【草の花】★福永武彦★【死の島】
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綾子派の俺も、文芸文庫のあの版面だけは許せない。
大手の出版社がやっていい仕事じゃない。
価格は特に問題ない。たとえ倍になっても、まともな版面なら買うわ。 大昔に教科書に載ってた愛の試み読んでこの詩的な響きのある文章に惹かれたわ
あと小説の中の悲劇はそれを乗り越えるための予防接種みたいなものなんだって書いてあって
それ以来、悲劇的な小説の中にも作者の優しい眼差しみたいなものを感じるようになったわ 文末に「わ」をつけるやつって必ず内容も薄っぺらだね。 二人だけで回してるバカスレなんだから喧嘩するなさw 素子派か綾子派かの流れや>>93を読んだら
すごい久しぶりに「死の島」読み返したくなった
が、再読するのがもったいない気もするんだな 再読しないまま死んじゃったらもっともったいないぞ。 小説の登場人物としては素子に魅力がある。
自分の身近にいてほしいのは綾子。
わがままだねw >わがままだね
いやいや、単なるバカだよ。
福永武彦みたいな幽霊小説をそこまで具現化する読者ってのはw 何と1年以上レスがないまま落ちなかったとは。
『死の島』は20世紀文学の傑作。
8月6日が来るたびにこの小説と映画「ヒロシマ、モナムール」を想起する。 日本の純文学でヒロイン萌え論争ができる作品なんて
現時点ではこれが最後の作品だろう
ちなみに俺は素子派 『死の島』バカ高い講談社文芸文庫売れてるのかな?
古本の新潮文庫も状態のいいものがなくなってきているし、安くないしな。 今度、どこかが『死の島』を出す時、ベックリンの絵「死の島」を表紙に使えないかな? 風土、草の花、忘却の河、風のかたみ、海市、死の島、廃市・飛ぶ男
これくらいしか持っていないな。講談社文芸文庫で2冊短篇集が出ているけど、
イマイチ食指が動かない。 素子は死に、綾子は生き残る。
原爆を内的に抱えて自死を選んだ素子を記憶しつつ、相馬は綾子と共に生きる。
この結末をとりたい。 >>119
6長編と「廃市」を持っていれば十分だね。 >>121
あの結末って、素子の記憶があるから綾子とは一緒に生きられないってことでは?
綾子は半ニートみたいな生活だったわけだし、相馬と結婚しないんならあの後どうするんだろうな。 8月6日がもうすぐやってくる。
その日ではないけれど、今年の夏は東京から広島まで新幹線に乗車することにした。
原爆ドームなども初めて訪れる。
広島を歩きながら『死の島』も思い浮かべるだろう。 品川から乗車した新幹線のぞみが約4時間後広島に到着した。
「しのしま、しのしまー」アナウンスの声が幻聴のように聞こえた。 昔『風土』を3回位か読んだ。
あの魅力は何だったのか。芸術家で死んだ友人とその妻。その妻に憧れて
いながら手に入れられなかった主人公の美術評論家。そこに女の連れ子の
少女と少女に恋する画家の卵のような少年。異なる世代の精神世界が見事に
対照され進行する。
この作品では芸術家は自己の才能の枯渇とともに運命的な死を選んでいく
かのように書かれる。三島が「実践家は死ぬが芸術家は死なない」と言って
いたが、そうではないのね。美術評論家も亦、かつて夢見た女が手に入る
となった瞬間に何かが滅びて行き、死に向かっていく。
夢の喪失はイコール人間にとって死であるというテーゼがあったと
思うね。何故死に向かうのかが昔は視えなかったが。
『忘却の河』も好きだった。青春時代に死なせた看護士の女のことを
一生背に背負い生きる男の姿が儚く、男の妻がこの人も亦青春時代に
出会った、戦争で死んだ男のことを未だに覚えていて忘れられないでいる。
異なる記憶が交差しながら登場人物は没落していく。
捨てられない想いや記憶を抱きながら没落して行くという筋立てが良か
った。すごく人間的で儚くて哀しくてね。 汐見茂思のように生きるって決めた、まだ大学生だけど誰よりも強く孤独に生きる。 >>131
その感想、大学生というより中二っぽいと思うけど気持ちは分かる
でも孤独に生きるって思ってるより難しいよ
ぼっちになるのは簡単だけどね >>132
わたしは50代だが、孤独に生きてきた。『草の花』の影響ではないがね。
寂しがりやでなければ、自由に生きられて誰からも煩わされず最高だね。 「芸術のなぐさめ」という美術論の本があるけど
あれは全集にはいってるんでしょうか? 福永武彦の対談・座談集を昔入手して読んだが。小説だけから勝手に想像
していたタイプ、寡黙な詩人、というのとは違って饒舌。理知的・論争的・
容赦しない、という硬派な批評家にみえたのが意外だった。中村真一郎だった
か、「今日は福永の一人舞台だったなあ」とぼやいてるシーンがあって。
そういうぼやきが出るくらいの饒舌なシビアな論争家の面影がある。
小説については考え抜いてるのも視えた。シビアでクールな理論家。
熟練した設計者の顔があって、アレらの作品が書かれたのが分かった。 「風土」は二つの9月1日に挟まった物語。
第一次世界大戦勃発と関東大震災。
世界と個人の運命が交差する。 彼の奥さんってブサだよなw
息子はキモい顔してるしw 忘却の河と死の島
来月読もうと思っている
草の花は勧められて読んだ ジャコメッティの映画に矢内原伊作が登場するらしい
彼は草の花の矢代のモデルだよね
彼の若き日の日記読んだ人いる?藤木のモデルの人物の死に触れている 死の島にも深淵みたいなクズ野郎が出てきて読むのがダルくなってきた 死の島文庫上下巻で4000円…
文庫に4000円は無理 藤木のモデルと矢代のモデルってどこに書いてあるの
決定版の解説? >>151
藤木のモデルの木嶋くんについては矢内原伊作の「われ山にむかいて」その他研究書、矢内原伊作はまあそのまんまなんだろうが、全集月報でモデルであると伊作が言っている どうして映画化しないんだろう
草の花って映画に向いてると思う 俺は「死の島」を映画化してほしい。
昔、大林宣彦が「廃市」を映画化し、成功した。 電子全集が出ると知り歓喜
旧全集に入らなかった作品や、初出版などが色々収録されるようで、
かなり気合いが入ってる内容だ
モスラも収録されるのかな 藤木兄妹にモデルがいるならチエコと作者は付き合ったの? あべ・こーぼーと三島由紀夫は福永のこと馬鹿にしてたよね
「いくつになっても恋愛小説なんか書いてるから、おまえはダメなんだ」と 福永武彦氏が翻訳されたランボオの酔いどれ船を読みたいのですが、収録されている書籍の題名をご存知の方いらっしゃいますか? 生涯ずっと恋愛小説を書き続けた作家は偉大である
トマス・ハーディしかり福永武彦しかり >>150
>死の島文庫上下巻で4000円…
数年前に早稲田の古書店でソフトカバー単行本上下2冊で1000円で売っていた。やや日焼
けしていたが気にならず購入。
今ならamazonでやや傷みのある箱入り単行本が上巻20円、下巻600円から出てます。
そっちで買うのがいいんじゃないですかね。 >>162
一度誰かの手に渡った薄汚れた古本を嫌う人も世の中にはいる
高くても新本は必要だ >>158
三島の最高作は恋愛小説『春の雪』だと思う ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています