れられなかった主人公の美術評論家。そこに女の連れ子の
少女と少女に恋する画家の卵のような少年。異なる世代の精神世界が見事に
対照され進行する。
この作品では芸術家は自己の才能の枯渇とともに運命的な死を選んでいく
かのように書かれる。三島が「実践家は死ぬが芸術家は死なない」と言って
いたが、そうではないのね。美術評論家も亦、かつて夢見た女が手に入る
となった瞬間に何かが滅びて行き、死に向かっていく。
夢の喪失はイコール人間にとって死であるというテーゼがあったと
思うね。何故死に向かうのかが昔は視えなかったが。
『忘却の河』も好きだった。青春時代に死なせた看護士の女のことを
一生背に背負い生きる男の姿が儚く、男の妻がこの人も亦青春時代に
出会った、戦争で死んだ男のことを未だに覚えていて忘れられないでいる。
異なる記憶が交差しながら登場人物は没落していく。
捨てられない想いや記憶を抱きながら没落して行くという筋立てが良か
った。すごく人間的で儚くて哀しくてね。 汐見茂思のように生きるって決めた、まだ大学生だけど誰よりも強く孤独に生きる。 >>131
その感想、大学生というより中二っぽいと思うけど気持ちは分かる
でも孤独に生きるって思ってるより難しいよ
ぼっちになるのは簡単だけどね >>132
わたしは50代だが、孤独に生きてきた。『草の花』の影響ではないがね。
寂しがりやでなければ、自由に生きられて誰からも煩わされず最高だね。 「芸術のなぐさめ」という美術論の本があるけど
あれは全集にはいってるんでしょうか? 福永武彦の対談・座談集を昔入手して読んだが。小説だけから勝手に想像
していたタイプ、寡黙な詩人、というのとは違って饒舌。理知的・論争的・
容赦しない、という硬派な批評家にみえたのが意外だった。中村真一郎だった
か、「今日は福永の一人舞台だったなあ」とぼやいてるシーンがあって。
そういうぼやきが出るくらいの饒舌なシビアな論争家の面影がある。
小説については考え抜いてるのも視えた。シビアでクールな理論家。
熟練した設計者の顔があって、アレらの作品が書かれたのが分かった。 「風土」は二つの9月1日に挟まった物語。
第一次世界大戦勃発と関東大震災。
世界と個人の運命が交差する。 彼の奥さんってブサだよなw
息子はキモい顔してるしw ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています