ところでですね、
ご承知の通り、オーギュスト・デュパンが活躍する作品は三つあって、
「モルグ街の殺人」「盗まれた手紙」「マリー・ロージェの謎」。
このうち二つはジュブナイル翻訳が多々あるでしょう。
 
ところがマリー・ロージェだけが読めない。
「どんな作品なんだろう?」と、ワクワクしていたものだ。
長じて翻訳を見つけて読んで面食らった。「え?え?え? 何これ?」
 
……まあ、ポーの同時代人が読んだら面白いのかな。